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吉野敏明さんの新著「医療という嘘」の感想①対処療法(アロパシー医学)とは何なのか?

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3章まで読んでの感想です。

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これまで吉野敏明さんは、ロックフェラー医学の歴史、それが日本へ伝わってきた理由とその影響を伝えたかったのだと思います。

ロックフェラー医学が一貫しているのが薬による対処療法。アロパシー医学とも言うようですね。対処療法は病気の原因を考えない。だからまた同じ病気にかかることが多い。そして同じ対処療法をする。すると診療代、薬代がまた貰えて儲かる…。

そして薬の副作用も考慮にあまりいれない。統計データのようなものをとり、それをもとに皆同じとして診断する。歳をとると血圧や体温など変化することもあるでしょう。それを考慮せずに、一定の数値を上回ったら問答無用で病人扱いをする。

個人的にいうと、喘息もちの私は脈拍数が平均数を大きく上回っています。診断前に測ると、ほぼ確実に平均値を上回ります。発作を起こしていないときもやや高めの数値なので、これだけを判断要素にすると、私はずっと病人とされるのでしょう。

でも実際は健康としかいえません。日常生活はまったくもって普通に過ごせるのです。でも数値のみで判断されたら病人です。

喘息の発作が起きる原因は人によって異なります。私の場合は極度に興奮したとき、冬などの冷たい空気を吸ったとき、マラソンなどで体力を極端に消費したとき、埃を吸いすぎたとき…などが該当します。

つまり、上に述べたこと以外のことをしている時はほぼ発作は起きません。それを常に予防するとかで、とある総合病院では予防のステロイドの入っている吸入器を毎日やれと言ってきました。

ステロイドは中毒性があります。そして使えば使うほど効果が薄れていきます。これを健康な状態で多用したらどうなるでしょうか…。

医学のことに関して詳しくない私でもおかしいということはわかります。発作が起きていないのに予防として副作用が大きいものを使う理由はいったいなんなのだろうか…。

副作用のことは考えず、善意で本当にステロイドによる治療法治ると思っているのか、それとも良い金蔓として利用されているだけなのか。

ここで疑うことを知らない人は前者の善意で治療を行っていると思うのでしょう。私も最初はそう思っていましたが、あまりにも治療法がおかしいと思えて、自分で調べて、…ひょっとして金蔓として利用されているのでは…?と、10代の時から薄々感じていました。

薬は症状を緩和させるものです。命に関わる時などは凄く役に立ちますが、健康な時に予防としてずっと服用し続けるようなものではありません。


2

病気の症状を治す医者を下医と吉野さんは言います。今の大きい総合病院の医師はほぼそれにあたるのだろうと思います。

中医の医者は、患者の気持ちになって考えてくれる医者。少し前まで結構な数があった個人の医療院の医者だったんだろうなぁ…と今ではわかります。

私は小学生の時までは小さな小児科専門の医療院に通っていました。そこでは普段の生活の話などもしていて、その内容に沿った薬や漢方薬などを処方してもらっていました。これを中医というんだろうなぁと。

20代の時は総合病院の外来科で、東洋医学科というのがあったので少しお世話になりました。そこでは舌の状態で今の健康状態を診断していました。アトピー性皮膚炎でお世話になっていたのですが、処方される漢方薬で調子が良くなったのは喘息のほうでしたが(笑)

おそらくこの医者の方も吉野さんが言う中医に近い人だったんだろうなと思います。


3

ここで対処療法(アロパシー医学)について。私たちは何か問題が起こって被害を受けたら、その被害にあったものを治そうという発想をします。治ったらそこで終わり…というのが多いでしょう。

この発想っていつから始めたのか…考えたことはありますか?

では治らなかったらどうすればいいのか…。

少しニュアンスは変わりますが、何かに挫折したとき、今までのやり方が上手くいかなかったのだと気づく人はいると思います。そこで人から言われたことをやっていたら失敗した…というのであれば、自分で考える人なる。

何事もそうなのだと私は思います。

皆平等で、皆同じ身体をしていて、皆同じ対処法をすれば健康に過ごせることなんてありません。それを強要しているのが医学で言えば疫学、公衆衛生学、アロパシー医学なのでしょう。

そして日本では戦争をしている時期からの教育体制が、戦争が終わった今でもずっと続いていて、兵役がない国なのに世界で有数の規律正しい兵士の要素を多くもった国民とされています。

この教育は大きな弊害を生みました。皆んなと同じことができない人を病人とみなすろくでもない文化の誕生です。

個を大切にしようと言いながら、まったく大切にできていないのが現実です。

(続く)

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