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僕はやっぱりサンタクロースを信じている

なんでクリスマスはイブにお祝いするん?
25日が聖なる日なんちゃうん?

子供の頃ずっとそう思っていた。

25日になったら早くも商業施設の軒先のツリーが門松に、リースが注連飾りにつけ変わるせいもあるかもしれない。
正月商戦を急ぎたい流通業界め。

でも西洋では古来、日没を新たな1日の始まりとする習慣があったという。
つまり、24日の日没と同時に25日になるのだ。
日本人が前日やのになんで祝うねんと思っている夜は、西洋人の感覚では実は25日…そう聞けば、イブに祝う意味もよく分かる。

今宵はやっぱり鶏を焼こう。

毎年この時期になると、〇〇歳でサンタがいないと知った、という記事がnoteを賑わす。
親がプレゼントを置くところを見てしまったとか、親から実は…と打ち明けられたとか。

でも僕のnoteは、いつもこんな調子だ。

2020年

2021年

2022年

僕はやっぱりサンタクロースを信じているのだ。

サンタって親よな? どこかにプレゼント隠してあるよな?と必死になって前日に家捜しをする子供。
学校でサンタなんかいないと力説する友達に、なんでそんな淋しいこと言うん、そこはそっと思っとこやと目を閉じる子供。
トイザらスのチラシでプレゼントを選ぶくせ、クリスマスの朝には枕元を楽しみにしている子供。

サンタはいるの? どうせお父さんでしょ?と訊かれて、いると思えばいるんだよ、いないと思ったらもうプレゼントは届かないよと答える親。
トイザらスの包装紙を引き剥がし、ダイソーで買ってきたサンタの絵柄だけの包装紙で巻き直す親。
サンタはサンタのままで育てられたから、自分の子供にもサンタはサンタのままであってほしいと願う親。

※トイザらスに特段の敵意は持っておりません

親子が織りなすそんなストーリーすべてがサンタクロース。

サンタが実在するかどうかは問題ではない。
そこを気にしたら、小さい頃の僕のように、細い煙突、雪のない庭でどうやってプレゼントを届けるの?という無限の疑問にはまりこむから。

僕が信じているサンタクロースは、つまり幻想だ。

どこかウキウキする気持ち、あの人に喜んでもらいたいと思う気持ち、今日告白しようと思う気持ち、うまいもんがっつり食べるぞと思う気持ち、今日は仕事したくないと思う気持ち——

そんな気持ちは全部サンタクロースが運んできたんだよ。

(2023/12/24記)

チップなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!