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暇が私を持て余す

大学4年の夏休み。それは想像以上に退屈なものになっている。

大学最後だから飽きるほど遊ぼうと思っていた7月の私が、現状を知ったらどう思うだろうか。バイトは長期間休みをもらい、いつ誘われてもどこへでも飛んでいける時間はある。しかし、誰からも全く誘われない。忘れていたが、私は友達が少ない。そもそも誘われる友達がほとんどいない。少ない友人に私から遊びに誘い、バイトを理由に何度も断られた。それでも、誘い続け、3回に1回くらいは遊んでくれる。なぜそんなに誘い続けるのか、それはあまりにも暇だからだ。

そろそろ卒論を書き始めないといけないが、そんなやる気は出ない。とりあえず、今週までは考えないようにしている。間違いなく、人生でこんなに暇を持て余すことはもうない。「大学は人生の夏休み」という言葉につられて進学したが、本当だったらしい。
休みというのはたまにあるから大切にするのであって、毎日が休みでは雑に浪費してしまう。
卒論や、勉強、読書など、意外にもやりたいことはある。しかし、ずっと休みで暇なため、明日でいいやと思ってしまうのだ。
この現状は、私が暇を持て余しているというより、暇が私を持て余しているといえるのではないか。

いつも暇と一緒に過ごしているため、最近は暇をペットとして飼っているという感覚になってきた。夏休みに飼い始めた暇を、たまには外に遊びに行くなどして思いっきりかわいがりたい。急にいなくなったら寂しいとは思うが、そんな日常も愛したい。

尾張

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