見出し画像

「で『私』は、なにをするの?」からの「ゆうドリ」(6)「交渉」に応じる

RayArc(レイアーク)、ならびにRayArc Astrolabe(アストロラーベ)の皆さま、おつかれさまです。新規事業ユニットです!

ボードゲーム🃏制作プロジェクトからお伝えします。

株式会社RayArcのオープン社内報として、取り組み・思いを社内外に発信!


「で、結局『私』は、なにをするの?」

ゲームマーケット2023秋の新作(のひとつ)、「勇者駆動ドリブン開発案件~すべての現場に祝福を~」は、理想のチームをつくる協力★競争の競り式チームメイキングゲームです。

ゲーム全体の俯瞰した流れや進め方は、すでにnoteでもゲムマサイトのゲームページでも公開中です。

「で、結局『私』は、なにをするの?」

今回は、細かい部分(例えば手札が増えるケースとか、行動回数が増えるケースとか)はあえて割愛して、基本動作としてひとりのプレイヤーの視点から、だいたいどんなことをするかをお伝えします。

(6)「交渉」に応じる

前回、交渉を始めてみました。

この場面でちょっと立場を入れ替え、他プレイヤーからの「交渉」を受ける側になって、とらえなおしてみましょう。

カードは裏向きなのでとうぜん中身は見えませんが、1枚、トレードの交渉材料として提示して来ました。

予想、推測しよう!

他プレイヤーは、どんな仲間が交渉の場に提示されたか、予想します。その結果、自分の手札とトレードしてもよいと考えたら交渉に応じます。もちろん、応じなくても構いません。

フレッシュというフレーズは、熟練度の推測に役立ちそうです。それはつまり、コストの推測に利用できるということです。

<予測1>
フレッシュ、将来性…
→新米か一般あたりではないか?

動きの良さは、たとえば次のようにとらえられるかもしれません。

<予測2>
動きの良さ…
→実行力かな?
→素直に考えれば剣士?
→勇者も該当するか…?

しかし、意外と言葉に対する感覚には個人差があります。

<予測2’>
動きの良さ…
→開発現場で動きが良いなら
 技術力があるに決まってるだろ!

と思う人もいるかもしれません。その人の歴史、コンテキスト、ナラティブなんかも垣間見えたりして、それも醍醐味です。

このゲームでは交渉でウソをついてはいけない、正直に伝えるというルールがあります。が、正直に伝え合っても、認識が食い違うことはあるのです。

正直なプレゼン…に疑問やもやもやがある参加者がいるなら、GMゲームマスターが場の流れを調整しましょう。たとえばゲーム終了後に「このときどういう意図だったか?」感想戦をするのもよいかもしれません。

たとえ、受け止めた側にはちょっとしっくりいかなくても。それがプレゼン主がしっかり意図をもって表現したことなら、それは正直な交渉です。お互い、しっかり話を聴きあって、違いも楽しみましょう!

応じるか、見送るか

さて、今回はあまりややこしくしすぎず、プレゼン主の意図するカードが、他プレイヤーにほぼ正確に伝わったものとして進めます。

◆1人目の他プレイヤー(にゃんこさん)

すでに、

自分のターンが来たら
「完了宣言」しようかな
どうしようかな…

という段階。

そもそもただ完了するだけであれば応じなくてもよさそうですが、交渉の結果、さらに上を目指せるか…? 1つずつ考えてゆきます。

  1. 開発案件達成に重要な位置を占める剣士と勇者ははずせない!

  2. 必然的にトレード候補は一番右の「一般魔術師」

  3. 「一般魔術師」と引き換えに、満足度が上昇するなら応じてもよい!

そんな見通しを念頭に、カードの推測結果と突き合せ…?

今回は見送ることにしました。このプレイヤーは「満足度」の計算式がしっかり頭に入っているようです。

仮に、交渉のカードが「新米・新星」エンジニアなら、最大のメリットはコスト0なことです。しかし、

完了条件のコスト=仲間の合計コスト

が成立している現在、ここからコスト1だけ下げる代わりに、能力値を減らすのは、総合的にうまみがありません。

◆2人目の他プレイヤー(広報さん)

もう1人他プレイヤーがいます。説明のために『いたテイ』にしました。

手札はなかなかクセつよです。調整の鬼みたいな人が2人と、職人肌エンジニアが1人。目にした瞬間はなんとなく「調整過剰?」と思うのですが、よく見ると、調整力がめちゃめちゃ必要な開発案件に挑んでます。

  • 現場には、この調整の鬼たちがベストマッチ

  • そうすると、この2人は手放したくない

しかしこの調整の鬼たち…2人だけでコスト要件を食いつぶしています。

  • これ以上予算はない!

…なんということでしょう。

技術のたしかな魔術師が真っ先に不要だなんて…。つくっておいてなんですが、なかなかドキドキな状況にもなるゲームですね。

とはいえ…。コストの食い方が同値である以上、より現場にフィットした仲間を残すのは真っ当な判断です。

  • ここからトレードするなら、手放すのは「熟練魔術師」の一択!

  • 狙うのはコスト0「新米・新星」か、いっそコストを食わずに枠を消費するイベントカード

と、この2人目の他プレイヤーは考えました。そして、交渉の場に出てきたカードは、おそらく「新米・新星」! これなら応じてもよいでしょう。

あと少し、つづく

説明の流れの中で、

熟練度の推測に役立ちそうです。
 それはつまり、
 コストの推測に利用できる」

と紹介しました。そうです、各エンジニアのコストは、熟練度の星の数と完全に一致する値に設定してあります。じつはここ、開発時に魔人とパンプさんが議論した争点でして。

最後に少し言及しようかな…と思って書き始めたら、思いのほか長くなってしまいました…。今回のシリーズの目的だった、プレイヤー目線の行動の説明はほぼ終わっていますが、あと一回、そのお話だけできればと思います。

ゲムマブログにも公開しました。

(新規事業ユニット・ワクワク魔人S)


さあ、ワクワクしようぜ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?