![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74609473/rectangle_large_type_2_a08a315d4c38494ab8749372fca2766b.png?width=1200)
名前のない「その人」
私の頭の中で創り上げた、架空の、理想の、「その人」。
「その人」は、誰かから愛されることなんて気にせず、自分がどれだけ愛しているかに価値基準を置く。
「その人」は、嫉妬や怒りなどの負の感情(=ルサンチマン)に苛まれることもなく、自分が好意を抱く人の行動に一喜一憂しない。
「その人」は、自分がいかに無知であるかを知っていて、この世のあらゆる常識という名の偏見に対しても「?」を抱く。
「その人」は、他人の靴のサイズで自分を測らず、自分の羅針盤のみを片手に進んでいるよう。
でもその羅針盤も自分のもつ「色眼鏡」であることも自覚している。
「その人」は、この世に絶望している。
そのことを本人は自覚している。
でも同時に、心の奥で愛していることも知っている。
最後に。
「その人」とは、私が憧れ、畏敬の念を抱き、なりたいと思いつつも、きっとなれないであろう「(超)人」なのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?