財務3表一体理解法|会計の基本を理解する
元々調査研究系のコンサルの割合が多かったのですが、最近は事業運営型のコンサルも増えてきました。「新しい事業をどう創造するか」についても興味が出てきたので、その勉強も兼ねて香港駐在中に(わずかですが)投資を始めてみたりしていました。
投資をやってみると、決算を始め、会計の知識がないと深い分析ができないことがわかってきました。「社会人たる者、会計の勉強は絶対にやっておいた方が良い」と周りでも良く聞きます。会計を学ぶメリットについて、下記サイトでわかりやすく解説がされています。
このサイトを読んだ上で、コンサルという自分の業務経験も踏まえて、会計を学ぶメリットを挙げると、
・経営者の思考を身につけることができる=自社・競合・顧客の戦略がわかる
・ビジネスモデルや財務指標の分析ができる=提案力が上がる
・将来事業や会社の経営を任せられても大丈夫=スキルアップに繋がる
の3つが特に大きいです。会社から学べと言われることもないですし、日々の業務に埋没してしまいがちなのですが、家にいる時間が長い今、ちょっと勉強してみることにしました。
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新入社員研修で財務諸表の見方を確か習いましたが、もう何年も前のことで、ほとんど忘れていました。良い参考書がないかと思っていたところ、下記書籍が有名なようでした。早速購入して読んでみました。
ほとんど予備知識もありませんでしたが、分かりやすい内容でした。
・説明を可能な限りシンプルにしている
・財務3表のつながりが図示されていて分かりやすい
・事例を当てはめて解説が展開され、最後には一通り理解ができているような構成
というのが、特に良いと思った点です。著者の國貞氏は、ダイヤモンドオンラインにも記事を投稿されていますが(下記参照)、そこでも「財務3表のつながり」について紹介されています。
図 財務3表の基本的なつながり方
(出所:ダイヤモンドオンライン國貞氏記事)
この図も初見では理解できませんでしたが、読み進めていくうちにわかるようになっていました。財務3表に数字を入れていく手順について、國貞氏は書籍で以下の通り記載しています。(一部改変)
1)取引がPLに影響を与えるか確認
2)PLの「当期純利益」とBSの「繰越利益剰余金」を繋げる(つながり(1))
3)BSの左右が一致していることを確認(つながり(2))
4)直接CSで実際の現金の動きを確認
5)直接CSの「現金&同等物期末残高」がBSの「現金及び預金」と一致していることを確認(つながり(3))
6)間接CSの「税引前当期純利益」とPLの当該値を繋げる(つながり(4))
7)間接CSの「営業活動によるCF計」が直接CSの当該値と一致していることを確認(つながり(5))
1)〜7)を都度確認しながら、事例の分析を進めていくのです。財務3表を埋めきった頃には、会計への苦手意識が減っているはずです。
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オススメの読み方として、國貞氏のホームページから、財務3表のExcel表がダウンロードできるので、それを自分でも埋めながら読み進めることを提案します。理解度がまったく違います。そのサイトは以下の通りです。
書籍を読みながら、私が値を入れていったExcel表も貼っておきます。
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後、会計を学ぶ上で参考になるサイトをいくつか載せておきます。まずは、日本経済新聞の特集です。さすが日経、図表もわかりやすいです。こちらでも、財務3表のつながりの解説はあります。國貞氏の書籍より内容は簡単に思うので、書籍を読む前に、目を通しても良いでしょう。
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続いて、チャーリー氏のnote記事をいくつか紹介します。図解によって、抽象的で一見難解な会計の概念がよくわかります。会計以外にもビジネスモデルに関する記事も書かれています。こんなにわかりやすく解説ができるなんて何者…!?日経のサイトの次に下記note記事を読んで、國貞氏の書籍という順番でも良いかも。
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最後に、大手町のランダムウォーカー氏のnote記事です。同氏は、財務諸表の解説後に、どの会社の会計か?というクイズを出題されていて面白いです。セブンイレブン、コメダホールディングス、コストコ、P&Gなどについて、財務諸表を掘り下げることで、有名企業のビジネスモデルについて、理解が深まります。このクイズに正解できること=ビジネスモデルや財務指標の分析ができること、ですね。このような応用ができてくると、自分のビジネススキルも相当上がっているはずです。
なお、同氏は、「会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方」という本を2020年3月に出されているようです。こちらの本も結構人気なようですので、興味を持った方は購入されても良いかもしれません。
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私も本や記事を読んで終わり、ではなく、コンサルの業務や投資で、実際に使っていきたいと思います。使わないと忘れてしまいますし…では今回はこの辺で!読んでいただき、ありがとうございました。
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P.S. その1 以前、「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」という本を読みましたが、「価値主義」という新しいコンセプトが提起されており、これも面白かったです。本の内容を図解で分かりやすく、きょん氏が解説をされています。また、編集者の箕輪氏のnoteの記事、著者の佐藤氏の紹介記事もありますので、併せて貼っておきます。会計という枠組みとはまた別の話ですが、お金の仕組みや今後を理解する上で、本著もおすすめです。
P.S. その2 東京都内で新型コロナの感染者数が増加しています。東京アラートが出されるとか。再び休業要請の水準に達してしまう可能性もありますね。やはりwith corona時代の働き方にしていかないといけないようです。在宅勤務用のデスクとイスを買おうかな…
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