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オレオレ創作論

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#創作

「…ガッカリするんです」から考えたこと

すこし前に、以下のツイートが炎上していた。
自分が言ったとおりに直しただけのネームを作家からもらうとガッカリする、という趣旨の、編集者のツイートである。

これを受けて、しばらく作家たちのあいだでは、
「ガッカリするんです…!」
「こちらこそ、ガッカリするんです…!」
と、煽りあうのがブームになっていたという。(なってません)

炎上していたときに行われていた議論を見ていて、「編集者から提案を受け

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創作におけるジャッジとモノサシの話

創作におけるジャッジとモノサシの話

前の記事が読まれていたので、創作における上流工程(体制づくり/ビジョン共有)とはなんなのか、自分の考えているところを語ってみる。

ジャッジする人、される人

作家の仕事って、ジャッジされることの連続である。
まずは公募でジャッジされて、企画を提出してジャッジされて、プロットを提出してジャッジされて、本文を提出してジャッジされて、出版したあとは売上でジャッジされて、書評でジャッジされて……と、ジャ

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{そこからは/そこまでは}作家の仕事です!

{そこからは/そこまでは}作家の仕事です!

仕事観の話をする。

以前、担当編集さんの1人に、こんな話をしてもらったことがある。
物語の編集者になる前は、ファッション情報誌の編集をやっていて、モデルの写真ページとかを担当していた人だ。

なるほど、面白いな、と思って。
これは『人をとりまとめる仕事をしてきた人』の矜持なんだろうな、と。

僕は、小説家の仕事にしても、エンジニアの仕事にしても、『自分で手を動かす仕事をしてきた人』だ。
会社務め

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視点と人称の話

視点と人称の話

すこし前にキミノベルさんで創作座談会をやったのだが(以下記事参照)、そのときに人称の話がすこし出たので、僕の考えをまとめておきます。

小説書く人みんな大好き、「一人称」「三人称」の話題!

僕はこれを、『視点の距離感の話』として捉えている。
「一人称」と「三人称」って、パキッと分かれているものではなく、その中がグラデーションになっている(距離がある)。
大事なのはその距離の位置取りであって、人称

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心の関節

ちょっとマニアックな話。

上の記事でキャラの魅力について考えてたんだけど、僕は小説におけるキャラの魅力って、キャラの「心の関節の数」みたいなものも大きいよなーとか思う。

人間って、首にも腰にも腕にも足にも、関節があるわけじゃないか。
棒みたいにまっすぐに立っているなんてことはほとんどなくて、それぞれの関節がバラバラな方向を向いて……でも完全にバラバラなわけじゃなく、ある程度相互に依存しあった方

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創作相談『自分が苦手なタイプのキャラを魅力的に描くのが難しい』

創作相談『自分が苦手なタイプのキャラを魅力的に描くのが難しい』

マシュマロで創作についての質問を受けたので、エラソーな感じで語ってみるよ!

質問回答質問ありがとう!

……うん!
それは、無理なんじゃないかな!?

質問を、ハンターハンターの念能力に翻訳してみるとですね!

こんな感じのこと、言ってない!?

念能力を100%極められるのは、得意系統だけだから!
不得意系統は、40%までしか伸ばせないから!

だから質問者さんは、自分の得意な操作系をがんばっ

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エンタメ講座創作質問③

エンタメ講座創作質問③

最後の質問は、これ!

Q. 
たぶん、いろいろ考えて迷ってんだろうな~…と感じた質問。
公募に応募して落選したり、編集者に送ってボツになったり、そういう経験をたくさん積み重ねていくと、なるよね…。
『「おもしろい」ってなに? よーわからん!』ってさ…。

僕の回答はこうです!

A.  “自分の感じる「おもしろい」” なら、抽象的じゃないはず。

たぶん、知らず知らずのうちに、他人のモノサシで測

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エンタメ講座創作質問②

エンタメ講座創作質問②

つづいてはこれ。

Q. 男の子向けの作品を書く上で、特に気をつけている点はありますか?
もちろん、男子だからこう! 女子だからこう! みたいなものではなくて、あくまでグラデーションの中での傾向の話なんだけど。

A. 女の子は『共感』で読める。
  男の子は『憧れ』で読む。

と思っています。

たとえば、
自分が悲しい気持ちになったり、つらいことがあったりしたときに。
お話のなかの主人公も、悲

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エンタメ講座創作質問①

エンタメ講座創作質問①

ゴールデンウィークなので(?)、以前エンタメ講座でいただいた質問にこたえた回答を公開していきます。

まずはみんな大好き、プロットについての質問。

Q. 作成にどのくらい時間をかけていますか?A. 2~3日から一週間

寝かせてから考え直したり、清書したりするのでこれくらいかかります。

基本的に新作の方がはやくでき、シリーズ続刊になるほど遅くなります。
発想が自由にできる方がはやく、縛りや整合

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プロッティーヌの場合は。

その昔、文芸(おもにミステリ)出身の編集さんにいわれたこと。

小説を読んでいくことを、山を登っていくことにたとえるならば、
面白さというのは、読者が登っていくその道が、いかに平坦なただの直線ではなく、起伏に富み、景色の変わる曲がり角を持っているかどうかによって決まるのです。

これは、どういうことかというとですね。

こういう小説は、つまらないんだ、と。

何が起こるかもう見えていてわかっている

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プロット共通コメントリスト

エンタメ講座の講評で、プロットをたくさん読む機会があったのだけど、いくつか似たようなコメントを書かせていただいたものがあったので、まとめてみる。
ちなみにコメントは18作担当しました m(_ _)m

主人公が行動していない / 人物がぶつかっていないこれは小説やシナリオの習作だとよくあって、シナリオ本とかでもよくあげられているタイプ。(マンガだとあまりないのかな?)
人物が行動しないまま、頭の中

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針とら 虎の巻

『針とら 虎の巻』という謎のWordファイルをもっている。
デビュー以来、苦労したときや迷ったときに、考えたり悩んだことを、言語化してまとめたファイル。俺の俺による俺のためのアバンの書。

何年かぶりに見返していたら、ああ、そうだよなぁ…としみじみ思ったので、いくつか紹介しておく。

『モチベーション』の項

・「やりたいこと・描きたいこと」を「編集者・ 読者に受け容れられるように描く」になってい

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小説と告白のやり方は似ている

僕、デビューしてから、あたらしい企画を作るときには、事前に担当編集さんとの感覚のすりあわせを重視するようになったんだけど。

これ、よく考えてみたら、あれだな。

学生のころは、一度も話したこともない相手に向かって、
「好きです! つきあってください!」
って、平気で熱烈ラブレターとともに告白したりしてるんだけど、

大人になると、事前にいっしょにメシ食ったりデートしたりしてみて、
言葉にはしない

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頭の切り替え

このごろ、煮詰まってしまったので、
小説の考え方をちょっと変えてみようと思いはじめた。

僕の小説の書き方の源流はもともと、エンタメ文芸の小説講座で習ったものだ。
表現したい! って気持ちがあって、でもどう書いていいかわからずに煮詰まっていたころ、小説講座を見学にいって、ベテラン文芸編集者の講義に感動してそのまま入会した。
こういう創作講座はアタリハズレがでかいけど、個人的にはとても刺激的だったと

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