エイの裏側

傘を6本持ってます。

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最近の記事

妖怪のせいなのね

やらないといけないことが山積みの今、何もできずに1日が過ぎていく。 明日はこれをやろうと意気込んでベットに入っても、次の日は何もしないまま終わってしまうという日々を繰り返している。これはおそらく妖怪のせいなのだろう。そう思った方が気が楽になる。何も考えることがなく過ごしていた時がどれほど楽だったのか思い知らされる。 私の今までの人生は全くと言っていいほど計画性のないものであった。小、中学校は気づいたら終わっていたし、高校はとりあえず家から近い場所を選んだ。大学も学力に見合

    • 「後悔先に立ってくれてもいいよ」

      私は寝ているときによく夢を見る。 過去の出来事を思い出させるようなものや、自分が主人公になったようなもの、冷や汗をかいて起きてしまうような怖いもの、その日の出来事に影響されたであろうものなど、上げたらきりがないほど様々なジャンルの夢を見る。 夢の途中で目が覚めてしまって、続きを見ようとすぐ寝ても、また違う夢を見てしまう。それほど多くの夢を見る。夢の話だけで、短編小説が何本か書けるような気がする。 たくさん夢を見る中で、いちばん嫌なものは、過去の出来事を思い出してしまうよ

      • 先延ばしの悪魔

        私はやるべきことを先延ばしにしてしまう性格だ。 今まで、テスト勉強、課題、掃除、洗濯、シャンプーの詰め替えなど上げだしたらキリがない。 そんな私は現在、卒論を先延ばしにしている。 9月になったら書き始めようと思っていたが、もう9月も下旬に差し掛かる。 一応、次の月曜日から書き始めようと思いながら1週間過ごしたが、果たしてどうなるのか、私自身楽しみだ。 先延ばしにしているときは、未来の自分に「がんばれ」とエールを送っている。過去の自分のせいで未来の自分が苦しむという滑稽なや

        • 「愛してる」を愛したい

          「愛してる」が似合う大人になりたい。 そう思い始めたのは高校生になってからだ。高校生になって初めて彼女ができたとき、「好き」と「愛してる」の違いを真剣に考えた。しかし、自分の中で明確な結論を出すことはできず、アニメやドラマでの「愛してる」という言葉にただただ憧れた。彼女に「愛してるが似合う大人になる」と宣言した時はなぜか笑われ、「愛してるの代わりに飽きるほど好きを伝えて」と言われてしまった。彼女は飽き性で、私が「好き」と言い飽きる前に、隣からいなくなってしまった。 人に好

        妖怪のせいなのね

          暇が私を持て余す

          大学4年の夏休み。それは想像以上に退屈なものになっている。 大学最後だから飽きるほど遊ぼうと思っていた7月の私が、現状を知ったらどう思うだろうか。バイトは長期間休みをもらい、いつ誘われてもどこへでも飛んでいける時間はある。しかし、誰からも全く誘われない。忘れていたが、私は友達が少ない。そもそも誘われる友達がほとんどいない。少ない友人に私から遊びに誘い、バイトを理由に何度も断られた。それでも、誘い続け、3回に1回くらいは遊んでくれる。なぜそんなに誘い続けるのか、それはあまりに

          暇が私を持て余す

          きのこ

          小さい頃、花火が開くときの大きな音が苦手だった。 しかし、ふと気づいた時にはそんなことどうでもいいくらい、花火が大好きになっていた。 苦手なものが平気になることは、大人になった、成長したということの表れなのだろうか。はたまた、ただ慣れただけなのか。慣れたということは成長したということなのか。正直よく分からない。 私は、ずっときのこが苦手だ。少しづつ食べていけば慣れていくとか考えられないほど苦手だ。そのため、今後も食べられるようになることはないだろう。これは、成長していない

          ずっと花一匁でいいのに

          最近、ずっと真夜中でいいのに。の花一匁(はないちもんめ)という曲に大ハマりしている。 ずとまよの世界観や曲調がずっと大好きで、11月に初めてライブに参加する。それをモチベーションに卒論を書き進めたいのだが、一向に進まない。本音を言えば、卒業も就職もしたくない。 ずっと大学生でいいのに。と何度思ったか分からない。 振り返ると、中学生のころに花一匁をしたことがあった。クラスの男女10人ほどで昼休みにはしゃいだ記憶が微かにある。その時、花一匁を初めてしたのだが、正直あまり好きで

          ずっと花一匁でいいのに

          特別への憧れ

          私は、小さいころから普通とは違う特別に憧れていた。 小学生の頃は、サッカーが上手くて足が速いことに憧れていた。 中学、高校の頃は、とにかく勉強ができることに憧れていた。 大学生の今は、テレビやラジオに出演する仕事、ホストなどの普通とは違う職種に憧れている。 このように常に憧れてはいるものの、実際、それに近づく努力はしてこなかった。小学生の頃は、ずっと家でゲームをしていたし、中学、高校の頃も、友人と馬鹿なことをやって遊んでいた。就活が終わった大学4年の今は、地元の中小企業へ

          特別への憧れ

          大好きな場所

          私の地元はかなり田舎だ。 電車は通っておらず、栄えている街へ向かうバスも2時間に1本ほどしか通っていない。商店街はあるが9割を超える店はシャッターを閉じている。精肉店が1店と11時までの居酒屋が2店のみ残っている。スーパーは1つで町の人はほぼ全員そこで買い物をする。町を歩いていても人とすれ違うことはほぼなく、山や田んぼといった緑がそこら中に広がっている。私はそんな地元が大好きだ。 そんなかなりの田舎で高校卒業まで暮らしていたが、実のところ、大学進学で地元を離れるまでは、ほ

          大好きな場所

          初めて「スキ」をもらった気持ち

          noteで初めて「スキ」をもらった。 ただ、私が思ったことを長々と書いた投稿で、ほとんど自己満のようなものだった。しかし、誰かからの「スキ」が欲しくないわけでは決してなかった。そのうえ、正直少しはいいものが書けたと思い、自信をもって投稿した。 今までの人生で、自分の文章を誰かに評価してもらったり、共感してもらったりすることは一度もなかった気がする。 その中で、「スキ」をもらった感想を率直に述べると、「めちゃめちゃうれしい」それに尽きる。 深夜12時過ぎ、そろそろ寝ようと

          初めて「スキ」をもらった気持ち

          レンズ

          最近、街を歩いていると、友人やカップルで写真を撮っている人たちや、駅でのお見送りの瞬間を思い出としてカメラに収めている人、インスタのストーリーを撮っている人、TikTokを撮影している女子高生など、日常生活のそこら中でカメラのレンズがこちらを見ている。 私は友人と写真を撮るのも少しためらうくらいにカメラというものが苦手であるため、他人のカメラのレンズを、さながらスナイパーの射線を切るようにかいくぐり、日々街を歩いている。 しかし、それも完璧ではないので、どこの誰かも知らない