脱炭素世界への移行を加速へ ー ベルリンのVC、Extantia Capitalが1,000万ユーロを追加調達
ドイツ・ベルリンの気候変動関連のユニークなプラットフォームを持つベンチャーキャピタルが、オランダのインパクト投資家から資金を調達したという記事です。このVCはFoF（Fund of Funds）も運営しており、トヨタ・ベンチャーズも出資するなど、興味深いです。
オランダのインパクト投資家Invest-NLは、気候変動に配慮したベンチャーキャピタルExtantia Capitalに1,000万ユーロを追加出資し、ファンド総額を1億5,000万ユーロにしたと発表した。この投資は、すべての人のための持続可能な未来の構築とオランダのハイテクセクターの強化に向けて投資するという同機関のコミットメントを強調するものである。
ベルリンに本社を置き、ヨーロッパ全土で事業を展開するExtantiaは、アングロ・アメリカン、トヨタ・ベンチャーズ、ピエヒ・ファミリーやオルデンドルフ・ファミリーなどの一流ファミリーオフィスからも支援を受けている。Extantiaのユニークな戦略と、オランダにおける既に確立された強固な関係が、大きな利害の一致を生み出し、Invest NLは今回の投資を行うことができた。
Extantiaのパートナーであるセバスチャン・ハイトマンは、「私たちは付加価値の高い投資家との協働をとても楽しんでおり、Invest-NLの非常に先進的なマンデートは模範となるものだと信じています。この提携は幸先の良いスタートを切っており、オランダの起業家と協働するチャンスはたくさんあると考えています。この地域の強力なハイテク基盤の上に、持続可能なインフラを開発する次世代の創業者を支援できることに興奮しています。」とコメントした。
2022年に発足したExtantiaのプラットフォームには、スケーラブルな深層脱炭素技術企業の支援に特化したベンチャー・ファンドExtantia Flagship、世界中の気候技術ベンチャー・キャピタル・ファンドに投資するファンド・オブ・ファンズExtantia Allstars、気候イノベーションとESGの実践に関する知識とスキルを向上させるサステナビリティ・ハブExtantia Igniteが含まれる。
Invest-NLのプリンシパル・エナジー、ルード・ザンドヴリエット（Ruud Zandvliet）氏は次のように述べた：「Extantiaへのコミットメントは、資本集約的でインパクトのあるベンチャー企業への融資を組織化するという当社の戦略目標に沿ったものです。インパクト・ベンチャーが評価するExtantiaの科学的根拠のあるアプローチは、強固な運営サポートと相まって、オランダの投資環境を強化するでしょう。我々は、オランダのハードウェア・ベンチャーに対する資金調達の機会を広げるExtantiaの可能性に熱中しています」と述べた。
Extantiaは、投資案件が重要かつタイムリーなインパクトをもたらすよう、投資前に厳格なカーボン・マス・アセスメントを実施し、インパクト目標をファンド・マネージャーの報酬に組み込んでいる。また、Extantiaは、新技術が「害を及ぼさず」、環境や社会に悪影響を与えないことを検証するための包括的な手法を採用している。主な対象分野は、エネルギー、工業プロセス、建築物、輸送、炭素除去技術である。注目すべきポートフォリオ企業には、MAGNOTHERM、H2Pro、INERATEC、GA Drilling、BeZero、Reverionなどがある。
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