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実践-理論

 放勳欽明、文思安安、允に恭しく克く讓る。四表に光被し、上下に格れり。克く俊德を明らかにし、以て九族を親しむ。
 九族旣に睦まじくして、百姓を平章にすれば、百姓昭明にして、萬邦を協和す。黎民於變わり、時れ雍らげり。【書経:堯典 第一】

 日本の多民族国家・多文化社会への移行は、もはや、時間の問題である。そして、日本が大きな代償を払わなくてはならない移行期もまた、刻々と迫っている。

 今、自分は、新しい資本主義の提唱して、構築するために、日本人の先哲において、主に次の二人に注目している。

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 渋沢栄一。「日本資本主義の父」と呼ばれる、商業者・実業家・創設者・慈善家・教育者、そして論語を大いに活用した哲学者である。

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 宇沢弘文。「東京大学経済学部の巨匠」と呼ばれ、日本の誉高い経済学者である。

 自分は、資本主義の精神改善を渋沢先生から、資本主義の構造改革を宇沢先生から、多く深く学んで、広く大きく活かしていきたい。

 資本主義による人類の躍進の犠牲となった人々に、深い哀悼の念を、ここに示す。

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 他の人々の戯言や嘲笑に、怠惰や逃避なんて、もうどうでもいい。志が立ったからには、ただひたすらに進むだけだ。たとえ、孤立や失敗などが確実であろうとも。論語にこうあるではないか、

「士は以て弘毅ならざるべからず。任重くて道遠し。仁以て己が任と為す、亦重からずや。死して後已む、亦遠からずや。」【論語 泰伯 8:7】

 そして、悟った上で、成功を実現して、また再び繰り返される新たな悪化や堕落を。伝道の書にあるではないか、

1.私はまた、日の下に行われる全ての虐げを見た。見よ、虐げられる者の涙を。彼らを慰める者は無い。虐げる者の手には権力がある。しかし彼らを慰める者はいない。
2 .それで私は、なおも生きている者よりも、既に死んだ死者を、幸いな者と思った。
3 .しかし、この両者よりも幸いなのは、まだ生れていない者で、日の下に行われる悪しき業を見ない者である。
4 .また、私は全ての労苦と、全ての巧みな業を見たが、これは人が互に妬み合って為すものである。これもまた空であって、風を捕えるようである。【伝道の書 4:1-4】

 全ては「気」から生じて、「気」に還っていくのだ。自分は、未だ「生」という旅の途中であり、まだまだ続けていく。「死」という旅が始まるまでに、深く多く苦しみ、激しく広く怒り、深く多く悲しみ、そして、楽しく幸せに学んで、哲学をこよなく愛する哲学者としての旅を送りたい。いや、送るぞ!

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。