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勉三さんしてます。 "魂のかけら"たちを、読んだ方が少しでも良かっ…

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勉三さんしてます。 "魂のかけら"たちを、読んだ方が少しでも良かった、と思ってくだされば嬉しいです☆

記事一覧

待っているあなたへ

わたしのこの小さく稚拙な文章が いつかどこかで待ってるあなたへ届いたら、 私の人生はとても大きな意味を持つ。 わたしのこの小さく稚拙な文章が わたしがいなくなった…

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2か月前

生きた証

観念論者と言われたアイルランドの哲学者、ジョージ・バークリー(1685〜1753)は、新たな見解を、「存在するとは知覚されること(Esse est percipi)」とまとめた。しかし…

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2か月前
1

魂のかけら

40歳になりました。 そして今年、大きな決断をしました。 9年近く勤めた会社を退職しました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 わたしは今まで、 目に見えるものばかり…

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2か月前
1

「許す」とは?

昔、心に傷をつけられた。 つい最近まで、血をダラダラ流しながら生きていた。 傷がついた瞬間は、確かに驚きショックを受け困惑したり泣いたりした。 けれど、それが私の…

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2か月前

貧しくても不幸でなさそう

先日朝早くに移動の為、神戸の街を歩いていました。汚れた格好で大きな荷物を持っていたからか、1人のホームレスの男性に声をかけられました。質問の内容から、彼はどうや…

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2か月前

不安-1人で立つということ

毎朝不安で目が覚める 朝の空は青く冴え渡り 木々は若葉いろに萌えている 鳥は囀り 日は高く なのにわたしは今も不安で呼吸する 誰もわたしを傷つけず、 誰もわたしを…

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3か月前

人生に対する姿勢-受け入れる派?選び取る派?

大学生のころの授業でこんな議論になりました。 人生とは、与えられたものを受け入れるものなのか。それとも自分で選び掴み取っていくものなのか。 私は前者の意見でした…

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3か月前

宗教とは、『天然の精神安定剤』。

生きていることに罪悪感がありました。 その理由は分かりません。法律に違反したわけでも道徳に大きく背いたわけでもないのに、気がついたら、私の中にそれは棲みついてい…

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3か月前

泣くことが好きな理由

私は泣くことが好きです。 美しい文章を読んだ時や神々しい絵画を目の前にした時、情動を揺さぶる表現者を見た時、何か目に見えない純粋なものに触れた気がして涙が出ます…

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3か月前

小銭を拾ったら

以前の職場で、こんな話題が出ました。 『小銭(例えば、1円、10円、50円程度)が道に落ちてるのに気がついたら、どうするか?』 ほとんどの人が気づかないフリをするか、…

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3か月前

社会になじめずにいる君へ

子供のころから集団的社会生活が苦手でした。 1 初めて挫折を味わったのは、小学6年生でした。そのころ私は中学受験を目指して、4年生の時から塾通いをして3年目の新学期…

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4か月前
11

それをするのは?

〜〜〜〜〜〜〜 『蓮と鶏』 泥のなかから 蓮が咲く。 それをするのは 蓮じゃない。 卵のなかから 鶏が出る。 それをするのは 鶏じゃない。 それに私は 気がついた。 …

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4か月前

なりたい自分

あるとき、裕福な男が「なぜ、貧しい人々に魚をあげるのですか。なぜ自分たちで魚が釣れるように釣り竿をあげないのですか。」と尋ねられました。わたしはその方に「わたし…

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4か月前
7

待っているあなたへ

わたしのこの小さく稚拙な文章が
いつかどこかで待ってるあなたへ届いたら、
私の人生はとても大きな意味を持つ。

わたしのこの小さく稚拙な文章が
わたしがいなくなった後に、わたしが生きた世界の外にいるあなたへ届いたら、わたしの人生はとても価値あるものへと変わる。

わたしのこの小さな魂のかけらが、いつの時代かどこか名前のない場所で、決してわたしたちが出会うことがなくても、待っていてくれるあなたがいる

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生きた証

観念論者と言われたアイルランドの哲学者、ジョージ・バークリー(1685〜1753)は、新たな見解を、「存在するとは知覚されること(Esse est percipi)」とまとめた。しかし、人が知覚しなければ世界にものが存在しなくなるのか?との問いにはこのように、解答するだろう。「神がつねに世界にある物体を知覚しているので、それらは存在し続けるだろう。」
(ナイジェル・ウォーバートン『若い読者のための

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魂のかけら

魂のかけら

40歳になりました。
そして今年、大きな決断をしました。
9年近く勤めた会社を退職しました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

わたしは今まで、
目に見えるものばかり、
あるいは
目に見えないものばかりに
注視してきました。
けれど最近は目に見えるものの中に、目に見えないものが含まれていることに気づき始めました。
それをわたしは、今まで生きてきた人たちの
"魂のかけら"と呼ぶことにしました。

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「許す」とは?

昔、心に傷をつけられた。
つい最近まで、血をダラダラ流しながら生きていた。
傷がついた瞬間は、確かに驚きショックを受け困惑したり泣いたりした。
けれど、それが私の心を削り、形を変えてしまうほどの致命症になっていたことに永らく気づかなかった。
この形の変わった心を持っていたせいで、このような人生になってしまったのだと、今は理解している。私の人生を決定してしまうほどのトラウマになっていた。

自分を傷

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貧しくても不幸でなさそう

貧しくても不幸でなさそう

先日朝早くに移動の為、神戸の街を歩いていました。汚れた格好で大きな荷物を持っていたからか、1人のホームレスの男性に声をかけられました。質問の内容から、彼はどうやら私を成り立てのホームレス仲間だと思ったようでした。
「僕家がないんですよねー」と話しながら歩く男性は、空き缶がいっぱい詰まったゴミ袋を抱えていたので、「この一袋いくらぐらいで売れるんですか?」と私が尋ねると「200円くらい」と彼は答えてく

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不安-1人で立つということ

毎朝不安で目が覚める

朝の空は青く冴え渡り
木々は若葉いろに萌えている

鳥は囀り
日は高く

なのにわたしは今も不安で呼吸する

誰もわたしを傷つけず、
誰もわたしを罵倒しない

なのにわたしは不安の中、道を歩く

彼も皆平穏で、忙しい日々を送っている

なのにわたしは不安の中、1人ここに立っている

人生に対する姿勢-受け入れる派?選び取る派?

大学生のころの授業でこんな議論になりました。

人生とは、与えられたものを受け入れるものなのか。それとも自分で選び掴み取っていくものなのか。

私は前者の意見でした。理由は人生には自分の力だけでは変えられないどうしようもない事が起こり、それを受け入れる方法でしか生き抜けない事実があると経験上知っていたからです。また、自分で選び取った人生がもし失敗したり
人を大きく傷つける結果になった時に、責任を負

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宗教とは、『天然の精神安定剤』。

生きていることに罪悪感がありました。
その理由は分かりません。法律に違反したわけでも道徳に大きく背いたわけでもないのに、気がついたら、私の中にそれは棲みついていました。
日本で普通に生活する自分は、本来ならもっと苦しまなければならない人間だと20歳の頃には考えていました。

楽しいことだけして生きていきたいと多くの人が思うでしょう。わたしは、『楽しいことをするならその前に必ず苦しいことをしなければ

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泣くことが好きな理由

私は泣くことが好きです。
美しい文章を読んだ時や神々しい絵画を目の前にした時、情動を揺さぶる表現者を見た時、何か目に見えない純粋なものに触れた気がして涙が出ます。それはとても幸せな状態です。

それとは別にまた、自分が悲しんだり虚しくなったりして涙が出ることもあります。輝いてる人と比べて、惨めになることもあります。人の苦労を背負わされて苦しくなることもあります。その時でさえ、私は泣くことが心地良い

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小銭を拾ったら

小銭を拾ったら

以前の職場で、こんな話題が出ました。
『小銭(例えば、1円、10円、50円程度)が道に落ちてるのに気がついたら、どうするか?』

ほとんどの人が気づかないフリをするか、拾って近くの募金箱に入れるという意見でした。(自分の財布👛に入れるという人はいませんでした。ホッ😌)
そんな中、若い女性が発言しました。
『幼い頃に100円玉を拾ったので、大人の言いつけ通り交番に届けると、警官👮‍♀️にこう言

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社会になじめずにいる君へ

子供のころから集団的社会生活が苦手でした。

1
初めて挫折を味わったのは、小学6年生でした。そのころ私は中学受験を目指して、4年生の時から塾通いをして3年目の新学期を迎えていました。受験生となった6年生の4月、年度初めての塾の日でした。その日、遅刻をして行った私は教室のドアをあけようと、取っ手に手をかけるとドアの小窓から中の様子を目にしました。先生が大声で生徒を鼓舞し、生徒たちは『必勝』と書かれ

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それをするのは?

それをするのは?

〜〜〜〜〜〜〜
『蓮と鶏』

泥のなかから
蓮が咲く。

それをするのは
蓮じゃない。

卵のなかから
鶏が出る。

それをするのは
鶏じゃない。

それに私は
気がついた。

それも私の
せいじゃない。

(蓮と鶏『金子みすゞ名詩集』彩図社文芸部編纂 より)

〜〜〜〜〜〜〜

蓮の花🪷が好きです。

私は庭の植物に水をまく際に、雑巾を絞った後の水を使うことがあるのですが、その時、植物たちに『

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なりたい自分

なりたい自分

あるとき、裕福な男が「なぜ、貧しい人々に魚をあげるのですか。なぜ自分たちで魚が釣れるように釣り竿をあげないのですか。」と尋ねられました。わたしはその方に「わたしたちが世話をしている人々は、病気や飢え、疫病などで、とても自分では立ってはいられない状態です。ですから、まず魚をあげて立てるようになったら、あなたの方へ連れてまいります。そのときになったら、釣り竿をもたせてあげられるはずです。」と答えました

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