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アメリカで出会った100の光景 No.20<大自然の絶景>眩しすぎる白い丘、ホワイトサンズ

ホワイトサンズへの道は他の国立・国定公園とはちょっと違う。
アラモゴードという町を過ぎると、道路の脇には広大な軍の施設が目に入ってくる。殺伐とした景色にちょっと緊張感を感じつつ、広い道をさらに走っていくといつの間にか、ホワイトサンズのゲートが見えてくる。森や山や湖など、自然公園っぽさをまったく感じないままのアプローチは正直とまどうほど。
国立公園や国定公園は、そのゲートを過ぎると、周りとは明らかに違う景色が現れて、どうしてここが公園として保護されている場所なのかがすごくわかりやすいのだけれど、ここはその筆頭ともいえる場所だ。
ゲートを超えると、いきなり見えてくる真っ白い大地。
その真っ白い大地の奥にはなだらかな丘が連なっている。


目がつぶれる!
それが、真っ白な丘に降り立ったときの感想だ。
サングラスをかけているのに、目を開けるのに勇気がいるほどの強烈なまぶしさ。
しかしながら慣れてきて、風景に目を凝らせば、そこに広がる嘘みたいな景色にうっとりするしかない。

真っ白な砂の丘、真っ青な空、空にポコンポコンと浮かんでいる真っ白な雲。
この風景を描くなら、絵具の種類は少なくてすむんじゃないだろうか。そんな、書割のような風景が広がっている。


白い砂は、ギプスの材料になる石膏だそうで、水を含むと固くなるらしい。
しかしながら、わたしたちが訪れたときには、かんかん照りの真昼間で、足元の砂はどこまでもさらさら。丘を登っていく自分たちの水分もあっという間に水分も奪われていくので、砂が固くなるなど予想もつかないのだった。
丘を見たら駆け上がりたくなるのが人情だけど、一歩くごとに体がひからびる。
白い丘には、時折、草が生えていたり、小花が咲いていたりして、アクセントになっているのが、粋な計らい。

しかし太陽の攻撃の容赦ないこと!

ヨットの帆みたいなものが並んでいるので車で近づいてみると、ピクニックテーブルだった。ちゃんと日陰が作られるようになっている。ピクニックテーブルはいろんなところで見かけるが、こういう形のものは初めて見た。昼間の太陽は友達ではないのだ、ここは。ちなみに利用している人はいなかった。とにかく暑い日だったのだ。

時間の関係で、朝日が昇るところや夕焼けが見れなかったことが心残りなので、時期や時間帯を変えてまた訪れてみたい場所だ。
雨が降るとどういう感じなのかも見てみたい。


<旅の必需品・国立公園共通>
サングラス、日焼け止め、水

<あったらいいな>
そり

ホワイトサンズ国定公園 (ニューメキシコ州)
White Sands National Monument



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