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自分のつぼみを大切に

ン十年前、明石で通っていた幼稚園は、年少を「うめ組」、年中を「もも組」、年長を「さくら組」と呼んだ。
梅や桜の開花速報が届く時期になると、いつもそのことを思い出す。

長い冬を脱し春を迎えて開く花々のなかでも、とりわけ梅・桃・桜は日本人の心を捉える力の強さが別格だ。
これらは花が似ているため、なかなか見分けられない人も多く、咲く順番を頼りにこれは桃? これは桜? と推測しようとするが、地域によってはこの3種が同時に咲くこともあるらしく、ややこしい。

そういえば幼稚園児だって、見ているだけで心和ませる存在で、でもいっしょに遊んでいたら年の差なんてまったくわからないから、クラス名としてのうめ・もも・さくらは至極ぴったりなように思える。

次代を担う園児のみんなが、自分のつぼみを大切に育てていってくれたらいいな。

(2017/3/30記)

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