#音楽
音楽理論を逆手にとって自由になりたい 二重調性メソッドという"失敗"
以前、
バークリー式を逆手に取り、脱本質化する演奏を行うことで、音楽理論=バークリー式という鉄の檻を外から眺め、他の音楽理論、理論化されていない音楽を輸入する余地を生み出していきたい。
と、述べました。
その方法論として、あるコード進行(※1)に対してバークリー式では全く不適切なスケールを使用する「二重調性メソッド」、というのを実験的にやってみました。
しかし、タイトルにある通りその試みの
音楽理論を逆手にとって自由になりたい 前提となる問題提起編
さて、結構アグレッシブなタイトルにしてみましたがどうでしょうか。
最近、「二重調性メソッド」なるものを構築しようとして四苦八苦しているわけですが、それが少しまとまりそうなので、まとめようというのが今回の趣旨になります。
詳細、というより四苦八苦の跡はTwitterの方を見てもらえるとわかるかもしれません。
音楽理論は唯一無二なのか私たちが日ごろ聞いている音楽のほとんどが、ある音楽理論に基づいて
Love Theme from Spartacusから考える楽曲のアナライズ
Love Theme from Spartacusは皆さんご存知でしょうか。
知ってるという方は、おそらくBill EvansやYousef Lateefの演奏で聴いたことがある、ということじゃないでしょうか。
私はこの曲が非常に好きで、好きが高じて出典である映画、スパルタクスを見てきました。
これです。
監督:スタンリー・キューブリック(シャイニングの人)
主演:カーク・ダグラス(マイケル
東郷清丸の"ロードムービー"がどれだけ素晴らしいか語りたい
これ、本当に素晴らしい曲なので、どうしても語りたいんですよ。
いろいろ素晴らしい点はあるのですが、冒頭から語っていきたいと思います。
まず、ゆらゆらとした音で、歪ませたギターのリフがさみしげで良い。
そして、音数を極限まで減らしたミニマルなアレンジが素晴らしい。
これもまた、さみしさの表現になっているように感じます。
そういった音色や音楽的な部分も非常に素晴らしいのですが、今回は歌詞の方を
"家族の風景"を考える――キッチンにハイライトとウィスキーグラスがあるって、どうよ。
という一節を聞いたことがある人は少なくないと思います。
そう、家族の風景/ハナレグミです。
私は、対バン相手だったシンガーソングライターがライブでカバーしていたのを聞いて、初めてこの曲を知りました。
その際、細かい所は忘れましたが、「家族の、心あたたまる、そんな風景を思い描いて」的な曲紹介から歌いだしたことをよく覚えています。
で、曲を聴きながら、キッチンにハイライトとウィスキーグラスが置いて
JC再考――Mansur Brown
これまで、真空管サウンドのオルタナティブを考察してまいりました。
とりあえず、序論と結論だけ貼っておきます。
そのオルタナティブの一例として、ジャズコーラス(JC)を挙げました。
その中で、JCの特徴はピュアなクリーンであり、ギター・エフェクターの個性をそのままアウトプットできる、と結論づけました。
ただ、異常に普及しているアンプにしてはちょっと例が少なかったのも否めません。
今回、JCの特徴