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病んでもタダでは終わらない~切ったら治る訳じゃない永い闘い/がん闘病記④

こんにちは。 #病んでもタダでは終わらない 渦巻(@uzumaki_628)です。
前回の闘病記は手術前夜に様々な葛藤でぐちゃぐちゃになりながらお届けしましたが、無事、退院して自宅へ戻ってきました。

これは、想定外に我が身を突然襲った「がん」闘病記の第4弾です(2023年7月8日現在)。日本では2人に1人が生涯で何らかのがんになる時代、自らの健康は自分自身で守るしかありません。
どんな人にでも毎日がん細胞が生まれ、それを自己免疫がやっつけてくれていると知っていましたか? つまり、裏を返せば誰もが「がん細胞の増殖を許してしまうリスクを背負っている」わけです。
発見の速さと完治の確率は確実に比例するので、自分は何度でも早期発見早期治療を発信し続けます。

なお、この記事を有料化してクローズドにする理由や闘病記発信に至る経緯などは、初回記事冒頭(無料部分)にてご確認ください。

病院から電話でサタン降臨! 前回のお話はこちら▼

また、こちらで得た収益は、今後の治療費及び大腸癌早期発見の啓発活動資金に充てさせていただく予定でおります。
※現在、各NPO団体等へ連絡を取り、何ができるか模索中!


それでは、ほぼリアルタイムでお届けする「病んでもタダでは終わらない」と題した闘病記の第4回では、手術当日の様子と退院までのドタバタ活劇を記録していきます!
※なお、記事は「だ・である調」で綴らせていただきますので、予めご了承ください。

2023年6月21日:歩いてオペ室へ行き手術台へ

手術の日、7時半過ぎに迎えが来て、歩いてオペ室へ向かった。ドラマや映画では寝台で運ばれて行くシーンが主流だが、それは緊急の場合だと思った方がいい。
給食当番みたいなヘアキャップを被り、自分で手術台に上ると、まずは横を向いて背中から硬膜外麻酔のためのカテーテルを入れる処置に入った。
「痛い痛い…」
流石に声が出てしまう。しかし耐えるしかない。
その後、執刀医たちが揃って、術式の確認点呼などを行い、今度は腕の点滴から全身麻酔が身体に入ってきたかなぁ、という時点で、二度と目が覚めないかもしれない恐怖に襲われ、病棟へ迎えに来てくれたナースの顔を見た。
すると、彼女は自分の不安を察知したのか、手を握ってくれたのだ。
その瞳の美しさというか、あまりの透明度に、思わず息をのむ。
――なんて瞳がキラキラしているんだろう。オペ室のライトのせいなのかもしれないなぁ。
と、思ったところで意識は飛んだ。

手術が無事終了:ICUはオープンフロアで騒がしい!

「自分の名前が分かりますか、渦巻さんですか」
「うぐぐ…」
声が出ない。
「聞こえてますかー」
ええ、聞こえてますとも。そんな大きな声を出さなくても。
「あ”い…」
もともと気管支喘息なうえに気管確保で挿管していた管を引き抜いた影響なのか、とにかく喉は痛いし、返事をするどころではない。そして寒い。こんな寒さ、経験したことないくらい寒い。
「あ、渦巻さん。人工肛門にはなってないからね、安心してください」
執刀医のひとりが弾んだ声でそう言った。
は? ストーマ(人工肛門)設置のリスクは低いという話で、術前のマーキングだって「可能性はほぼないけど、念のため」っことだったのに、なぜそれを真っ先に言うのだろうと、余計な心配が芽生える。
そんなことより、例のサタン降臨の件はどうなったのか(闘病記③参照)。
それから、輸血の同意書にも泣く泣くサインしたけど、もちろんしてないよね?(ワ〇チン接種者の血を入れる羽目になってないよね???)
そしてさらに、子どもらに連絡してくれたのかと。
「む、娘に、電話…」
やっと声が出た。

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