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歴史的背景を知るとクラシック音楽はもっと面白くなる

娯楽や芸術の分野も時代背景の影響を受ける。最近そう思うようになったのはアメリカンカープラモのことを知ったからかもしれません。

そんな中でクラシック音楽の歴史を勉強したいと思うようになってきました。私は大学のサークル活動としてオーケストラのチェロを弾いていたこともあり、今もクラシック音楽が好きなんですよね。それで演奏会を聴きに行くこともあればCDを買って(学生の頃はそういう時代)家で過去の巨匠の演奏に触れるということも散々やってきましたが、それだとただ曲と奏者を知るに留まってしまい、クラシック音楽を楽しむためにもうちょっと詳しく知りたいと思ったのです。



図書館にはいつもお世話になっています

そこで図書館で借りてきたのが中公新書から出ている、岡田暁生の「西洋音楽史 『クラシック』の黄昏」です。この本は一般的にイメージされるバロック音楽以前の、中世から始まる西洋音楽の歴史から現代音楽をほどほどに詳しく、しかも歴史的な背景を踏まえて説明してくれるのでとても面白く勉強になりました。

本書の中で私が最も気付かされた事は、中世から20世紀にかけて西洋音楽が徐々に民衆の物へ移っていったこと、その変遷に合わせて音楽自体も変わっていったということです。その視点を持ちながら音楽を聞けば、これまでよりもクラシック音楽を楽しめるようになりそうです。




本文に書いてあった想定読者「ある程度クラシック音楽を聴いてきた人」に私が合致していたというのもあると思いますが、クラシック音楽の歴史を勉強する導入として本書はぴったり。

とても良いきっかけとなった本なので、次にどんなクラシック音楽の本を読もうか考えるだけでとても楽しいです。


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