「○○推し」という言葉を知ったが、「○○ファン」との違いがまだ明確に分かっていない今日この頃の私…
さて、昨日は久しぶりに本屋へ寄った。
そこで、最近気になっていた雑誌を購入。
「月刊秘伝」というタイトルの雑誌は、あらゆる武道、武術、格闘技に関するネタを題材にしているものだ。
特に、古武道由来の身体操作法や諸流派の業の理合について詳細な記述をもって解説されているのが特徴である。
最初はSNSで知り、今回初めて実際に雑誌を手にした。
まだ全部を読みきってはいないが、武道に関心を持つ者として、「一度、目を通してはおかないと…」という思いに至った。
もちろん、居合について取り上げられている時もあり、居合道に精進する上で参考にさせて頂きたいと思う。
全日本居合道連盟所属の無雙直伝英信流を流派とする組織に身を置いてはいるが、他組織の他流派の考えや業を知ることも、居合を上達させるには必ず役に立つだろう。
ところで、剣を手にする者なら誰しも、「宮本武蔵」という古の侍は時空を超えた「雲の上の存在」だと認識しているに違いない。
そして、その剣聖のミステリアスな世界観が、武道家や歴史家など様々なジャンルの研究者によって論述されている。
「二刀流」という時点で、既に他流なわけだが、というか、ほとんどの剣士にとってそうだろうが、それでも「宮本武蔵」を知ろうとする者は少なくない。
それもあってか、「宮本武蔵」関連の記事や書物は多く、何をかくそう私も、「五倫書」を読んだことがある。
もちろん現代語訳版であり、まだ一度読んだだけなので、「宮本武蔵」の教えが全て頭に入っている訳ではない。
どうして「宮本武蔵」を知ろうとするのか…
それは、自分が何流であろうと、また居合をやる、あるいは剣道をやる者であっても、はたまた他の武道家であっても、「強くなりたい」という思いがあるからに他ならないからだ。
だが、そうであっても、自分の所属する流派のやり方を崩して、我流にしてしまうのは本末転倒だ。
武道に携わる者は、これまでの伝統を重んじながら、また先人の教えを継承しながら、古きものから厳しい時代の現代に生きるための術、これは心身ともにおけるものだが、を見つけ、稽古の中で、また日常の中で培っていき、それを「強さ」に昇華させる道を歩まなければならない。
だからこそ、まさに武道の道たる所以なのだろう、というのが個人の見解である。
(まだ武道歴一年弱のひよっこが戯言を言ってるなあ…と、もう一人の己が言い放つ)
とにかく、「宮本武蔵」と並んで、居合の祖である「林崎甚助」もまた、武神であるに間違いないわけだ。
そして、脈々と受け継がれてきた「無雙直伝英信流」の居合を修得することを目指して稽古に鍛練し、日々の生活に精進していきたい。
武道、居合をやって、真の「強さ」を。
武神に対して、礼。
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