えのき
大学院生活についてです
オリジナル小説のマガジンになっています
ほんの紹介です
1. はじめに 不死鳥と言うよりも死んでも死にきれないゾンビの如く戻ってきました.色々ありまして,ええ,色々あったんです というわけで今回も例のごとく,この夏の出来事を話していこうと思います.本来これは大学院ってどんな感じか知ってもらう場ですからね. 2. 本題 初夏の訪れを感じながら汗にまみれて私は薬品の整理をしていた.なぜだか,実験室を移動しなければならず,過去の先輩たちの栄光とも呼べる廃液たちを片付けなければならなかったからだ.廃液の数は多く,廃液所まで台車
私の娘,美鈴はとてもかわいい.村一番だ.天真爛漫という言葉があるが,あれはあの子のためにあるような言葉だ. その年の冬は暖かった.そのせいか,たんぽぽが衣をまる裸にされるころにはいつもの夏と同じくらいの暑さになっていた. そのころから港からモノ売りに来ていた商人たちの姿が見えなくなっていたが,村にはさしたる影響がなかった.私達は食べ物は常に自分たちで作れていたのだ.だから彼らとはいつもの食事に彩りをもたせる程度のもので食卓は寂しくなるものの死ぬことはない.周りもみんな「
美結さんの話は静かに,そして緩やかに終わった. 隼人は何も言えなかった.あまりにも悲しすぎた. 「あまり,きにしないでください.もう踏ん切りはついています.それに,私が行動したことであの人も救うことができたのです.それだけで十分です」 隼人の心を読み取るように美結さんは告げる. 「でも,なぜ美結さんだったんですか?これじゃぁ本当に神隠しみたいじゃないですか」 「そうですね.なぜ私なのか,それを考えたこともあります.答えはでませんでしたが,私でなければいけない理由がきっとあるの
1. はじめに こんにちは,最近はまた自分の生の意味を考える時間が増えてきました.定期的なスパンであるんですよね笑.当然答えなんて出ないんですけどね.それがわかればきっと楽なんでしょうけど,難しいです. ただ,言えるのは次に楽な道である「人生なんて意味ないから諦めろ」なんていう虚無主義には到底自分は辿り着けそうにはないです.おそらくこのまま,意味を考え,探し続けて死んでいくのでしょう.それでいい,というよりそれがいいです. 今回は就活が終了したので僕自身の一連の就活の流れ
長かった雨があがり,温かな風が吹いています.風は周りの木々を揺らし,クチナシの甘い香りを運んで,夏の近づきを教えてくれるんです. 毎年,梅雨が開けて夏が来たことを感じるためにこれを繰り返します.これが私の代わり映えしない巫女としての日々,色のない世界です.それでも村の人が幸せなら私は満足なのです. 今年は少し暑くなりそうだと考えていると,後ろからズズッと,少し引きずるような足音が聞こえてきました. きっと使いの経でしょう.彼が歩くと,一定の間隔で,少し地面に突っかかる
1. はじめに こんにちは,今回はわたくしの就活がなんだかんだ終了したので学部卒,修士卒どっちのほうが良さそうか考えたいと思います.(これは工学系の話にはなるので文系の人はあまり参考にならないかも知れないので参考程度に) 結論から言うとどちらも一長一短です.「当然なこというなよ」って思うでしょ.わたしも思ってます.どっちが良いのかは人それぞれだとは思うのでわたしが感じた良いとこ悪いとこで各々考えていただきたいです.というわけで. 2.本題 いいところ では初めに
「君には,共に協力してくれる仲間がいたんだね」 今までのことを話し終えると,少しの沈黙を破り,美月さんは言った. 「あと,一つだけ言いたいのだけど,詰草という人の妹はここにはいないよ」 突然の衝撃発言に,一瞬耳を疑った. 「じゃあ,なんで詰草さんは本を書いたんですか?あんなに自分と瓜二つの状況に追い込まれていたのに,全部ウソなはずがありません!」 あまりにも,驚きすぎて強い言葉で反論してしまう.詰草さんの話は自分の状況と瓜二つだった.だから信じてここまでこれた.それが偽
1. はじめに こんにちは,というわけで今回は久方ぶりに大学院生活(特に学会と就活の軸決め)について,話していこうと思います. 就活はまだ内定をもらってませんが,周りだと早期選考の人たちはもう内定もらってるみたいです.最近は早期で内定もらった友達からの「俺もまだ就活した方が良いの?」とかいう無自覚の煽りに耐えてます(哀). というわけで行ってみましょう! 2.本題 学会発表 最近,わたくしなんと学会発表をしてきました.もし学会にいたことがない人がいたら一つだけ知って
序章 〜願い これを読んでくれた方にお願いする.私の大切な人,そしてその他の人を解き放ってあげてほしい.私にはできなかったが,得られた物語を君に託す. 端的に言ってしまえばこの場所は人をさらう.竹葉山とはそういう場所なのだ. あまりにも衝撃的な内容だったので,一瞬だけ思考が止まった. 詰草さんも隼人と同じ境遇だったのだ. この事実に隼人の中で妹の存在がどんどん確かなものに変わっていく. 目次を見てみると1章は雨乞い巫女,2章は血が乾いた獣,3章は呪いの儀式.そし
授業終わりのチャイムが耳に鳴り響いている.どうやらまた妹を探す夢を見ていたらしい.毎回探してるだけで夢に妹は登場すらしないし,顔もわからない.なのに存在していると思う自分に毎回驚いている. 証拠を探すため,親に聞いたり,アルバムを調べたりしたけれど,妹がいたことを証明するものはなにもない.当然,このことを周りには言えない. 目を開けるとクラス全員が起立して自分を見ていた.働かない頭をフル稼働させて,状況を理解しようとすると後ろから友達の匠に声をかけられた. 「隼人,早
気がつくと見覚えのない景色が広がっている. 森にいたはずなのに,木々は一切見えない.あたりはクローバーが地平線まで広がっていて目の前には神社の前にあるような大きくて仰々しい扉が閉まった状態で立ちふさがっている. 「来てしまったのね」 澄んだ女の人の声が聞こえた. 声の方を見ると,夢で見たきれいな女の人がこちらを悲しい目をしながら見ていた. 「ここはどこですか?」 「ここは境目,もう戻ることはできないし,行くこともできないの.ごめんね」 突然謝られた.女の人の口調は優
隼人は薄暗い森の中,自分に伸びる木の枝を振り切りながら全力で走っている.森は鳥の声や人の声,様々な声が囁いてくる.ただ,そんな音を気にしている余裕は隼人にはない. 足を前へ踏み出すたびに足元のぬかるみがねちゃりと音を立てて隼人の足に絡みつき,行く手を阻む.雨が降った形跡は無いけれど,どれだけ進んでも目の前にはぬかるみが広がるばかりだ. ―どこにもいけやしない. そんな気持ちが隼人の心を占める. やがて縄紐が並んでいる道が見えてきた.かつては神聖な神社の道とかに使わ
1. はじめに こんにちは.今回は気づけたことを話していこうと思います.1月になり,様々な企業の1次選考が始まっていますが,ここまで来てようやくわかってきたこともありました.なので今回は特に気持ちの面で就活での気づきを話していこうと思います. 2. 本題 今回就活をしてきて大切だと思ったことが3つありました.他にももしかしたらたくさんあるかもですが,まぁそこは許していただければ幸いです. 1. 理系は研究職じゃないなら大学院に行ってなくても多分大丈夫 1つ目は理
1. はじめに こんにちは.皆さんあけましておめでとうございます.そして,被災された方々にはお悔やみと今後の安寧を祈らせていただきたいと思います. 私は正月は下呂のほうにいたのですがそこですら強い地震を感じたので能登の方ではとてつもないものだったと感じます.ちなみに下呂の温泉はほとんど昼まででまともに温泉に入れず寒空の下,放浪した結果今日までインフルで死にかけてました笑. 今回は叶えたい夢というお題があったのでこれについて書いていこうと思います. 2. 本題 と
1. はじめに 振り返って前を向いていこうと思います. 先週,最低でも週1の頻度で投稿するという目標を奇しくも立ててしまいましたので今週も投稿していきます. ちょうど時期も時期ということで今年の挑戦したことと反省,そして来年の抱負でもしましょう.皆さんの来年の抱負等聞ければ幸いでございます. 要約 良い一年でした. 来年の抱負は短編小説を月1投稿,VRChat参入,AI使えるようにします 2. 今年の振り返り 今年の出来事を大まかにまとめました. 大学院入学
1.はじめに お久しぶりです.一応まだ死んではいません.ひさかたぶりの投稿になりました. 「なぜ今頃?」皆さんこう思うことでしょう.私もそう思います. 特に理由があるとかそんな大層なものはありません.強いて言えばネタが無かったという感じですね.実験についても話したし,インターンも話したので…それ以外だと短編小説書いてみたくらいでしょうか? というわけで今回は9~11月分くらいまでの出来事的なお話にしようと思います 2. 大学院生活 実験 実験は正直そこまで頑