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和の心コズミックスピリット④

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『型』を極めることによる精神性の高さを保ってきた日本文化


このように考えると、日本の文化の潜在的特徴は『型』にありそうです。弓道などの武道においても、茶道や能楽などの芸道においても、日本文化は『型』の存在ゆえの神聖さというものがどこかしら漂い、その習慣によってそこに込められた精神を受け継ごうとしてきました。

そればかりか、職人の世界においても日本の職人たちはその職独自の技の型を神聖なものでも見るかのように認識することすらあります。そのような心ゆえか、日本では物作りの世界でさえ技術は単なる技巧ではなく、何かしらの精神性を帯びたものと見なされることが少なくありません。

「一芸に通ずる者は諸芸に通ず」という言葉が示すように、日本人の感性はそれぞれの世界でそれぞれの型の完成にふれる時、その奥に何か共通するものが潜むことに気付くものです。

様々な芸道の文化、あるいは能楽のような型文化は一見それぞれ別の型を伝える繋がりのない世界のように見えますが、その底辺を追求するとそこにはたった一つの本質の型が受け継がれているように思われるのです。


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様々な日本文化の『型』には共通したコツがある


では何によってこの型を重視する特質が生まれたのでしょうか。型と呼ばれるものの中に何が流れているのかを探っていることにしましょう。

日本文化の様々な分野の型には、それを把握するにあたっての類似した道筋が存在します。日本人はその道筋を時にコツと呼び、その把握を通して日本人らしい心を学んできました。なぜその把握が日本人らしい心の把握につながるのでしょうか。実はこの点においても日本文化は共通の特質をもっているのです。

たとえば禅の熟達者が座禅をしているときの姿勢は一本のまっすぐな垂直軸が体の中心に貫かれ、軸以外の力はゆったりと抜けています。軸だけが力強く貫かれたその姿は、見ているだけでも芯が通っていることがわかります。

また歴史ある神社の神主さんたちの所作は美しいものです。そのなぜか美しいと感じるその思いはどこからきているのでしょうか?

やはりこれも軸をとらえた姿勢と所作から生まれる気高さです。自分自身の中心軸をまっすぐに尊い存在に向けるこの神道の礼も、深まれば深まるほど余分な力は抜け、軸だけに力強い気がみなぎるようになるのです。そしてそうあることで、日本の宗教者は見えざる世界と響き合おうとしてきたように思われます。

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様々な芸道で重んじられている『正座』


様々な芸道に共通して行われる行為があります。それは正座です。お茶の世界でもまず正座を重んじます。能楽でも武道でも同じです。日本人ほど正座に拘ってきた民族はありません。これは正座の座り方が体の軸を自然に整えやすく、体の軸が整うと心も整うからです。自分自身の心が整うと、お花も、書も、舞もあるべきように表されます。そんな視点が日本文化には内在しているように思われます。

日本の型文化の奥には、共通して軸の成立という概念が流れているのではないでしょうか。実は先ほどから『コツ』や『骨子』という言葉で型の把握を説明していますが、コツとは『骨』のことであり、この言葉自体、人体の中心を把握する概念からきています。

日文の型文化に潜むこの軸の把握という概念はいったいどこからきているのでしょうか? その答えへといざなうものは、この軸なるものが成立する時に生ずる気配にあります。


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弓道の『軸』をとらえた型によって醸し出される神聖なる空間


以前にあるテレビ番組でフランスで弓道を学んだ弓道二十五年のスペイン人女性が紹介されました。テレビ局のスタッフが模範演技をお願いすると、その師範はスタッフの期待とは異なり、誰でも射ることができそうなすぐ目の前にある的に弓を射ました。

弓道のわからない日本人の出演者たちは、その映像を見て一瞬期待外れと思いますが、その外国人師範は弓道は的に当てさえすればよい西洋のアーチェリーとは違い、型にこそ意義があると語ります。

出演者たちはその考え方に納得し、再度その型の映像が流れます。映像に乗せながら「体の中心がまったくぶれておらず、一つ一つの動作がまるでスローモーションのよう」「集中力が高まり、空気が張り詰めてゆく様子がこちらにも伝わってくる」とコメントされていました。

その映像はまさしく軸をとらえた型によって醸し出される神聖なる空間を伝え、弓道を理解していない出演者たちも、その空間の深みを充分に感じ取っている様子でした。

(続く)



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