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貧しくても不幸でなさそう
先日朝早くに移動の為、神戸の街を歩いていました。汚れた格好で大きな荷物を持っていたからか、1人のホームレスの男性に声をかけられました。質問の内容から、彼はどうやら私を成り立てのホームレス仲間だと思ったようでした。
「僕家がないんですよねー」と話しながら歩く男性は、空き缶がいっぱい詰まったゴミ袋を抱えていたので、「この一袋いくらぐらいで売れるんですか?」と私が尋ねると「200円くらい」と彼は答えてく
不安-1人で立つということ
毎朝不安で目が覚める
朝の空は青く冴え渡り
木々は若葉いろに萌えている
鳥は囀り
日は高く
なのにわたしは今も不安で呼吸する
誰もわたしを傷つけず、
誰もわたしを罵倒しない
なのにわたしは不安の中、道を歩く
彼も皆平穏で、忙しい日々を送っている
なのにわたしは不安の中、1人ここに立っている
人生に対する姿勢-受け入れる派?選び取る派?
大学生のころの授業でこんな議論になりました。
人生とは、与えられたものを受け入れるものなのか。それとも自分で選び掴み取っていくものなのか。
私は前者の意見でした。理由は人生には自分の力だけでは変えられないどうしようもない事が起こり、それを受け入れる方法でしか生き抜けない事実があると経験上知っていたからです。また、自分で選び取った人生がもし失敗したり
人を大きく傷つける結果になった時に、責任を負
宗教とは、『天然の精神安定剤』。
生きていることに罪悪感がありました。
その理由は分かりません。法律に違反したわけでも道徳に大きく背いたわけでもないのに、気がついたら、私の中にそれは棲みついていました。
日本で普通に生活する自分は、本来ならもっと苦しまなければならない人間だと20歳の頃には考えていました。
楽しいことだけして生きていきたいと多くの人が思うでしょう。わたしは、『楽しいことをするならその前に必ず苦しいことをしなければ
泣くことが好きな理由
私は泣くことが好きです。
美しい文章を読んだ時や神々しい絵画を目の前にした時、情動を揺さぶる表現者を見た時、何か目に見えない純粋なものに触れた気がして涙が出ます。それはとても幸せな状態です。
それとは別にまた、自分が悲しんだり虚しくなったりして涙が出ることもあります。輝いてる人と比べて、惨めになることもあります。人の苦労を背負わされて苦しくなることもあります。その時でさえ、私は泣くことが心地良い
社会になじめずにいる君へ
子供のころから集団的社会生活が苦手でした。
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初めて挫折を味わったのは、小学6年生でした。そのころ私は中学受験を目指して、4年生の時から塾通いをして3年目の新学期を迎えていました。受験生となった6年生の4月、年度初めての塾の日でした。その日、遅刻をして行った私は教室のドアをあけようと、取っ手に手をかけるとドアの小窓から中の様子を目にしました。先生が大声で生徒を鼓舞し、生徒たちは『必勝』と書かれ