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部下同僚がミスした時の改善すべきポイント

こんにちは、人材開発コンサルタントのタブリスです。

皆さん、部下や同僚が仕事で何かしらミスや失敗をした時に何処に注目し叱る、又は指導していますでしょうか?

例えば、会社に出勤する際に会社の入り口前にゴミが落ちており、従業員がゴミを拾わずに出勤するのを見てしまった時。

例えば、備品発注の数量の桁を間違えて発注してしまった時。

アナタは何に対して叱る、指導を行うでしょうか?

ゴミを拾って出勤した事を叱るのか。備品発注を間違えてしまった事を叱るのか。行為に対して叱る、指導を行うのは【事象】に対して行っているので、根本的な改善には繋がりません。事象、起こしてしまった事を指導するのであれば、今後も【同じ様な行動】をしてしまう可能性があります。それでは、Aの時はこの行動、Bの時はこの行動、Cの時はこの行動と一つ一つの項目、事柄を列挙し対策を立てねばならなくなります。

では、何に着目するのか?もうお分かりだとは思いますが

【仕組みと思考】、この二つになります。

まずは、【仕組み】についてですが、重要なポイントはその人以外にも起きてしまう案件では無かったか?今回はたまたまその人がミスを起こしたが、実はその人以外にも発生する可能性があったのではないか?等、ミスを起こした方にアプローチする前に、まずは自責を持って物事を見つめる。そして、自分を含めた他の人も同じミスをする可能性が無いか?の観点からアプローチする必要があります。人の感情や行動を全て把握、管理する事は出来ませんので、システム・仕組化出来るか?の考えが重要となります。仕組化が出来れば今後同じ様なミスや失敗が発生する確率は低く、若しくは0にする事も可能になります。仕組とは作業を簡素化するだけでなく誰もが同じ品質で対応出来、ミスが発生しない環境を作り上げる事になりますので、まずは第一に仕組化出来ないか?若しくは仕組化されている事でミスが発生したのであれば、仕組自体を変えられないか?の視点で物事を捉える事が重要です。

そして、二つ目の【思考】についてですが、なぜその様な行動をしてしまったのか?を掘り下げて考えさせる必要があります。例題にもあった様に、ゴミが落ちていても何も感じなかったのであれば、事務所が汚くても何も思っていないかもしれない。重要な書類をその辺りに乱雑において紛失するかもしれない等、他の問題やミスを誘発する可能性を多分に秘めている可能性があります。なので、その従業員がどの様な考え方、思考を持っているのかを知る必要があるのです。そして、従業員の考え方物事の捉え方を理解、共感しつつこうなって欲しい、こう考える事でミスが無くなる、お客様の為になる等、考え方を正しく導く事で根本的な解決へと導きます。

ミスや失敗はあくまでも表面上の問題であり本当の問題は別の所にあると考え常日頃から教育とコミニュケーションを取る事を大事にしてください。部下や同僚がミスや失敗をしても、その行為に着目するのではなく自分や他の人ももしかしたら同じ事をしてしまっていたかもしれない、その気づきを教えてくれる機会だったんだと、成長の機会だったと前向きに捉える事でより風通しの良い職場、チームワークの活性化にも繋がります。ミスや失敗をマイナスな物にするか、プラスな物にするかは指導する側に委ねられますので、是非人を指導する立場にある方にはプラスに変わる行動をして頂ければと思います。

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