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それぞれが日常に戻っていく

最近、料理をほとんどやれていない。
複数のnoterさんから、年末年始に何作ったか教えてねー!と言われていたし、僕もはーい!と答えてはいたのだが。

家族5人が揃った年末年始は、温泉や買い物に出かけることも多く、そのついでに外食したりもしたし。
逆に、ここ数日は高校生の息子が体調を崩して寝込んでいたので、張り切ってご馳走を作ってもな…と、冷蔵庫のありあわせで済ませたり。

極めつきは大晦日、年越し蕎麦に添えた海老天の失敗だ。

いつも海老天は、冷えて油の回った出来合いをスーパーで買うだけだが、正直うまいものではない。
今回こそはと近所の天ぷら専門店の揚げたてテイクアウトに見に行ったが、2尾で900円っていったい。
5人でいくら海老天に注ぎ込まねばならぬのだ。

こうなったら自分で揚げるしかない。
溶いて作った衣がずいぶんと少ないが、まぁいいかと強行。
おかげで海老は十分に衣をまとわせてもらえず、半裸で油に投入された。

家族全員、海老天を口に運びながら無表情と無言を貫く。
もしや評価に値しないということか?
恐る恐る一口かじっ…ひょえー! カスカスー! 無言で正解!
しばらくは料理したくなくなるほどのまずさだった。

昨日、病み上がりの息子にリクエストを訊いてみると、蕎麦がいいという。
蕎麦…とくれば、もちろん海老天リベンジだ。

大晦日の反省を活かして揚げた海老天はまずまずの仕上がり。
プリプリジューシーな海老をサクサクの衣が包む。
今回は誰もがおいしいと言ってくれた。

蕎麦はシンプルに海老天のみを載せ、すまし顔でズルズルッといきたいところだが、3学期が始まる息子に栄養をと思えばこんなのになる。

この年末年始、料理をしたのはこの程度だ。

長男は4日に東京へ、娘は今日京都へ、そして二男は今日始業式。
それぞれが日常に戻っていく…
何もしてやれなかったが、家族で過ごす冬ごもりを満喫できてよかった。
この先、5人が揃うことは目に見えて減っていくだろうから。

と書いているすぐその横で娘が、もうすぐ春休みだから1か月もしないうちにまた帰ってくると言っている。
え? 高い学費やいずこ?

(2023/1/10記)

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