1 知恵文学
2 知恵を求めて
皆さん今晩は。本日の夜に、外勤の出張先から帰宅しました。諸々の準備が完了しました。
出張中、勤務終了後に、ホテルの自室で、読書と文献研究に熟思熟考を積み重ねて、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。
さて、上記のように、自分は今現在、ユダヤの古典にして旧約聖書の内の知恵文学である四書「箴言」「知恵の書」「シラ書」「コヘレト」(伝道の書)を学んでおります。そしてこれらを批判的・独創的に継承並びに発展や深化させて、二つの拙作を著述して参ります。
私見として、まず『知恵の書』は、知恵の初学者のための入門書であり、次に『箴言』と『シラ書』の二書は、本当にユダヤ版・中東版・西洋版の『論語』や『スッタニパータ』等と呼ぶのに相応しい箴言・格言・金言等の宝庫の本であり、神学的や宗教的に哲学的でありながらも、実用的や現実的に道徳的でもある素晴らしい古典です。
しかし残念ながら、歴史的・文化的・社会的に、「神」(God)の概念が著しく欠けている上に、宗教に対する嫌悪感が極めて強い傾向にある日本(これは無知や偏見が多々あると同時に善いことでもあると思います)では、中々その真価を見出すことが出来ないでいると思います。そして当然ながら、批判に改善や向上させなければならない内容(体罰の強い肯定・無神論への偏見や誹謗中傷・非科学的や非現実的な盲信等)も多々あります。とは言えども、そのような内容が多々ありますが、総合的には、時代を越えて現代にも十二分に通用や活用に応用できる箴言・格言・金言等が極めて多くあり、当然ながら、それらを十二分に通用や活用に応用するには、私達人間が「知恵」を学んでは、楽しんで、愛することが重要不可欠です。自分は、そのような人間の一人となります。
そして最後に、『コヘレト』は、取り分け特異な書物にして、最高の傑作であり、自分のトップレベルの愛読書の一つでもあります。その短い短文集には、人生や社会に歴史、そして世界と存在そのものに対するに対する碩学ぶりや、哲学的で深奥な洞察等から著述された、含蓄に富んだ言葉が多々あります。またその内容は、現実的にして厭世的であり、悲観的にして虚無的でありながらも、意欲的にして挑戦的な現実主義や実存主義等も盛り込まれた、技巧を凝らされて、哲学的に洗練された書物だと思います。
以下の通り、日本語で『箴言』と『コヘレト』の概要を紹介している動画がございます。宜しければぜひともご覧ください。
3 今月末の予定
明日は、新武士道の著述のために、運動しつつも、一日中に亘って、以下の三つの文献資料を完読します。