力への意志を持つか、弱き奴隷として生きるか
村上龍のファンである会社の同僚から言われて紹介されたのが「愛と幻想のファシズム」という作品だった。ざっくりいうと「我々は弱い人間に搾取されている。力のある人間が生き残っていく世界を実現していこう」とする団体が暗躍するという作品だ。
自己を超越して成長しようとする意志である「力への意志」という言葉を残したのは二-チェだったが、まさに人間の根本にある力への意志がいかなるものかを感じるのである。その力への意志は、作品内の随所に現れている。
権力などの力を圧倒的に持つことに、どこ