見出し画像

オンライン研修3年目で変えたこと

こんにちは。株式会社スタディストのUです。人事部で人材開発の担当をしています。
コロナ禍で2020年2月からリモートワークを開始し、新人研修BootCampをオンラインに切り替えてから(※)2年が経ちました。今日は、オンライン研修3年目で変えたことを中心にお伝えしたいと思います。
※オンライン研修スタート時の様子はこちらをご参照ください。

コロナ禍の中でも、続々と新しい仲間が増え、オンラインBootCampの卒業生も70名近くになりました。今や、オンラインに切り替えた直後に入社したメンバーも、立派に活躍し、管理職になっている社員もいます。

以前の記事に書いた通り、BootCampは反転学習形式で、ツール(Teachme Biz)に頼れるところは徹底的にツールを使って学習してもらいつつ、ヒト(講師)が入るべきところはヒトが入って効率化してきました。コンテンツの更新や改善は日々行いながらも、新たな課題が出てきました。

オンライン研修3年目に生じた課題

①検定のハードルの高さ
BootCampでは、自社サービスであるTeachme Bizの価値や機能を学び、プレゼン形式での検定を行っています。この2年の間、Teachme Bizの機能もさらに充実し、プロダクト提供に留まらない弊社スタディストならではの強みも加わる中で、短期間で「知らない」状態から「お客様に伝わる」プレゼンをするレベルになることが難しくなってきました。

②講師のリソース不足
また、検定の難易度の高さに加え、入社人数が今年になって急激に増えたことで、既存の講師の人数では、新入社員全員が「お客様に伝わる」レベルになるまでフォローすることが難しくなりました。

③新入社員同士のコミュニケーションのしづらさ
入社人数が増えて、同期が多くなることで心強いのでは・・・と思っていたものの、「仲良くなりたくても誰から声をかけたらよいか迷う」、「講義の場で発言がしにくい」、といった声も聞こえるようになりました。

そこで、これまでのプログラムを見直すことにしました。
全体のイメージとしては、このような感じです。受講するメンバーの心理的安全性を確保しながら、目指すべきゴールに向けて、より着実に階段を登れるようにしました。

2コース、20マニュアルを増やし、段階的なインプットと思考を促進

具体的に追加したコンテンツや工夫したことを少しご紹介いたしますと・・・

オンライン研修3年目で変更・追加したこと

①研修初期に、自己紹介のマニュアルを作成
Teachme Bizで自己紹介を作成し、講義の場で発表する、というコンテンツを研修初期のタイミングに設定しました。
この自己紹介が入ると、ぐっと新入社員の表情も雰囲気も和らぎます。
Teachme Bizは、必ず画像を入れる必要があるので、口頭説明のみより話がわかりやすく、また、会話が広がりやすいです。

実は、もともとTeachme Bizの操作を覚えるというのが主な目的で、研修の中盤に設けていたのですが、研修の早い段階で、同期同士、お互いをよりよく知り、その後の講義でも発言がしやすく、また同期で助け合っていけるように、という思いで実施タイミングを序盤に変更しました。
メールの署名に、Teachme Bizで作ったプロフィールを付けているメンバーもいますので、機会がありましたらぜひご覧ください。

学生時代の写真や趣味の写真を見ながら自己紹介

②テスト前に新入社員同士でチェック
また、Teachme Bizのデモンストレーションを行う実技テストを行う前に、新入社員同士でペアでチェックしあう時間を設けました。デモンストレーションの手順や、チェックの仕方をマニュアルで明確にすれば、講師がいなくとも、相手ができているか確認ができます。最終的には講師がテストを行いますので、同期同士合格に向けて切磋琢磨することを促し、テストの合格率アップを目指しました。

ペアチェックの進め方はマニュアルで確認

③業務の可視化をワークショップで体験
最後にもうひとつ、ご紹介させていただきます。
架空のお客様を想定して、同期と一緒に業務の書き出しから、仕分け、マニュアルにできる業務・できない業務を考える、というワークショップを新たに設けました。BootCampの最終プレゼンテストに、「何からマニュアルにすべきか」という話が含まれているのですが、業務の可視化を体験することで、自分の言葉で語れるようになることを目指しました。

業務を書き出し、A:感覚型、B:選択型、C:単純型に分類

アウトプット重視型をさらに進化させ「思考重視型」へ

以上のとおり、オンライン研修3年目を迎え、新たな課題が出てきたことで、これまでのアウトプット重視型の研修をさらに進化させ、より深く考え、自分の言葉で表現し、かつ、同期と学び合う「思考重視型」の研修を8月からスタートしています。

OJT中心→インプット中心→アウトプット重視→思考重視型へ

教育担当としての想い

BootCampは、入社間もないタイミングでサービスの基礎を学ぶ「守破離」の「守」に取り組むステージです。しかしながら、新入社員一人ひとり、その人らしさを大事にしたいと思っています。もちろん、標準の型を習得するのは大前提となりますが、そこはTeachme Bizで効率よくインプットしてもらい、研修中であっても、自分らしく、自分だからこそのアウトプットをしてもらい、配属後も自ら考え、付加価値を付けた仕事をしていってほしい、と心から願っています。

この進化したプログラムで行った研修の結果につきましては、またどこかでお伝えできたらと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?