選手や指導者の「言葉」を正しく捉えていますか?

今回は、取り上げるのは、選手や指導者の言葉「そのもの」です。
選手の言葉ちゃんと捉えられていますか?

普段、スポーツ好きなみなさんだと思いますが、選手や指導者の言葉とどう向き合えば良いのか、考えていきましょう。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。

なぜ日本のスポーツ報道は「間違う」のか?

なぜ日本のスポーツ報道は「間違う」のか?
なかなか衝撃的ですが、とある記事のタイトルです。

この記事の中では、
・日本のスポーツ報道の定番『応援報道』
・ビジネスとのつながり
・配慮や忖度

について警鐘を鳴らしています。

我々は普段、記者やライター、テレビといったフィルターをかけてニュースをみています。
もちろんいわゆるプロレス的な煽りはエンタメ性といった意味でもスポーツの面白さの一つかもしれませんし、
情報を整理されて伝わることで、詳しくないスポーツでも楽しく知れるという側面があります。

一方で、本来と違う意味で伝わってしまったり、誰かに都合の良い情報ばかりを得ている可能性も否定できません。
記事の中でも、「本来はすべき指摘や質問があっても忖度と自主規制で批判を避ける。」という一文がありますが、
「伝え手」もビジネスである以上、意図していなくともねじ曲がった報道になってしまっていることもあるかもしれません。

さて、少し話が大きくなりましたが、当チャンネルスポ深で取り上げている「選手や指導者の言葉」についても、このような問題を感じています。

次のチャプターでは、「選手の言葉」にフォーカスして考えていきます。

報道により操作された選手の言葉

選手の言葉が報道により操作されてしまうという例で言えば、
・選手のイメージ
・感覚
の2点が代表的でしょう。

前者で言えば、元巨人の清原選手です。
清原選手は現役時代の99年、報道陣に対して一人称で「ワシ」を使うなと抗議したそうです。
清原選手は「ワシ」に関しては「生まれてから一度も使ったことがない」にもかかわらず、マスコミが誇張したイメージを表現するために使っていました。
このような報道で、心外なイメージをつけられた選手も少なくないでしょう。

後者の感覚に関しては、より深刻だと考えます。

第31回の「王貞治は最短距離で打ってない?スポーツにおける主観と客観」
という回でも紹介した話を再度紹介させてください。
野球では、長らく「最短距離でバットを出せ」という指導が満盈していました。選手のいう「感覚的には最短距離でバットを出す」が、「最短距離の軌道でバットを出す」に間違って伝わってしまい、長らく間違った指導がなされていました。

感覚的な言葉が正しく伝わらなかった最たる例でしょう。
では、なぜこのようになってしまったかというと、
受け手側も「二次情報、三次情報であることを理解していなかったから」ではないでしょうか。
次のチャプターでは、これらの解説とともに、今日のtipsをお話ししていきます。

一次情報を大切に

ここで紹介する重要なキーワードは「一次情報」です。
この言葉、ご存知でしょうか?
知ってる方もおさらいがてら聞いてください。

情報には主に一次情報・二次情報・三次情報の3種類があります。それぞれの意味は以下のとおりです。

・一次情報
情報源となる独自の情報や公的機関が発表する情報など

・二次情報
人から見聞きした情報や一次情報をもとに編集された情報など

・三次情報
情報源が分からない情報

情報は一次情報〜三次情報の順に広がっていきますが、一次情報に記載されていた主張や発表された経緯などが伝達されるにつれて省略・簡略化されていく傾向があり、情報量の違いによって三次情報のみでは十分に判断できない場合もあるのです。

スポーツでも同様です。
選手の生の言葉は【一次情報】ですが、選手の言葉として取り上げられているニュースは、【二次情報】です、さらにはそれを人に聞いたら【3次情報】となり、様々な人の手を介してフィルターかけられてしまっているかもしれません。
選手の言葉を正しく捉えるためにも、これは【何次情報】かを意識しましょう。
スポーツ好きであるからこそ、ちゃんと選手の言葉から意図を汲み取れるように留意しなければと思っています。

仕事や私生活でも同じです。SNS時代で気軽に「情報が入手できますが、「この情報は本当に正しいのか考える」そして「一次情報を大切に」ということをtipsとともに自分自身にも言い聞かせたいと思います。

一流選手の感覚を伝えるのは無茶

はい、本日はいかがでしたでしょうか?

ちょっとスポ深っぽくない変化球会だったかもしれませんが、
「選手や指導者の言葉を預かる」という身としては、皆んなで意識していきたいと思っております。

今回のテーマを思い至ったのは、ある記者さんの言葉なんですよね〜。
個人的な付き合いがあるんですが、

「一流選手の感覚を伝えるのは無茶。でもそこにトライしないと」と言ってたんですよね。
つい我々は、報道のあとからみてしまいますが、その前にもいろいろなドラマがあるんだな〜と改めて思いました。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。
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