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”問題を作る人”の価値が高い時代|【ニュータイプの時代】

どーも!
わーさんです!

日曜日ですので、#2021年に読んだ本の紹介 をしていきます。

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ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

山口 周

著者

山口 周(やまぐち しゅう)
・1970年生まれ
・慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。
・独立研究者、著作家、パブリックスピーカー

本書の概要
・これからの時代様式を考える
・どのような人間・人材が価値を見出すのかがわかる

今回はニュータイプの人材になるための、メガトレンドを6つ紹介します。

詳しい内容はぜひ、本書を手にとってみて欲しいと思います。

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1.飽和するモノと枯渇する意味

現代の日本において、”モノ”に関する枯渇という面では苦労しなくなったと感じられているはずです。

基本的な「衣食住」は保障されています。

ただ、多くの人は生活の中に欠乏感を抱きながら生きています。

そのような「生きる意味」を満たす行動が求められているとも言えます。

つまり、今の現代は「モノが過剰で、意味が希少な時代」を生きています。

生活する分には困ることがなくなりつつありますが、生きる意味が枯渇している。

その理由を示すことができなくなっているのです。

このような時代において、「役に立つモノ」を生産し続けようとするオールドタイプではなく、「意味」を世界に対して与えるニュータイプが求められるのです。

2.問題の希少化と正解のコモディティ

今までの時代は「不満・不便・不安」の問題を解決できた個人や組織に富が集中していました。

しかし、このような「問題が解ける人」が増えていくと「問題」が希少化し、「問題の解決」から「問題の発見」へとシフトチェンジしていく必要が生まれてくるのです。

これからの時代は、誰も気づいていない問題を提起する「課題設定者=アジェンダシェイバー」が、ニュータイプとして必要になってくるのです。

3.クソ仕事の蔓延

「モノの過剰化」と「問題の希少化」によって、「意味のない仕事=クソ仕事の蔓延」という状況が生み出されています。

労働に関する需要が減少しているのにもかかわらず、労働の供給量が変わらないために、本来的な意義を有さず、社会にとって意味のないクソ仕事に多くの人が携わって生きていかざるを得ない、というのが現在の社会です。

そのため、常に「仕事の目的」や「仕事の意味」を形成し、本質的な価値を言語化し・構造化できるニュータイプが求められる時代になるのです。

4.社会のVUCA化

「VUCA」とは、簡単に言えば、「不確実な時代」のことです。

このような時代においては、環境への「最適化の度合い」はどうでもよくなり、むしろ変化していく環境に対して、どれだけしなやかに適合できるかという「柔軟性の度合い」の方が重要になります。

5.スケールメリットの消失

今までの「強いビジネス」とはすなわち「大きなビジネス」

巨額な資金を投じて、大きな工場を作り、巨額な広告費をかけて売りさばく、というビジネスが常に勝者でありました。

ところが今日では、メディアや流通のあり方が大きく変化し、個人事業主が各々の関心や意図、求めている「意味」に応じて精密にコミュニケーションをとることが可能になりました。

そのため、かつての必勝パターンが通用しなくなってきている時代でもあるのです。

6.寿命と伸長の短命化

これからの時代は「人生100年」時代と言われており、100歳まで生きる人が増える傾向にあると考えられています。

ただ、企業の寿命はどんどん短くなり、
今日では20年にも満たないのです。

つまり、多くの人は人生の途上において、複数回のキャリアチェンジを余儀なくされるということになります。

これからの時代は、何が本業なのかはっきりしないままに複数の仕事に関わり、節目ごとに仕事のポートフォリオを大きく組み替えていくようなキャリアを志向するニュータイプこそ、リスクをむしろチャンスに変えていくことでしょう。

まとめ

今回は『ニュータイプの時代』の冒頭部分を紹介しました。

上記の6つのメガトレンドについて、本書では詳しくニュータイプの人がどのように作られるのかが書いてあります。

これからの時代は、オールドタイプの人が確実に生きづらく感じることが増えていきます。

そのため、今のうちにニュータイプになるには、どのような思考や行動力を持ったらいいのかを、本書を通じて感じとって欲しいと思います。




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