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発信する情報の確度

SNSはもはやメディアである。

個人の思いをリアルタイムに綴れ、それが驚異的な速度で拡散する。
個人メディアはマスメディアに比して多種多様な意見の発露を促すし、天変地異の状況や災害時の交通実況が膨大なを蓄積を見るように、集まった情報を利活用する側からするとたしかに便利になっただろう。

しかし個々の呟き一つひとつが事実であるとは限らない。

従来、発信する情報の確度はメディアの常識や権威が高めていたが、今はいかに多くの人が異口同音に唱えているかがポイントだ。
××で竜巻です、という呟きが多ければ、××で竜巻なのだ。

社会的な情報として見た場合、個人の呟きは多く集まって初めて意味をなすものでしかない。
さらに、思いついたらすぐ呟ける即時性は、熟考するゆとりを与えず、思い直すきっかけを失い、相談する機会をもたせない。

そうやって性急に発せられた呟き一つ、どうぞ取り扱いにご注意。

(2014/8/29記)

サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!