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雇用関係の本質ってなんだろう?

「給料分働け!」という言葉が、わたしは好きじゃない。そもそも経営者は、じぶん1人の力では手が回らなくなかったから、お金を払ってでも、お願い、助けてください!と救難信号を出している側のはずだ。それなのに、上から指図するなんて、おかしいよな。「やってくれてありがとう」がスマートだし、期待する働きでなくても、「次からは、こうしてくれると嬉しいな」がお願いする立場ならば、普通のような気がする。

かといって、「働いてんだから金くれよ!」も違うと思う。助けを求める人に対して、わたしが手伝ってあげるよ!と名乗り出たのはじぶんだし、ちょっとずうずうしい。「どういたしまして。お役に立てたならよかったです」がやはりスマートで、かっこいいなあ。

ここにお金が絡むから、全部ややこしくなるけれど、雇用関係の本質はじつはもっとシンプルで、「助けてください」に対して、「お役に立ちますよ」と、これだけじゃないかな。

お金はそのお礼として支払うものだと思う。対価として分かりやすいからお金が払われているけれど、本来これは「手料理を振る舞う」でもいいし、「旅行をプレゼントする」でもいいし、好き同士なら「キス」でもいい。

「お礼あげるんだから手伝え!」と言い換えたならわかるけど、そんな強制できるものでは本来ないのだよね。ただ、わたしたちには生活がかかっているから、働かざるを得ないだけで。

雇用関係のあいだに、本当に必要なものは、「やってくれてありがとう。これはほんのお礼です」と「どういたしまして。こちらこそ、お礼をくれてありがとう」。この感謝の気持ちなんじゃないかな。それが一番健全な、雇用関係のはずだ。

どちらかが欠けても成り立たないから、「感謝しろ!」とお互いに言い合うのではだめなんだ。よくありがちな光景だけど。だからこそ、今ここで、「何か」を変えていかなければいけないと思う。

それは特に、経営者側の意識だと、わたしは思っている。経営者がまず感謝すると、労働者の側も自然と、嬉しい気持ちになれるから。労働者のほとんどはきっと、まじめに働いている。そこにまず感謝をしていくべきだと、わたしは思うな。もうすでにしている方は、とても最高です。

この考えが少しでも、世の中がよりよくなる方に役に立ちますように。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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