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自然法則「法」(アラム)

1 序言

 皆さん今晩は。本日先程、拙作『社会善』の第Ⅰ章「法」(アラム)が完成しましたので、他の重要な文献と共に、皆さんにご紹介させて頂きます。

2 「法」(アラム)

 「法」(アラム)とは、インドの詩的箴言集『ティルックラル』の三つの主題の内の一つのものです。

南インドはタミル地方で今なお誰もが口にする千三百余の箴言。6世紀頃につくられ、法、財、愛をテーマにインド的思考の一側面を結晶させた聖なる短詩を詳細な注釈で読み解く。

 そして、この「法」(アラム)に関する重要にして要約したティルックラルの一句が、以下のものです。

அகர முதல எழுத்தெல்லாம் ஆதி
பகவன் முதற்றே உலகு
All the letters start from the sound ‘a’.
The world also starts from the Supreme Lord the source of all.
全ての文字は「ア」という音から初まる、
全世界もまた、神(天)から初まる。

『ティルックラル』(法:神への讃歌)1:1:1

 本日、拙作『社会善』は、『ティルックラル』と『論語』を参考にしつつ、以下の「法」(アラム)の章を完成させました。

 「法」(アラム)の意味は、極めて多義な上に深遠であり、一言や簡潔に言い表す事は、極めて困難ですが、日本語で最も適確かつ明快な意訳としては、「自然法則」と「筋道」ではないかと思います。

 現代社会において、現代人である私達は、物質や情報、実用性や利便性、そして人為や人工等で満ち溢れ、「自然」を誤解や無視に忘却してしまったりすることが甚だ多いのではないでしょうか?

現代数学の巨匠ワイルが数学と自然科学の基礎に対して与えた深い哲学的考察.理論の本質が統一性を持つ体系の中に収斂され,しかもその体系は客観性と透明性を保持する.無限,時間と空間などを縦横に論じる.

 数学(だけに限らずあらゆる学問)もまた、実用性に利益の追求等ばかりに用いられて、自然並びに存在を研究するための重要な学問としての力も、失いつつある気がしてなりません。
 そして、「神」という、本来、極めて哲学的で神秘的な概念が、今や、悪徳な宗教やインチキ占い等の用語、また、大衆の「私利私欲を叶える為の他力本願の代名詞」となってしまっているきがしてなりません。

 今一度、「自然法則」「筋道」「神」等の言葉、そして私達の意識に生活や仕事、更に、考え方や生き方を見直しては改善していくべきではないでしょうか?「法」(アラム)を以て。

3 結語

 大変苦労しているな意味、そして、非常に善い意味でも、執筆が予想や予定を遥かに上回る程の研究、そして時間や労力に工夫等を要しており、拙作の完成と出版は当初の予定よりもかなり遅れることとなります。
 またそれにより、ブログやサイトの更新頻度もなかなか上げられません。何卒よろしくお願い申し上げます。
 ですが、今週の土曜日・日曜日に、外勤から帰宅後に、努めて哲学サイトのニュースの更新を行います。よろしくお願いいたします。


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