すいか

月水金に更新します。

すいか

月水金に更新します。

最近の記事

雇用関係の本質ってなんだろう?

「給料分働け!」という言葉が、わたしは好きじゃない。そもそも経営者は、じぶん1人の力では手が回らなくなかったから、お金を払ってでも、お願い、助けてください!と救難信号を出している側のはずだ。それなのに、上から指図するなんて、おかしいよな。「やってくれてありがとう」がスマートだし、期待する働きでなくても、「次からは、こうしてくれると嬉しいな」がお願いする立場ならば、普通のような気がする。 かといって、「働いてんだから金くれよ!」も違うと思う。助けを求める人に対して、わたしが手

    • 結婚は本当に「手段」だけか?

      わたしは子供も要らないし、同居もしたいと思わない。けど結婚したいと思っていた。その理由が答えられなかった。それは一体なんだろう。 わたしは恋人というのはむしろ、夫婦という関係性の手前にあるものと思っていた。結婚という契約を交わすことで、あなたを一生のパートナーに選んだという意思表明をしたことになり、お付き合いという段階では、まだ決めきれていない状態、見定めている段階なのだと。 今も実はそう思っている節があり、だからこそ、子どもも同居も必要なくても、結婚がしたいという意思になる

      • 紙を日光に晒したときの細かい粒が好き

        わたしが紙を好きな理由のひとつかも。 渋谷ヒカリエに置かれていたリーフレット?を拝借し、撮影した(ソール・ライターの原点 ニューヨークの色)。iPhone8で捉えられるか心配だったけど、案外写った気がする(タップしてみてみてね!)。 でも、肉眼に比べるとやっぱりちょっともやっとするかな。指紋のせいかも。 光に晒すとインクで印刷されたとこだけきらきらして見える現象。つまり紙は、角度や光の当たり方でみえ方が違うんだよな。美術館でも光の粒ばっかみるし、わたしはこの塗料の質感が光

        • 「これは詩だ。」君たちはどう生きるか(ネタバレあり・感想)

          みてきた。面白かった。これは詩なんじゃないかと思った。 なぜなら、シーンそのものに対し、あまりにも含みをもたせている。 例えば、眞人に対して夏子さんが「大嫌い」というシーン。 そのあと、眞人が何かしらそれに感じて、心のありようが変わったのか、夏子母さんと呼ぶようになっていく。 これは不思議で、わたしたち鑑賞者は下手をすると追いつけない。 しかし眞人のなかでは、何かしらの気づきや心境の変化があったに違いない。 その心模様を下手に描写しないあたりにかえって粋を感じるのだ(言

        雇用関係の本質ってなんだろう?

          当たり前のことが不思議だ。

          最近わたしに起きたことは、特にない。 ただ、水曜日にはデートをして、 昨日はwebの記事を仕上げた。それだけだ。 水曜日のちょっと変わったことといえば、 久しぶりに恋人が眠そうにしていたこと。 でもやっぱり普段と変わらないのは、 目の前の光景。 渋谷のビルの屋上は、いつもそれなりに暗く、 それなりにも煌々としている。 日が暮れてから行っているからそうなんだって気づいた。 当たり前のことだけれど、よく気づくのが遅れることがある。 恋人は仕事終わりで、しかも写真を撮った

          当たり前のことが不思議だ。

          ティーバッグで美味しい紅茶いれてみた(TEAPOND ミルクキャラメル)

          紅茶専門店TEAPONDさんのミルクキャラメルをもらったので、いれてみた。 ちょっと前に、「ティーバッグでの正しい紅茶のいれ方」についての記事を読み、じぶんでも淹れてみたいと思っていた。 ティーバッグはインスタントなイメージがあるけど、実は正しいいれ方をすれば、だれでも美味しくのめると聞いたのだ。 ティーバッグでの正しい紅茶のいれ方 コップにお湯をいれあたためる。 それを捨てる。 再度湯をいれ、ティーバッグをひたし、蓋をして蒸らす。 数分したらお湯から引き上げ、

          ティーバッグで美味しい紅茶いれてみた(TEAPOND ミルクキャラメル)

          夏の海がとなりだと、歌いたくなる。

          わたしは、一昨年の梅雨、恋人ができた。 彼とたしか初めて行く、海だった。 それは夏。 まだ付き合って2ヶ月くらいのころ。 なぜ夏の海がとなりだと、歌いたくなるのだろう? そのとき、詳細は覚えていないのだが、 彼とちょっとすれ違った。 特にわたしは悩みやすい性格なので、 それが心に引っかかって、 うまく楽しめていなかったように思う。 ただ、何かのきっかけがあって 話をして、 とてもすっきりした。 誤解が解けただけでなく、 まえより仲良くなった気がしていた。 それで楽

          夏の海がとなりだと、歌いたくなる。

          海を知りたい

          わたしにとっての海は一体なんだろう。 ほんとうに、少し触れたくらいだけど、 わたしは海を知っている。 押し寄せるその波は、ブランコやシーソーのように すぐには止められない、力学的なものだ。 ましてやわたしの力などでは遠く及ばず、 とまって!と思っても、 波はくるだけ。 それが面白かった。 まるでにんげんみたいだった。 ただ、わたしはかなりの人見知りで、 いつも海に行くときは、遠くから眺めるか、 指一本、触れるだけ。 その波の温度に。 わたしとは違って、 冷たく

          海を知りたい

          きらいな人を、かんがえてしまうとき。

          きらいな人には心を開いてはいけない。ぜったいに。少しでも、そのドアを開くと黒黒としたものが、純粋だった空間をやがては満たしてしまう。 わたしはさっき、またやってしまった。結構な頻度でやってしまう。そのドアを開いてしまう。 ドアを開いてしまうとは、心への侵入を許すことだ。例えば、じぶんの大事な話をしてしまう、とか。 それに対し、あいては、ろくに反応をしなかったり、余計な反応をしたりする。 わたしはそれに反応し、いやな思いを抱えつつも(いつもは言い返すのだけど)今日はなん

          きらいな人を、かんがえてしまうとき。

          映画「怪物」ラストシーン。

          ラストシーンの美しさがなんなのか 草むらを駆けるふたり。 そのときわたしもそこにいた。 ふしぎで、なつかしかった。 幼いころに抱いていた、心の不可侵領域を取り戻していく感じがする。 もう怪物が一体だれなのか、 どうでもよかった。 ただ、 わたしには、心があり、 あなたのことや、生きた場所を、 美しいってつよく思える 感受性がたしかにあるから。 心の豊かさというものは、 だれにも脅かせないような、 そのやわい、生(なま)の部分を じぶんのなかにひたすらに、 大事にもっ

          映画「怪物」ラストシーン。