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【フリーランス声優・ナレーターの】誰も言わないリアルな営業方法

フリーランスナレーターの有野優樹です!ツテも実績も実力もなく、事務所退所しフリーランスになってしまった僕が

「どのような経路でお仕事をいただけるようになったのか?」

をやってきた営業、調べ方をもとにリアルに書いていきます!フリーランスで声のお仕事を探すのってめちゃくちゃ大変なんです‥(泣)

・noteメンバーシップ「声と喋り研究所」


【営業の手段を知ったきっかけは恩師】

Twitter経由でご連絡をして正直に「今、僕は何をしたらいいんでしょうか」と重すぎるご相談をしました(笑)事務所を早いうちに辞めてしまって、どうしたら良いのかわからなかったんですよね。

いきなりすぎる連絡にも恩師は

「僕に連絡してくるという事は壁に当たったということかな?」

とお優しいお返事をくださり、お時間をとっていただけることになりました。自分から連絡しておいてなんですが、学校でしかお会いしたことがなかったので、凄く緊張をしたのを覚えています。

都内某所、夕方6時に駅で待ち合わせ。お久しぶりにお会いした時の、恩師からの第一声は『あれ?大きくなった?』でした(笑)学生の時に比べで12キロくらい太りましたからね。いやはや。挨拶を早々に居酒屋へ向かい、注文をして「じゃあ早速本題を‥」と。

フリーランスになってしまったのですが、お仕事をする為には何をしたらいいんでしょうか?と、ほぼ一方的にバーっとお話し(進路相談相談?)しました。 

現場での立ち居振る舞い、営業の仕方、お仕事が終わった後のご連絡などを色々教えていただき、気がつくと5時間くらい経っていましたね。

その次の日から、この時に教わった“営業”をやり始めました。もう壮絶も壮絶で。実績も何もないですから、営業連絡をしてもお仕事は決まりません。でも、やらなきゃいけない。

【1日最低でも10件営業をする】

営業を教えてもらう以前にも営業はしていたんですが、声優事務所や、一般でも受けられる声優オーディションばかりにエントリーしていました。なので、それらを辞めて“制作会社”へ営業をするようにしたんです、

ボイスサンプルを作ったのはいいんですが、データで送ったほうがいいのか?Web上の方がいいのか?すらわからない始末。Googleアカウントを作り、YouTubeチャンネル作成し、ボイスサンプルを投稿し、Twitterの固定ツイートにしたり、個人のホームページを作ったり、自分へアクセスしてもらえる媒体を増やしていくことに力を入れました。

待っているだけじゃいけないので、制作会社さんへ営業連絡も始めましたね。お返事をいただけることもありましたが、ほとんどは音沙汰無しです。

「音が悪い」 

「これではお仕事にならない」

「レベルが低い」

恩師の方にボイスサンプルのアドバイスをもらいながら作っては消し、作っては消しの繰り返しをしていました。これが2019年初めの頃のお話です。


たくさん営業しましたが、ご依頼は3か月に1度あるかないか。収入と呼べるほどのお仕事も全くありませんでした。具体的な営業方法は

企業様のホームページに繋ぎお問い合わせはこちらからに営業連絡をする。いわゆる飛び込み営業です。

僕の連絡の仕方が悪く(ビジネスメールをよく理解していなかった)厳しい言葉をかけられたり、もう連絡をしないでくれと言われてしまったりもしました。

「同期たちはすでに活躍しているのに、僕は何をやっているんだ‥」

折れそうな気持ちをなんとかグイッと立て直し、営業をやりながら営業を学んでいきました。全くお仕事が決まらず落ち込む日々が続き「もう、辞めた方がいいのかな」とマイナス思考になるなんて当たり前で、正直最悪な結果を考えることもありました。

2019年9月。少し流れが変わりました。とある制作会社様へ営業連絡をした時のことです。

お返事は「何かありましたらご連絡致します」と聞き馴染みのある文面でした。「あぁ、またいつものご活躍をお祈りしていますってやつね。どうせ依頼なんてこないんだ」と偏屈な気持ちに。でも相手もそれしか言いようがないんですよね。制作会社様も動画制作のご依頼があって初めて仕事になるので、必ずナレーションのお仕事を頼めるわけではありませんから。

年が明け2020年1月。知らない番号から電話がかかってきました。

かけなおしてみると、2019年の9月に営業連絡をした制作会社様から。その内容はなんと‥

「YouTube動画広告(6秒ほど)の声を担当していただけないでしょうか?」

というもの。営業をして初めてお仕事につながった出来事でした。電話を切った後、リビングで1人「いぃっっやったぁぁ!!!!」とガッツポーズをしたのを覚えています。3パターンほど録音をしてすぐにお返事をしました。無事納品。

この案件を機に不定期ではありますが、こちらの制作会社様の違う担当者様からちょこちょこお仕事をいただけるようになりました。

だんだんと数をこなし実績もできてきたので、自分に求められる系統や、お仕事に繋がりやすいボイスサンプル(繋がりにくいボイスサンプル)がわかってきて、今でもその制作会社様とはお仕事をさせて頂いております。この成功体験があってからは断られてもまた次に、また次にとやればやるだけいいと思っていしました。

でも、営業が正直ちょっとしんどくもなっていたんですね

お仕事は相変わらず決まらず、ストレスも多くなり、体調を崩した時もありました。普段の不摂生も原因でしたが皮膚炎、胃腸炎と同時になり一旦営業活動はお休み。暫くは体力回復に時間を使いました。そんな生活をして2〜3ヶ月くらいですかね。少しはマシになってきたのでまた営業を再開。ここからはこの時の営業話を生々しくしていきたいと思います。



‥と、その前に。このお話もしておければと。お仕事が決まらないストレスというのは、レッスンに通ったり、アドバイスをもらったり現場で揉まれたりと色々となおしようがありますが、これに関しては“逃げて”ください。なんとかしようとしなくていいです。

とある現場(飲み会?)でこんなことに遭遇しました。かなりぼかして書きますのでわかりづらくなってしまうかもしれませんがご了承ください。

「お仕事に繋がるかもしれないからと、無理やり行く飲み会」

僕も正直、出来る限り行きたくありません。それは、こんな場所に遭遇してしまったから。


【自分の身は自分で守るのがフリー】

とある飲みの場でした。比較的若い演者さんが多い中にいらっしゃったとある先輩(Aさん)。Aさんは僕が小学生の時みていたアニメにも出演されていて、おぉ!あの声の人だ!なんて思っていました。

憧れの先輩‥ですが、お酒が入っていたということもありセクハラのような発言が酷かったのを覚えています。おおやけのばで発言するにはふさわしくないような言葉で、冗談だったとしても面白くはなく、憧れていた世界にこんな人がいるんだと悲しくなってしまったんです。

人に対しての尊重もなく

「声優はもういっかなー、ワークショップとかやったほうが儲かるし」

とまでおっしゃっていて。

自分の身は自分で守るしかありません。(とくにフリーランスは)「仕事につながるかもしれない‥だから我慢しなきゃ、、、」「無理やり行かなくてはいけないのかな、、、」そんなふうに思ってしまうかもしれませんが、お仕事獲得方法はたくさんあります。その場だけではないです。だから、無理にしていく必要は絶対になんです。

怪しいワークショップ、オーディションもたくさんあります。でもなにが大丈夫で、なにがだめなのかわかりませんよね。1人で判断せずに必ず誰かに連絡・相談をしてみましょう。日本俳優連合様、先輩役者さん、出身校など頼れる場所はあります。頼る人は分けておきましょうね。1人だけに依存すると、何もかもその人だけに連絡することになってしまいますので。



さて、ここからは“シビアな営業のお話し”です!!!

自分のやってきた体験談、お仕事獲得のための分析方法、どのようにお仕事に繋がっていったのか?をかいていきます。

・ここには絶対営業しない!と決めていた場所などのお話はこちらのインタビュー記事へ!

【お仕事ご依頼の流れを把握する】

営業連絡をするといっても、どこにすればいいのかわかりませんでした。そもそもの問題ですよね。僕はそれまで、声優事務所ばかりに連絡をしていたので、どこにどんな連絡をしたらいいんですか?と、恩師にお聞きしましたら

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