煙に燻され、一気に夢が広がった連休の最終日
ゴールデンウィークが終わった。
10連休の長い長い休みだった。
10連休を望んでいたわけではなかった。
会社はカレンダー通りだから、5/2と5/6は仕事のはずだった。
しかし直前になってなるべく全員休むようにとのお達しが出たのだ。
5/2は特別休暇になったが、5/6は各自で有給休暇を取るようにと。
有休は別に使う予定があったので困った。
だけど4月は自分のこと、家族のこと、同僚のことでいろいろありすぎて心身ともに正直ボロボロだったので、休養にはよかったかもしれない。
今週はまた大がかりな精密検査が待っている。
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昨日、長い休みの終わりにササミの燻製を作った。
燻製は昔から大好きだから、作りたい気持ちはあったのだが、マンション住まいではムリかとずっと諦めてきた。
ところがどうしても食べたい欲が勝り、ネットで調べてみると、うまくやれば煙が部屋中に充満するようなこともないとのこと、それを信じた。
中華鍋にアルミホイルを敷き、麦茶用の麦とザラメを載せ、強火にかける。
ふつうはサクラチップとか? そんなの、ないない。
ものの20秒ほどでモクモクと煙が立ちはじめる。
すかさず網を置き、下準備をしたササミを並べ、フタをして弱火に。
下準備は本来、塩漬けにして1日、塩抜きをしたあと冷蔵庫に剥き出しで入れて1日といった具合に水分を抜く必要があるようだ。
昨日はお試しだったので、軽めの塩を揉み込むだけにし、時短および乾燥のためレンジで軽く火を通した。
フタをして約15分、できあがり。
手前の2本が白いのは、フタに触れてしまっていたからと後で判明。
ほら、おいしそう。
試しにかじってみたら、スモークが薫り立つ、もう上等な燻製だ。
塩加減も絶妙だった。
面倒とばかり思い、敬遠してきた燻製がこんなにも手軽にできるとは。
もちろん脱水工程を経ていないので、保存には向かないし、実のところ水分が抜けた隙間にいかに煙を送り込むかが燻製の妙技らしいので、昨日のは表面だけ薫るエセスモークかもしれない。
次作る時はしっかり工程を踏むとして、今日のところはこれで大満足。
次は何作ろう。
生ものなら、サーモン? 手羽先? 牡蠣? 牛タン? うずら玉子?
加工品なら、チーズ? ナッツ? 柿ピー? 沢庵?
煙に燻され、一気に夢が広がった連休の最終日。
(2022/5/9記)
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