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〈渦巻の参考書〉

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#本がひらく

「愛と性と存在のはなし」第6回 〔愛と欲望の痛みと傷〕 赤坂真理

「愛と性と存在のはなし」第6回 〔愛と欲望の痛みと傷〕 赤坂真理

※連載第1回から読む方はこちら

すべてが性愛になる
 前回、フレディ・マーキュリーとクイーンを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』のことを書いた。
 対比で思い出すのは、フランスの女性作家マルグリット・デュラスの少女期の自伝的小説『愛人 ラマン』だ。
 いや、対比というよりは連想。
 主人公に男女というちがいがありながら、不思議なほどよく似た手ざわりのものとして、わたしは両者を思い起こす。

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