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新しい拙作『断金之交』と執筆活動と研究活動の変更


1 挨拶

 皆さん、今晩は。
 猛暑が続いており、ますます進むことでしょう。健康をどうか第一に為さって、熱中症や熱射病にお気を付けお過ごし下さいませ。
 さて、昨晩と本日に、新しい拙作『断金之交』が誕生し、そして執筆活動と研究活動に変更がありますので、以下の通り、ご紹介させて頂きます。

2 拙作『断金之交 ポストコロナの医学的な社会開発と抜本的な社会変革の為の提言集』

 この拙作は、ベトナム人の移民である自分からの移民政策に基づくに医学的な社会開発と抜本的な社会変革の為の提言集となります。

2.1 表紙

2.2 扉

2.3 目次

2.4 解題

 この解題を著述している本日は、2023年8月3日であるが、この日は、「共創する未来」の日である。そして今年度は「日越外交関係樹立50周年」である。

8月3日「共創する未来」の日
個別指導を中心とした学習塾、教育事業を行う株式会社東京個別指導学院が制定。「未来はやって来るものではく、多様な人々が集い、ともにビジョンを描き、ともに創りだすもの」と意識することで人の生きる未来がより良くなるとの考えから、そのシンボル的な日とするのが目的。日付は未来と成長をあらわす末広がりの「八」と、売り手も買い手も満足した上で社会に貢献できてこそ良い商売である「三方良し」の「三」を組み合わせて8月3日に。

8月3日は「共創する未来」の日 / 株式会社東京個別指導学院の創立記念日|PICK UP|株式会社東京個別指導学院(TKG) (tkg-jp.com)

日越外交関係樹立50周年について
1973年9月21日、日本とベトナムは外交関係を樹立しました。その後、政治や経済、文化、スポーツ等の幅広い分野において、また、首脳から草の根レベルに至るまで、日越間の友好・協力関係は発展し続けています。2023年、日本とベトナムは外交関係樹立50周年を迎えます。「無限の可能性を秘める」と言われる両国関係は、更に大きく飛躍する節目の時期を迎えようとしています。外交関係樹立50周年を、これまでの日越関係を振り返ると共に、その関係を、互恵的で対等な立場から、未来に、そして地域や世界に向けて大きく飛躍させるための礎を築くものとしていきたいと思います。日越関係がこれまで発展してきたベースには、人と人との共感や共鳴があります。そして、様々な分野で携わってこられた皆様方の活動によって支えられています。日越外交関係樹立50周年に相応しい記念事業を、2023年の年間を通して、皆さまと共に創り上げていきたいと考えています。この50周年記念事業をより具体化するために、大使館、総領事館、政府関係機関、及び各地の商工会議所(JCCI、JCCH、JCCID)が一体となった日本側実行委員会を立ち上げました。日本側実行委員会では、「手と手を取って未来へ世界へ」をテーマに、以下のような50周年事業を目指していきます。

日越外交関係樹立50周年について|日越外交関係樹立50周年特設サイト (japanvietnam50.org)

 二つのこよなく愛する我が祖国の外交関係が樹立されてから50周年を迎えることを、自分は心の底から誠に深く喜んでいる。しかしそれと同時に、自分は心の底から誠に深く憂えている。かつて勤務していた技能実習制度の監理団体・日本留学の日本語学校と研修施設・特定技能の登録支援機関、そして先月末の七月末の日に辞職した医療機関等で得た経験と積み重ねた記憶、そして、20世紀の我が祖国ベトナムの歴史を非現実的な精神世界で過ごして得た経験と積み重ねた記憶等、来年度から様々な自伝を著述する為に、毎日追憶しているが、年月の流れの速さと学徳の積み重ねの遅さを、より一層痛感している。

 そのような主観的で個人的な観想をすると同時に、自分は社会的で公共的な観想をも行っている。世界史・人類史に書き遺される大惨事の一つの出来事「新型コロナウイルス感染症の世界的流行」が発生してから、既に3年以上が経ち、もうすぐ四年を迎えつつある。いよいよ「ポストコロナ」への移行が、本格的に開始することであろう。しかし思うに、歴史の本当の進歩の為に重要不可欠である「過去を猛省」・「現在の直面」・「未来への準備」が、今の日本に著しく欠けているのではないだろうか?『ベトナム 勝利の裏側』〈Bên thắng cuộc Giải Phóng〉(フイ・ドゥック⦅著⦆、中野 亜里⦅訳⦆、めこん、2015、序文)にこう述べられている、

過去を誠実に理解しないまま、未来に着実に歩を進めることはできない。
私たちがその過去に関与し、責任を負っていればなおさらである。

 このフイ・ドゥック先生の言葉は、我が祖国ベトナムの歴史について述べた言葉ではあるものの、この言葉の内容は、何も決して我が祖国ベトナムの歴史だけに限ったことではない。そう、日本の「失われた30年」という歴史、そして既に始まっては成され続けていってしまっている「失われた40年」という暗い未来…決して変えられない暗い過去を、誠実に理解して確りと猛省しては、政治的・文化的に形骸化しつつあるものの、未だ辛うじて法的・文化的には民主国家であるここ日本で、自発的・自主的・能動的・積極的・主体的な責任や義務を以て権利を知的に善く行使して、新たな善き未来に着実に歩みを自ら進める、それが今の日本に必要で重要な民情に民心、民意に民力、そして民生に民活ではないだろうか?

 『孟子』(尽心 上)にこう述べられている、

孟子はこう言った、「実行するも顕著にならず、学習しても洞察できず、終身由り続けるもその道を知らない者、実に多いものだ。」

 日本は、戦後において、実に極めて輝かしい復興と躍進(高度経済成長・安定経済成長期)を遂げた過去があった。しかし思うに、数多くの人々の実行に疲弊によって築き上げられたこの偉大で栄光に満ち溢れた業績は、正当で公平に評価されず、数多くの人々は経済的に搾取され、また、科学的で批判的に猛省が極めて少なく、数多くの人々は過度な経験主義や愚劣な根性論への偏重に走り続け、こうして、教学は画一化・均一化・形式化・道具化し続け、個性に人格、道徳に倫理、私事に時間が喪失し続け、国力が明らかに激増し続ける一方で、民力が秘かに激減し続け、こうして「失われた30年」という歴史を経て今現在まで至り、そして「失われた40年」という未来へと転がり続けている。最悪の場合、「失われた祖国」という未来も在り得る、と言うのが過言であるとは、もはや決して言えないだろう。一人のベトナム人の移民として、一人の在日ベトナム人として、そして一人の哲学者・思想家・知識人・愛国者・文芸家として、憂国の念が堪えない。

 「失われた40年」という未来への道を歩み続け、そして「失われた祖国」という未来も在り得る今現在の日本において、多種多様な問題が激増と深刻化し続けているが、あらゆる問題の起点かつ基点となっているのが、「少子高齢化」いや「超少子超高齢化」即ち「止まらない人口の減少」である。これは、国力の激減に直結することはもちろんのこと、今後、「日本」という国家と「日本人」という民族の根本的なアイデンティティークライシス(自己[自国]喪失危機)の本格化に直結する。このクライシス(危機)を克服するには三つの根本的な解決策がある。一つ目は挙国一致して実際的で持続的な子育て支援を実施すること、二つ目は意識改革して知的で漸進的な移民の受け入れ事業を実施すること、三つ目は前述の二つの施策を並行して実施すること、である。私見としては、三つ目の根本的な解決策が最善であると思う。

 日本は既に多国籍社会・多文化社会・多民族国家への道を歩み出しており、国情が根本的に変化するのも、もはや時間の問題である。「日本」という国家と「日本人」という民族の概念は、根本的に変わるのだ。その根本的な変化の過程には、様々な問題に犠牲や代償(文化的な衝突・経済的な対立・犯罪の激増・政治的な思惑等)は、実に残念ながら絶対不可避である。本当に大事なことは、移民達と先住民達が克己心・向学心・忍耐力・理解力等を以て協和して、未来の多国籍社会・多文化社会・多民族国家が、「片利共生・混乱・寄生・対立・紛争」等に満ち溢れた乱国では決してなく、「相利共生・秩序・主体・調和・兼愛」等に満ち溢れた強国を創造していくことである。

 人の移動の歴史において、移民が先住民に対して搾取に暴虐や虐殺等を行った事例、また、多民族国家や多人種国家において、多数が少数を、強者が弱者を差別したり、暴圧したり、排撃したり等した事例は、枚挙に遑がない。これらを誠実に理解し、謹んで悲しみ悼んでは、深く恥じて、確りと猛省しなければならない。冷戦が終結してから既に30年以上が経ち、そして冷戦の終結後のインターネットの普及に革新や飛躍、更には、ソーシャルメディアとその革新的な利便性や汎用性等の拡大や飛躍で、グローバリゼーションが飛躍的に加速し続けている。21世紀初めにて、我々人類史に新しい人の移動の歴史が起こっては興り続け、そして今現在、それはより一層激増しては多様化や複雑化し続けているのだ。移民達と先住民達、両者ともに確りと歴史を猛省しては、新しい善き人の移動の歴史を創造していくべきである。

 自分のような移民は、自分達が、「寄生虫」・「細菌」・「ウイルス」・「毒物」等のように、日本と言う新しい異なる共同体に危害に害悪や害毒等を齎す存在に決してならないことを決行し続け、そして懐疑心に批判的思考法、向上心に理解力等を以て新しい共同体に適応しては、自己を啓発して、新しい共同体の社会開発や社会変革等の一因に誠に成ることで、やがては、「移民が来て本当に善かった!」と数多くの先住民達が心の底から誠に思うと、自分は誠に心の底から強く信じている。

 そして逆もまた然りで、先住民である日本人の方々が、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」・「良薬は口に苦し」・「教うるは学ぶの半ば」等の箴言のように、謙虚・傾聴・開化等のような学徳を以て修己治人し続けては、寛厳宜しきを得続けて、産学官民が誠に温故知新を実行し続ければ、やがては、「この国に来て善かった!」と、もはや観光客だけではなく留学生・労働者・研究者・商人等、そして移民までもが、心の底から誠に思うと、自分は誠に心の底から強く信じている。

 日本の移民の受け入れ事業は、国家の存続に必要不可欠にして重要不可欠な事業である。先住民である日本人の方々は、島国根性(現状凍結・視野狭窄・偏僻蔽固・頑迷固陋等の国民精神)を抜本的かつ徹底的に根治しては、欧米での深刻な移民問題を確りと鑑戒として、国政や行政等だけではなく、民活や民政においても、移民問題に取り組んでいくべきであろう。そして、自分のような移民は、日本という共同体の善き構成員に成れるように、確りと奮励努力していくべきであろう。

 以上の私見から、ポストコロナの日本の「医学的な」社会開発と「抜本的な」社会変革に貢献することを志して、数多くの自分の提言をこの拙作に体系的にまとめて、こよなく愛する我が第二の祖国日本に送り出す。

 この拙作は、ポストコロナの日本の「医学的な」社会開発と「抜本的な」社会変革に貢献できる理論書であると同時に実用書と成れるように、誠心誠意を以て完成させる。日本人の読者の皆様方、そして日本語に精通した在日外国人の皆様方には、どうか懐疑的な精読・批判的な熟読・創造的な味読をして頂き、そして私生活や勤労、娯楽や勉学、そして人間関係等で応用しては実践することを、誠に謹んで請う。著者の自分も誠に実践躬行する。

 『論語』(陽貨18:8)に「六言六蔽」がある。学が無ければ徳も害毒となるものである。故に学こそが万事の起点にして基点であるのだ。学が有ってこそ、初めて徳が良薬と栄養素となるものである。その薬こそが医学的な社会開発の要因と成るのだ。そしてその栄養素を以て、『荀子』(致仕)の「耀蝉之術」のように、徳を以て熟慮断行しては率先垂範と徳高望重を成し遂げ、そしてその結実が抜本的な社会変革の要因と成るのだ。

 自国と諸外国の関係、そして移民と先住民の関係において、経済的な繋がりは必ずや存在し、それは必要不可欠である。それは、国家間の交流や民間人同士の交流においても同様である。しかし、それらの「本物の友好とその絆」は、「金」(経済的な癒着に徒党や悪影響)を誠に断ち切れるのだ。

「断金」は、金属を断ち切ること。二人が結束すれば金属をも断ち切ることができる意。「交」は、「こう」とも読む。この上なく親密な友情のこと。 「断金」は金属を断ち切ること。 金属を断ち切ることができるほどに固く結ばれた絆という意味から。

3 結語

 以上となります。明日からこの執筆の為に研究活動を開始します。
 明日は、早速以下の文献で研究します。

 それにより、執筆の計画は、まずこちらの拙作『断金之交』を完成させて出版し、次に拙作『徳九倍層』を完成させて出版し、そして『レイマリ』をその後に完成させて出版します。

 ゆめの先生、つきましては、拙作『レイマリ』の完成と先生の佳作の披露は来年度の初めとなります。何卒ご了承下さいませ。宜しくお願い致します。

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。