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スタディスト、はじめてのオンライン研修②

こんにちは。株式会社スタディストのUです。ビジネスイネーブルメント部でビジネスサイド(マーケティング部や営業部、カスタマーサクセス部など)に配属されるメンバーの新人研修や教育コンテンツ作りを担当しています。

前回に続き、はじめて実施したオンライン研修についてお話させていただきます。

トレーニングコース スタート

新人さんの入社2日前にオンライン研修が決定しましたが、人事での受け入れも、私が担当するビジネスサイドの新人研修BootCampも、予定通りスタートすることができました。

もともと、BootCampは弊社サービスTeachme Bizで実施していたのですが、今回からTeachme Bizの新機能「トレーニング機能」で、トレーニングコースを用意して進めました。以前は、ひとりひとり、研修プログラムをGoogleスプレッドシート(Google社が提供している表計算ソフト)で用意し、そこに入っているTeachme BizのURLから講義に使うコンテンツを開いてもらっていました。これが、運営側からするとメンテナンスが大変な上に、研修コンテンツが増えれば増えるほど、新人さんも私たち運営側も、スプレッドシートを開いて、えーっと次のコンテンツはどれだっけ??と迷子になることが多々ありました。

↓ 使っていた研修プログラム(工程表)

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しかし今回からは、トレーニングコースを活用したので、新人さんは
まずTeachme Bizさえ開いておけば、予め配信されたコースから、まだ着手していないコンテンツを順番に開いて進むことができます。私たち運営側も、各メンバーがどこまで修了していて、どこを今学習中なのかを確認できるので、事前学習の状況を踏まえて、講義を実施することができました。

↓ トレーニングコース

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反転学習形式がオンライン研修にマッチ

ちなみに、「講義」といっても、BootCampは講師が一から知識を教えるようなコンテンツは、ほとんどありません。以前にもご紹介したとおり、反転学習形式の研修となっているため、知識のインプットはTeachme Bizで手順化されたコンテンツを見て進めてもらいます。加えて、必要に応じてスプレッドシートで作ったワークシートに、自分の考えや気付き、学んだことを纏めておいてもらいます。

その上で、必要に応じて解説講義を受けたり、自習時間に纏めておいてもらったことを発表したり、実践形式の検定や筆記試験といったアウトプットをします。

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この研修スタイルに至ったのは、研修の「効果」と「効率」を追求した結果だったのですが、振り返ると、このやり方がオンライン研修にも、とてもマッチしていたように感じます。集合研修で講師が一方的に説明をし、新人さんが聞くといった研修方法をそのままZoomでやったとしても、オフライン時よりもやはり緊張感は薄れ、眠くなるなんてこともあるかと思います。また、ひたすらツールを使ってインプットばかり、というのやはり入社したばかりのメンバーにとってはきついもの。

講師がいる場でアウトプットするということは、事前にしっかりインプットしないとできないことですので、程よいプレッシャーの中自習を進めることができます。

「ツール」✕「ヒト」

入社して2~3週間で受ける弊社のトレーニングコースは、約6割が自習時間です。テレワーク環境下で入社したばかりのメンバーをそんなに1人にしていいの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。私たちも最初は心配でした。でも、BootCampを卒業したメンバーによると、「トレーニングコースがあることで、何をすべきかが明確で、困ることがなかった」とのこと。

自習時間中、全くコミュニケーションをとらないかというとそうではなく、本来終わらせておいて欲しいタイミングで、Teachme Biz上でもスプレッドシートにおいても学習が進んでいないとわかった場合は、なにか困っていることはないかチャットでメッセージをすることもありました。

また、毎日終礼の時間を設けたので、1日を振り返って、不明点や困っていることはオンラインで顔を合わせて聞いてもらうようにしていました。新人さんには、自習時間中も「何か困ったらすぐ連絡してね」と伝えているのですが、新人さんからすると、「わざわざ、チャットで質問するようなことじゃないな」と思って遠慮したり、「文章でどう表したらよいかわからない…」、といったこともあるようなのです。なので、やはり毎日必ず顔を合わせてコミュニケーションを取る時間は必要だと感じました。

毎日決まった時間に終礼を設けたことは、運営側としてもメリットがありました。オフィスで研修を実施しているときは、やはり私たちも新人さんの様子が気になって見に行ったり、新人さんからも「今聞いてもいいですか~?」と遠慮しながら声をかけられることもあります。オンライン研修になってから、聞くべきタイミングが明確になったので、新人さんも、質問したいことや確認したいことを纏めておいてオンライン接続時の時間を有効活用してくれるようになり、それ以外の時間、私たち育成担当は、既存メンバーのトレーニングを実施したり、新しいコンテンツ作り、翌月入社メンバーの受入準備などの業務を進めることができました。

以前に書いた記事でもお伝えしているのですが、ツール(Teachme Biz)に頼れるところは徹底的にツールを使って学習してもらいつつ、ヒト(講師)が入るべきところはヒトが入る、このやり方が効果と効率の両立を実現することに繋がると改めて実感しました。

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オンラインでも研修はできる

現在も弊社ではテレワークを継続しておりますが、初めてオンライン研修を受けたメンバーもすでに戦力となって活躍してくれています。

最初は、オンライン研修なんてできるの?質は担保できるか?と色々心配しましたが、オンラインでも研修はできることがよくわかりました。また、一番心配だった新人さんとのコミュニケーションですが、講義以外で新人さんのフォローする時間が1日あたり1.5時間程減ったにもかかわらず、私たちの肌感としてはコミュニケーション量は増えたと感じています。

さらに、これを機に、新たに反転学習に切り替えたコンテンツもあり、これまでハンズオン形式で実施していた講義を、「1人で進められること」と「講師が入るべき時間」とを分けたことで、2.5時間かけていた講義が30分に短縮したものもありました。

オフィス内の雰囲気や社内の活気を、新人さんに見て感じてもらえないのは残念ではありますが、オンライン研修によって、オフラインでも続けたいと思える研修プログラムを作ることができましたし、効果を維持しつつより効率的な運営ができるようになりました。

私たち育成チームとして、やるべきこと、やらなくてはならないことは、まだまだ沢山あります。今回の効率化によって生まれた時間を使って、また新たな挑戦をしていきたいと思います。

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