てついたふ

1984年生まれのエンジニア。プラモデルが好き。

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最近の記事

娘の卒園式を終えて

娘の卒園式が終わりました。卒園式とその後に開いてもらった謝恩会を通して、温かい恵まれた環境でこれまで過ごせた事に親として感謝しかありませんでした。 娘は3歳になる時期に今の保育園へ入園し、3年半の間通いました。運動会や発表会、親子遠足などの行事、日々の送り迎えを通じて、娘が友達と共に少しずつ成長していく姿を見ることは本当に微笑ましく嬉しいことでした。 最初は泣いてばかりいる子も、オムツが取れなかった子もいつの間にか、すっかりお姉さんお兄さんになり、自分より小さな子ども達の

    • 真っ直ぐさと明るさとさわやかさ。プリキュアがかつての少年漫画から受け継いだもの

      子供が産まれ視野が広がったと思う場面はいくつかあるが、そのひとつにプリキュアの面白さを知ったことがある。それまでもプリキュアの存在は知っていたが女児向けアニメなので、正直自分には関係無いし、好きになることも無いと思っていた。 ところが娘が産まれプリキュアを見たがるようになると事態が変わる。3歳の子供に日曜日の朝からひとりでテレビを見せるわけにもいかず、一緒に視聴しだしたらこれが本当に面白い。最初に見たのが「トロピカルージュプリキュア」という底抜けに明るい番組だったというのも

      • バレエのステージが創り出す美しい世界

        熊川哲也がディレクターを務めるK-BALLETのくるみ割り人形を観た。 簡潔に感想をいうなら、バレエ好きになりました。 きっかけは妻がチケットを職場で貰えたこと。オーケストラでチェロを弾いている(子供が産まれてからちょっとお休み中)から、バレエステージで使われるくるみ割り人形の曲を抜粋した「くるみ割り人形組曲」に馴染みはあったけど、全曲を通しでというのは初めて。およそ一ヶ月先の公演に向けて、着る物を新調し、あらすじを調べ、YouTubeで公開されているウクライナ国立バレエ

        • 由来を知れば面白くなる/思っていたよりもずっと身近な存在だった古代神話

          半年ほど前から、古代ギリシアやメソポタミア文明といった古代文明の神話の面白さの虜になっている。これまでに読んだ本をリストアップすると次の通り。 ホメロス著・松平千秋訳/イリアス(上・下)(岩波文庫) ホメロス著・松平千秋訳/オデュッセイア(上・下)(岩波文庫) アポロドーロス著・高津春繁訳/ギリシア神話(岩波文庫) ヘシオドス著・廣川洋一訳/神統記(岩波文庫) 矢島文夫著/ギルガメッシュ叙事詩【付】イシュタルの冥界下り(ちくま学芸文庫) 矢島文夫著/メソポタミアの

        娘の卒園式を終えて

          自分にとってエヴァの象徴となるプラモデル/PLAMAX 真希波・マリ・イラストリアス

          エヴァンゲリオンの主題はパイロット達の心の成長。 今はそのようにエヴァンゲリオンというアニメを理解しているが昔は違う印象だった。深夜放送の録画で初めてエヴァを見たときは「なんて複雑なロボットアニメだ!」という感想を持っており、エヴァはロボット兵器の戦闘を主題として「ロボットアニメ」という印象だった。 深夜の再放送で初めてエヴァを見たときから新劇場版の完結までの期間で、自分も相応に歳を重ねたせいか、あるいは新劇場版におけるリメイクでストーリーが一部変わったせいか、今ではエヴァ

          自分にとってエヴァの象徴となるプラモデル/PLAMAX 真希波・マリ・イラストリアス

          人類が宇宙に出るために進化は必要か?/映画「2001年宇宙の旅」を観て

          1969年7月20日、アポロの矢に乗った人類は、宇宙開発の大きな一歩となる月面到達を成功させた。それから50年余り経ち、宇宙空間での活動で一定の実績を得ることができた人類が次に目指したのは、宇宙開発の最前線となる月面基地の開発。人類は次にアルテミスの矢に乗り、かつては降り立つだけだった場所に活動拠点を築き上げようとしている。 映画「2001年宇宙の旅」が公開されたのは、1968年4月11日。人類が初めて宇宙空間に飛び出した1961年から7年経過し、翌年には人類が初めて月面に

          人類が宇宙に出るために進化は必要か?/映画「2001年宇宙の旅」を観て

          水星の魔女が面白かったらシェイクスピアのテンペストも読もう

          エリザベス1世が統治する16世紀、それまでヨーロッパの小国に過ぎないイングランドは他国に遅れてルネサンスを迎えた。それまで中世ヨーロッパ社会の国だったイングランドは、近代的な工業を発展させ始め後の大英帝国となる一歩を踏み出す。 劇作家のウイリアム・シェイクスピアは、イングランドが勢いのあるそんな時代に誕生し、後世に大きな影響を与える作品を数多く残している。 私がシェイクスピアのテンペストを読むきっかけとなったのは、先日まで放送していたガンダムの新作アニメ「水星の魔女」がテン

          水星の魔女が面白かったらシェイクスピアのテンペストも読もう

          歴史的背景を知るとクラシック音楽はもっと面白くなる

          娯楽や芸術の分野も時代背景の影響を受ける。最近そう思うようになったのはアメリカンカープラモのことを知ったからかもしれません。 そんな中でクラシック音楽の歴史を勉強したいと思うようになってきました。私は大学のサークル活動としてオーケストラのチェロを弾いていたこともあり、今もクラシック音楽が好きなんですよね。それで演奏会を聴きに行くこともあればCDを買って(学生の頃はそういう時代)家で過去の巨匠の演奏に触れるということも散々やってきましたが、それだとただ曲と奏者を知るに留まって

          歴史的背景を知るとクラシック音楽はもっと面白くなる

          お休みです

          今週分?いや先週分か。 とちらにせよ更新はお休みです。

          古代ギリシャを強く感じるプラモデル

          ラオコーン像ですか? 先日買ったプラモデル「騎乗の戦士と略奪される美少女」の戦士の顔が古代ギリシャに作られた彫刻の顔に見えました。 古代ギリシャ神話シリーズとしてこれは最適な顔です。 その上このプラモデルの商品名は英語で「Trophy」 トロフィーの語源はギリシャ語「戦利品」に該当する言葉であり、古代ギリシャの時代は戦利品として相手国の美女を奪っていたことを受けての商品名です。 このプラモデル、作っていて古代ギリシャを強く感じます。 というわけで、nippperへ

          古代ギリシャを強く感じるプラモデル

          人間と神々の距離が近い世界の物語/叙事詩イリアス

          ギリシャ神話といえばゼウスやアポロンといった神々、さらに英雄ヘラクレスなどが活躍し、現代までたくさんの創作物に影響を与えている古代ギリシャの神話。けれども内容をよく知らないと思い、古代ギリシャの叙事詩イリアスを読んでみると、後世に影響を与えるのも納得というぐらい面白い。その面白さは人間と神々の距離がとても近い古代ギリシャの世界観からきているものと感想を持ちました。 私が特に面白いと思ったのはギリシャ神話の神々が、崇高な存在ではなく人間のように不完全な存在として描かれていると

          人間と神々の距離が近い世界の物語/叙事詩イリアス

          今週はお休みです

          先日読み終わったイリアスについて、あれこれ調べたいので今週はお休みです。 読み切るのに都合2ヶ月かかりましたが、とても面白かった。叙事詩の楽しみ方、古典の楽しみ方があるなというのを体感できた読書体験でした。

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          主役でなくても魅力的。シナリオを進めるほどにお気に入りが増えるFGO

          Fate/GrandOrder(以下FGOと記載)の魅力は、練り込まれたストーリーと、それを支えるキャラクターにある。常々そう考えていましたが、先日メインインタールードを含む第1.5部をクリアし、ストーリーのサブキャラクターも魅力あるなと感じたので紹介します。 第1.5部では新しいキャラクターも登場してきたが、既存キャラクターの掘り下げもあり、これまでは今ひとつ物足りないと感じていたサーヴァント(魔術師である主人公の使い魔のこと)にもキラリと光る活躍の場が与えられていました。

          主役でなくても魅力的。シナリオを進めるほどにお気に入りが増えるFGO

          今週はお休みです

          水星の魔女、面白いですね。 脚本の大河内一楼さんと言えばコードギアスがとても有名な方ですが、当時の私は大学のオーケストラサークルに熱心だったためアニメは全く見ておらず、コードギアスも見ていませんでした。今更ながらコードギアスも見てみたくなったので、水星の魔女が終わったら視聴したいですね。 観たいもの、読みたいたい物が増えていってうれしい悲鳴だな、みたいなことを考えていたら週末が終わってしまったので、今週の更新はお休みです。

          今週はお休みです

          色塗りの良いとこどり体験/ペインティングモデルは塗装に最適なプラモデル

          プラモデルは塗装しなくても楽しいとわかっていましたが、塗装をするのもやっぱり楽しい!先日ガンダムベースで購入したペインティングモデルのνガンダムは、塗装の美味しいところだけを味わえるプラモデルでした。 私が購入したペインティングモデルは、エントリーグレードνガンダムの成型色を変更したカラーバリエーションキットです。その特徴は使用している成型色が2種類のホワイトと関節パーツ用のグレーで構成されていることです。だから色を塗るのにとても都合が良い。 このνガンダムに限らず、近年

          色塗りの良いとこどり体験/ペインティングモデルは塗装に最適なプラモデル

          飛行機の形を味わう銀塗装

          模型の楽しみの1つは、その形を手に取れることだろう。立体物を手にすることは、その対象を紙面や画面で見るよりもよく知ることになる。最近の模型は特に精密に再現されているので、手にすれば形や表面の造形を隅々まで味わうことができるし、手にしたパーツをずっと見ていられるんじゃないかと思うほどだ。 特に形が面白いのが大きな曲面を持ち、表面にパネルラインやリベットが表現された戦闘機のプラモデルだ。パーツを組み上げる過程でどんどん飛びそうな形になり、「速く飛ぶ」という目的のため、空気抵抗を

          飛行機の形を味わう銀塗装