「休むこと」についての意識は変わってきたのか?/保坂 亨
日本社会において現在、「学校を休むこと」、そして「仕事を休むこと」についての意識が変わりつつある状況が生まれていると私は考えています。今まで日本社会は、具合が悪くてもがんばって休まないことを美徳としてきました。ところが、新型コロナウィルス感染症によるパンデミック(以下コロナ禍)によって、具合が悪いとき、例えば37.5度以上の熱があれば、休むことが求められるようになりました。こうした生活が2020年当初から続いてきたことが大きな契機になったように思います。そして、ようやく202