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和の心コズミックスピリット③日本人の細やかな所作の由来

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日本の細やかな思いやりは無数の文化や習慣からきている?


私は昭和30年代の地方の村社会で育ちましたので、家に鍵などをかける家はほとんどなかった田舎での生活と都会での生活の両方を体験しています。一世代の中で、私と同じように、同じ日本とは思えないほどの違いを体験している読者の方々も多いことと思います。

かつての日本社会では細やかな思いやりが大切にされていましたので、盗難などはないのが当たり前であり、問題とされるのはもっと微妙な人間関係の機微や微妙な立ち振る舞いでした。

この微妙な倫理性はどこから生まれてくるのでしょうか。元来、日本には仏教や儒教のような人々の心の世界が養われるような特定の教えはありませんでした。日本人の感性を維持してきたものは、無数の文化や習慣であり、特定のものを示すことのできないところに、むしろその特質がありそうです。

これは様々な文化や習慣に共通する何らかの潜在的な特質が日本人の日本らしさを培ってきたということでもありましょう。とすると、問題はその潜在的な特質とは何かということと、一体何によってその潜在的特質が成立したのかということになります。


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所作やその他が生み出す空気を通して精神性を伝えるのが日本文化

日本人の感性を培ってきたと思われる文化は無数にありますが、その成立年代は大きな差異があります。例えば茶道の成立は神道の歴史と比べればごく浅い歴史しかありません。しかしながら私たちは、茶道に日本人らしさや古代から続く日本の精神のようなものを感じます。これは茶道そのものの歴史は浅くても、その骨子となっているものが、それ以前から存在しているからでしょう。

西洋の文化類の概念に従えば、諸々の日本文化を、能、狂言【=芸能】、書道、華道【=芸術】、弓道、古武道【=スポーツ】、神道【=宗教】といったように分類することができますが、しかし西洋文化とは違い、これらすべてがジャンルを超えて何か共通の骨子を持っているように感じられます。まずその共通の骨子とは何かを探ってみましょう。

例えば、日本固有の宗教とされている神道は教義をもたない特殊性から、宗教としてとらえることが疑問視されることすらあり、ひたすら所作や姿勢を重んじ、教義ではなく、所作その他が生み出す空気を通して精神性を伝えようとしています。

このあり方は言葉によって真実に迫り、言葉主体に真実を伝達しようとする仏教や儒教、あるいは欧米の諸宗教文化と比べ、大変異質です。弓道、茶道のような道の文化(様々な文化に道という文字が付加されること自体が、それらの奥に日本人が共通の認識を持っているからです)も、型を重んじる点でよく似た傾向が見られます。


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無宗教にも関わらず禅や神社参拝などをするのは宗教とは別のものと思っている証


これは仏教における「禅」とも共通するものがあります。仏教は本来、言葉によって真実に迫ろうとし、言葉によって世界観を伝達してきました。だからその膨大な記録である経典が重んじられました。

ところがこの同じ仏教でも、日本に至るとその姿勢を否定するかのようにただひたすら一つの型を行い続け、無言で精神性を伝えてゆく禅のようなスタイルが好まれることになりました。哲学的元行が主体の中国禅が日本では型主体となるのも、中国では善が廃れ日本で発展を続けたのも、日本にそれ以前からある文化の違いによるものと思われます。

また、日本人で神社を参拝したことがない人は極めてまれですが、日本人の約七割が無宗教であるとアンケートでは回答しています。これは日本人が神道を宗教とは別のものと思っている証です。日本人は宗教には否定的ですが、日本文化の底に流れる「何か」に極めて肯定的であると言えそうです。

(続く)


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