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身体という乗り物に乗って、地上を旅する

いま、テレビだけ見ていると、とても大変なことが起こっているようで不安になってしまいそうですが、ニュースで言われている「感染者数」や「陽性者数」など、疑問に思うこともいろいろあって、私は少し引いたところで静観しています。

今回の機会であらためて、新型が流行る前のインフルエンザの死亡者数とそれが原因で持病が悪化して死亡した人の数、肺炎での死亡者数など見たら、1年でこんなに亡くなってたの?!と驚きます。

地上で生きていることが全てだと思っていると、生まれることが幸せで、亡くなることが不幸で悲劇になります。でも私はいつの頃からか、もしかすると子供のころから、身体だけが自分ではないと考えるようになって(宗教の話ではなく)、去年くらいから自分が生きている世界を、それこそ地球をも俯瞰してみるようになりました。

子供のころからあまり丈夫ではないので、身体があると重くて窮屈だと思うこともあるし、空の雲ばかり見て「帰りたいなあ」と思っていたこともあります。

でも、かなりの難関をくぐり抜けて、私たちはここに遊びに来たらしいです。

身体がなければできないこと、いろんな感情を感じること、朝の光をきれいだと思ったり、お茶が美味しいと思ったり、誰かや何かを愛しいと思ったりすること。

そういう些細な日常が、じつは非日常で、とても大切なことだと、3年前に母を見送った後にあらためて感じるようになりました。

楽しいことや明るいことだけではなく、ネガティブなこと、例えば自分には価値がないと思ったり、誰かと比べてダメだと思ったり、何もできないと感じたりすることも、それを感じたことがあるからこそ、その対比として幸せを感じることもできます。

でも、そこそこ長く生きてきてしまったので、さすがにネガティブ思考にも飽きてしまい、しばらく前からこの世界を楽しむことにフォーカスするようなりました(修行体質なので、楽しむことが時々難しく感じる)。

家にいるのも好きですが、旅に出るのが好きなのは、好奇心旺盛ということもあるけれど、どこか現実逃避ではないかと思っていた時期もありました。

派遣の仕事をして、辞めて、また海外に行く。旅に出るために働く。そんな感じになっていた時期もあり、ちゃんと社会人としてもっと地に足をつけなければ、と思いもしました。

でもある時、お世話になっていたセラピストさんに言われました。
「どんどん好きなことをやってください。旅に出たいなら出てください。やりたくないことはやらないで」と。

でも現実逃避ではないかと思って。。。というと
彼女は首を横に振りました。

ずっと自分を抑えてきて社会や世間という枠に自分を合わせようとしてきたので、それを解放しなければならないと。

そう、いま思いついたけど、「身体という棺桶に入った魂」みたいな感じで生きてきたのかもしれません。

そうではなく、ジェットコースター、、、は嫌いだけど、もっと楽しい乗り物に乗って地上を探検するみたいに生きていい。もっと早くに気づいてそうすればよかったけど、それまでのことも自分が経験したいことだったと思います。

そして地上を去る時は、あー楽しかった!と言って、帰っていきたい。

実際の旅行のことを書こうと思って始めたnoteですが、どうやって地上を歩いて行くか、なんてことも、これからは書いてみようかなと思います。

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