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人間は生まれない

「人間」は生まれたときから、「人間」なのか?

と問われた時、あなたはどのように答えるだろうか。



構造主義は、このような「主体性を持った人間」という人間観に対抗するものとして登場してきたのです。私たちは誰でも人間ですが、主体性を持った「人間」であるとはかぎりません。(大城信哉、2005、16)




この構造主義の考えを援用するなら、「『人間』は生まれない」ことになる。

ここでいう人間は、引用にある「主体性を持った人間」のこと。

元来から、つまり生まれたときから「主体性を持った人間」など存在しないということになるということだ。

では私たちが生まれたときは、一体何者なのか?

それは生物学的な「ヒト」であるのみで、それ以外のものではありえない。

この地球には、「ヒト」であっても「人間」ではない者は多く存在する。

だから、「人間は生まれない」

「人間」は後天的な存在であると考えた方が自然に思える。

今日も大学生は勉強している。

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引用文献:大城信哉. 構造主義. (2005). 株式会社ナツメ社. 

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