54字の物語(ショートストーリー付き)(1):紫陽花 13 ロコ 美しいことば 美しいひと 2021年8月31日 13:44 僕は東京で仕事に追われる日々を送っていた。思いがけず君から届いた紫陽花の絵はがき。かつて、君と訪れた鎌倉を思い出す。「鎌倉にて。」と締めくくった君の意図は何だろう。短い花の季節を惜しむかのように、今すぐ君に会いに行かなければと僕は心が急いていた。今度こそ、君への想いを伝えよう。そう決心した僕は、その絵はがきを鞄にしまい、雨の中、鎌倉へと急いだ。とにかく、ただ会いたかった。そして、君と離れていた時間は、大切な事を教えてくれているような気がしていた。 Photo by Ron Dauphin on Unsplash. この記事が参加している募集 #私の作品紹介 107,597件 #忘れられない恋物語 9,886件 #イラスト #恋愛 #ショートショート #私の作品紹介 #鎌倉 #超ショートショート #忘れられない恋物語 #54字の物語 13 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート