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飛行機の形を味わう銀塗装

模型の楽しみの1つは、その形を手に取れることだろう。立体物を手にすることは、その対象を紙面や画面で見るよりもよく知ることになる。最近の模型は特に精密に再現されているので、手にすれば形や表面の造形を隅々まで味わうことができるし、手にしたパーツをずっと見ていられるんじゃないかと思うほどだ。

特に形が面白いのが大きな曲面を持ち、表面にパネルラインやリベットが表現された戦闘機のプラモデルだ。パーツを組み上げる過程でどんどん飛びそうな形になり、「速く飛ぶ」という目的のため、空気抵抗を計算しつくされたシルエットが完成するさまはとてもエキサイティング。
その無駄を削ぎ落としたシルエットを堪能しようと思い、TAMIYAのF-16をスプレーによる銀塗装で制作した。



スプレー塗装終わり!めっちゃ光ってる。

銀は光の強く反射し陰影は濃く現れる色で、特に平滑な塗装面でその特長が露わになるため、エアブラシかスプレーでの塗装がお勧め。私はお手軽に塗装したかったのと、白っぽく輝く色が好きなタミヤスプレーのシルバーリーフを使った。シルバーリーフのお陰でF-16のスラリとしたシルエットは輝きと陰影によりはっきりし、パーツの表面に彫り込まれたパネルラインやリベットは光の反射により塗装せずともくっきりと現れる。
プラスチックの成型色では見落としていた表面の表情が、シルバーリーフの塗装で見えるようになるので、簡単な塗装にも関わらず否が応でも気分は盛り上がります。増えた表情は写真だとどうしても伝えきれないところなのがもどかしい。


完成した1/72サイズのF-16[ブロック50]
雰囲気重視なので家にあった塗料で塗る。パイロットは彫刻が深いので、塗装がはみ出してもスミ入れすればそれらしくなります。


私は模型としてのメリハリを考え、部分塗装や一部デカールを使用していますが、銀のスプレーだけで塗装してもきっと楽しくなること間違い無しの遊び方です。飛行機模型と銀のスプレーを一緒に用意し、ぜひ一度試してみてください!思っているより簡単で楽しい塗装体験があります。


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