病んでもタダでは終わらない～Withがん=寛解から完治を目指す／がん闘病記⑤

こんにちは。 #病んでもタダでは終わらない 渦巻（@uzumaki_628）です。
あれこれ思い悩むことが続いて前回から少し時間が経ってしまい、早くも手術からもうすぐ2か月。その経過について、多くの皆様から励ましと応援をいただき、この場を借り改めて感謝申し上げます。

これは、想定外に我が身を突然襲った「がん」闘病記の第5弾です（2023年8月3日現在）。
もし今現在、ほんの少しでも自身の体調や身体に違和感を感じたり、不安に思うことがあれば、明日にでも病院で検査の予約をしてください。
手遅れになって後悔する前に、せめてこの記事に出会った人たちだけにでも早期発見早期治療の重要さが届くことを願っています。

なお、この記事を有料化してクローズドにする理由や闘病記発信に至る経緯などは、初回記事冒頭（無料部分）にてご確認ください。

手術当日から退院までを綴った前回のお話はこちら▼

また、こちらで得た収益は、今後の治療費及び大腸癌早期発見の啓発活動資金に充てさせていただく予定でおります。
※毎回、記事を購入いただき、ご支援くださる皆様、本当にありがとうございますm(__)m

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それでは、ほぼリアルタイムでお届けする「病んでもタダでは終わらない」と題した闘病記の第5回では、退院し体力回復に向けての奮闘と術後の病理結果、今後のがん寛解から完治へ向けての覚悟をお届けします！
※なお、記事は「だ・である調」で綴らせていただきますので、予めご了承ください。

2023年6月30日：退院翌日に取引先が破産⁉

酷暑の中、無事に自宅へ舞い戻ったその翌日のこと。ちょうど月末だったので、外注への支払いや売掛金の入金付け合わせなど、毎月のルーティンである経理処理をこなす。退院したばかりとは言え、事務仕事程度ならさほど苦にもならなず、逆にすぐに仕事が再開できる身の上に心から感謝した。
が、大口クライアントのうちの一社から、午後になっても報酬の入金がされていないことに気づいて嫌な予感が走る。付き合いも長く信頼おける地方の中小企業で、これまで入金が遅れたことなど一度もなかった。

真っ先に頭に浮かんだのは、今回の入院のことが契約解除の潮時になったのでは、ということだった。覚悟していなかった訳ではないが、担当に打ち明けた時は難色を示すどころか、身内のように心配して温かい言葉をかけてくれ、それが上辺だけのリップサービスとは到底、思えなかった。
長年、仕事を通じて多くの人間と関わってきて、相手の本心を嗅ぎ当てる嗅覚のようなものだけには自信があったのだが、大病したことで勘を失ったかと落ち込んだ。
「いよいよ年貢の納め時か」と腹を括ろうとした矢先、担当から電話がかかってきて「経営が立ち行かなくなり民事再生法適用を申請した」と知らされた。怒りや不安よりも、何より自分の嗅覚がまだ衰えていなかったことに安堵した。そして、平謝りする担当やチームの皆の顔が思い浮かび、大事な試合で負けた仲間と、ずっと大切に付き合って行きたいと思った。

7月上旬：先が思いやられて柄になく凹む

退院前に懸念した通り、毎日の食事には本当に苦労の連続だった。とにかくNGな食材のオンパレードで、食べられるものが極端に限られている。少し調子が良くなってきたかなと欲をかき、野菜など繊維の多いものをメニューに取り入れると、直ぐに激しい下痢になる。
そんな調子で食欲があるはずもなく、しかし食べなければ体力回復に著しく支障をきたす。さすがの自分も（さすが＝万事解決主義ってこと）、先の見えぬ真っ暗なトンネルを闇雲に進まなければならぬ事態に、少々、二の足を踏んだ。これまでなら、何の迷いもなく駆け足で突き進んできたというのに。。

で、友人が贈ってくれた、このレシピ集が本当に役に立ったので、思わず紹介。退院直後から段階ごとに、また症状別におすすめのメニューを掲載していて、何より励みになったのはおやつのレシピが豊富だったこと。一向に食欲が湧かず、食べても直ぐにお腹を壊してしまって、すっかり落ち込んでいた時期をなんとか乗り越えられた。

大腸を切った人のための毎日おいしいレシピ200: 手術後すぐから普通の食事まで

もし、どなたか大腸切除後の食事で苦労している人がいたら、ぜひおすすめしたい良書である。

7月中旬：膠原病内科で爪上出血点の消失確認

退院後ちょうど2週間、膠原病内科を受診する。今回のがん発覚の直接のきっかけとなった顔や首の皮疹、爪の甘皮に見られた出血点や指先の腫れが治まってきているのを確認できた。血液検査の方も、貧血や肝臓の数値はまだ少し心配が残っていたが（術後は薬漬けになるので）、腫瘍マーカーや皮膚筋炎を示唆するものは軒並み正常範囲内に下がっていたのだ。
とはいえ、膠原病＝自己免疫疾患とがんとは切っても切れない関係にあり、今後も次々に腫瘍が見つかる心配は常に付きまとう。