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メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種(ラインケアコース)を受けてみた

メンタルヘルス・マネジメント検定で心の健康をセルフマネジメント


はじめに

私が受験したのは試験日:2016年 3月 20日(日) 第20回開催
メンタルヘルス・マネジメント検定試験 II種ラインケアコース
最新の試験の内容についてはアドバイスはできません。当時利用してたテキスト・問題集は公式のみのため現在も販売しているためそちらは紹介します。資格に受けた動機、勉強方法、資格概要などとなります。
現代社会において管理職・一般社員に限らずメンタルヘルス・マネジメントは必須能力と思います。
※メンタルヘルス・マネジメント®検定試験は大阪商工会議所の登録商標です。

受けた動機

 メンタルヘルス・マネジメント検定を受けようと思ったきっかけは、大阪での単身赴任中、散歩していた時にマイドームおおさか近くで見たポスターでした。そのポスターには「大阪商工会議所主催」とあったため、地域限定かと思いきや、調べてみると全国で実施されていることがわかりました(実際には帰郷時に受験しました)。
当時大阪支店の部長として、少数ですがメンタルヘルスの問題を抱える部下がいました。以前の職場でも、そして現在も同様です。
技術系の内勤部署である私の部署には、人事異動や復帰プログラムを経て、メンタルヘルス不調を抱える部下が配属されます。
そのような状況から、今後もメンタルヘルス不調を抱える部下がいることが予想されるため、ストレスやメンタルヘルスの対策を学ぶことにしました。職場のメンタルヘルスマネジメントは、仕事の効率と職場の雰囲気を良くするために非常に重要だと感じています。らに、管理職として労務管理を行う中で、メンタルヘルスマネジメントの知識を深めれば、部下の心の健康をしっかりとサポートできるようになると考えました。

メンタルヘルスマネジメントとは?

基本的な概念

 メンタルヘルスマネジメントは、個人と職場全体の心の健康を守るための管理策や対策です。これは、心の健康管理を行うことで、仕事のパフォーマンスを向上させることを目的としています。メンタルヘルスは全ての企業にとって重要な課題であり、多くの場所で職場のメンタルヘルスマネジメントの導入が求められています。
だ、私が勤める会社では、会社全体の取り組みはまだまだ発展途上です。外部のEAPや産業医の活用は良い一歩ですが、総務の知識が不足しており、研修も十分ではありません。

効果とメリット

 メンタルヘルスマネジメントには数多くの効果とメリットがあります。ストレスを適切に管理することで心の健康を維持し、仕事の効率が向上します。さらに、従業員間のコミュニケーションがスムーズになり、職場の人間関係が良好になります。これにより、従業員のモチベーション向上や企業のイメージ向上にもつながります。メンタルヘルスマネジメント検定を通じて学ぶことで、より専門的な知識を得ることができ、実際の対策に役立てることができます。

メンタルヘルス・マネジメント検定の概要

試験の内容と種類

 メンタルヘルス・マネジメント検定は、心の健康管理に関する知識を評価する検定試験です。学歴や年齢などによる制限はなく、誰でも受験可能です。この試験には大きく分けて3つの種類があります。それぞれのレベルは、職場のメンタルヘルス・マネジメントを専門的に学ぶために設計されています。第1種は主に人事労務管理者向けの内容で、組織全体のメンタルヘルス対策を立案・推進するための知識が求められます。第2種は管理監督者向けで、私も受験しました。部下やチームメンバーのメンタルヘルスを支援する実践的な知識を問います。第3種は一般社員向けで、ストレス管理やセルフケアの基本的な知識を評価します。

試験日程と合格率

 メンタルヘルス・マネジメント検定は年に2回、春と秋に実施されます。2024年度の試験日は、秋は11月3日、春は2025年3月16日に予定されています。申込期限は試験日の約2か月前となっており、事前にチェックしておくことが大切です。合格率は第1種が比較的難易度が高く、約20%前後、第2種、第3種の合格率はそれぞれ約50%、70%程度とされています。合格基準は第2種、第3種ともに70%以上の得点を取得することが必要です。
2010年以降の試験結果については下記のリンク先を参照ください

公式テキストと勉強方法

 メンタルヘルス・マネジメント検定を効果的に勉強するためには、公式テキストの活用が不可欠です。公式テキストは各種試験ごとに専用のものがあり、それぞれの試験範囲が詳しく解説されています。まずはテキストの基本概念をしっかりと理解し、その後、公式の過去問題集を繰り返し解くことで知識を定着させます。さらに、実際の業務でのメンタルヘルス対策の事例を学び、可能であれば職場での応用力も養うことが重要です。Ⅱ種までなら独学で十分と思いますが、オンラインの講座や模擬試験も利用も可能です。

メンタルヘルスマネジメントの重要性

現代社会におけるストレスとその影響

 現代社会では、仕事や家庭、社会生活におけるストレスが増加しており、それが心の健康に大きな影響を与えています。職場でのプレッシャーや時間的な制約、人間関係などが主なストレス要因となっています。これらのストレスが積み重なると、メンタルヘルスが損なわれ、うつ病や不安障害といった精神疾患を引き起こす可能性があります。そのため、心の健康管理はますます重要となっています。

企業におけるメンタルヘルス対策の役割

 少しきれいごとですが企業におけるメンタルヘルス対策は、従業員のストレス管理やセルフケアだけでなく、職場環境の改善や相談体制の確立にも重点を置く必要があります。企業がメンタルヘルス・マネジメントを積極的に導入すると、職場の雰囲気が改善され、従業員の生産性と仕事満足度が向上します。人事労務管理の一環として、メンタルヘルス関連の知識や資格を持つスタッフを配置することは、従業員の健康管理に非常に効果的です。この取り組みにより、企業は長期的に安定した労働力を確保し、従業員の定着率を高めることが可能です。

具体的な対策と方法

ストレス管理とセルフケア

 メンタルヘルス・マネジメントを実践する上で、ストレス管理とセルフケアが非常に重要です。仕事におけるストレスは避けられませんが、その影響を最小限に抑える方法を理解することが重要です。たとえば、定期的なリラクゼーション技法やリフレッシュのための休暇が有効です。また、自分のストレスレベルを日々チェックし、必要に応じて適切な対応をすることも大切です。メンタルヘルスのセルフケアとしては、趣味や友人との交流、運動なども効果的です。

職場環境の改善

 職場環境の改善はメンタルヘルス・マネジメントの重要な側面です。職場のメンタルヘルス対策としては、快適な作業環境の提供や業務の負担を減らすことが挙げられます。適切な人事労務管理を行うことで、従業員の負担を軽減し、心の健康を保つことが可能です。従業員間のコミュニケーションを促進するためには、定期的なミーティングやチームビルディング活動が効果的です。
若手のメンタル不調を見るに、上長のタイプが同じような傾向にあることが多いです。仕事はバリバリですが、パフォーマンスが低い従業員に対して厳しく接することで、メンタル不調を引き起こすことがあります。また、異動元が特定の部署、上司である場合が多いです。EAPの相談先カードを配るだけでなく、人事労務管理部門は、問題のある上長を部下から離すなど、具体的な対策を講じる必要があります。しかし、残念ながら多くの企業では利益が優先で問題のある上長は放置されがちです。

相談体制

 メンタルヘルス・マネジメントを効果的に実施するためには、相談体制の確立とカウンセリングの提供も欠かせません。従業員が気軽に相談できる窓口を設けることで、心の健康管理がしやすくなります。また、専門のカウンセラーを配置し、個別の相談に乗ることで、早期に問題を解決することができます。企業としては、外部のメンタルヘルスケアサービス(EAP)を活用することも有効です。これにより、従業員の心の健康を包括的にサポートすることができますが、これが完全な解決策であるとは限りません。復職支援で連携していますが、医師の診断書の信頼性には疑問があることが多いです。

まとめ

 メンタルヘルスマネジメント検定は、私たちの心の健康をしっかりと守るための実践的な手段です。この資格を取得することで、ストレス管理、相談体制の構築、職場環境の改善など、具体的なメンタルヘルス対策を学べます。
試験は様々なレベルがあり、自分のニーズに合わせて選べます。2024年の試験日程や申し込み期限も事前にチェックし、計画的に準備しましょう。合格後は、職場での人事労務管理の向上や個人的なセルフケアの実践に活かすことで、より良い心の健康管理が可能になります。特に新入社員、若手についてはも数時間の外部講師によるメンタルヘルス研修だけではなく、セルフケアケースの取得を推奨をしたいです。

現代はストレスが多く、それが様々な問題を引き起こすことも少なくありません。この検定で得られる知識とスキルは、職場だけでなく私生活においても大きな力となります。メンタルヘルスマネジメントの学習をして、健やかな毎日を送りましょう。


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