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アメリカで出会った100の光景  No.21<大自然の絶景>デスバレーの広大な塩湖・バッドウォーター

「死の谷」と名付けられたデスバレー国立公園。
広すぎる(アメリカで一番大きい国立公園)、暑すぎる(56.7℃を記録したことあり)、乾きすぎる(年間平均降水量50mm)と、数字だけでこの場所が極端で過酷なのかがわかる。

「死の谷」という物騒な名前が大げさではないということは、自分でドライブしてみると実感できる。
夏の盛りは車のボンネットはおろか、砂の上に置いただけのフライパンで卵が焼けるという暑さになるという灼熱の谷は、真夏でなくても、車に乗っているだけですぐにのどが渇くというカラカラ地獄。

逆に冬は、吹き荒れる強風で、車のドアが開けられないほど。
サンドストームを初めて経験したのもデスバレーでだった。

広大なだけあって山あり峡谷あり遺構ありと様々な表情を持つデスバレー野中で、白さが印象的な場所がいくつかある。

バッドウォーター (Badwater)


見上げた岩の上に海抜0mというプレート。その反対側には広大な白い大地が続いている。ここは干上がった塩湖。



本当に塩湖なのかはなめてみないとわからない。どんなに奥へ奥へ歩いて行っても足跡はついているのだが、なるべく人が踏み入れてないところを狙って、人が踏んでないことを祈って、指で触ってなめてみる。
しょっぱ苦い。塩湖確定。

歩いているところは固くなっているが、靴でぐりぐりと削るとうっすらと水がにじんでくる。靴の裏は真っ白だ。

この場所の特徴のもう一つは海抜の低さ。アメリカで一番低い地点がここなのだ。
標高が高いところに行けば息苦しくなるのですぐにわかるけれど、海抜がマイナスといっても特にそれが・・・何?というくらい体は何も感じない。しかし、ふたを閉めていたペットボトルはペチャンコになっていた。

ちなみに、標高が高い場所だと、スナックの袋はパンパン。

このバッドウォーターを上から見れるのが、ダンテズ・ビュー (Dantes View)というビューポイント。強い風に吹かれながら谷底を覗き込めば、デスバレーの過酷さを存分に感じられること間違いなし。


デスバレー国立公園(カリフォルニア州・ネバダ州)
Death Valley National Park


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