独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #4
前回は、誰でもできるプロダクトデザインの知識を得る方法をお伝えしました。今回は、アイデアのビジュアル化についてお話しします。
「#4 スケッチが下手でも大丈夫」
前話までの「アイデアづくり」と「知識」を積み重ねていくことで、いよいよビジュアル化するステージに入ります。
この時点で、なんとなくこんな形にしたいという想いが芽生え始めていると思います。ふわっとしたイメージを形にする順番としては、私の場合は以下で進めました。
①まずは手で描いてみる
②全体像がつかめたら寸法を入れてみる
③その寸法に従ってソフトで3D化してみる
第1段階:まずは手で描いてみる。
10watch を初めてビジュアル化したスケッチです。
お分かりの通り、はっきり言って下手です。
今思うと円すらまともに描けてないですね、、笑
ですが、スケッチの上手さは重要ではないと考えています。
この絵の大切なところは、回転ベゼルに刻印を入れることで「時間にしるしをつける」というアイデアが、この段階でしっかりとカタチになっているということです。
これができればもう完成したようなものです。
自分が実現させたいアイデアを、しっかりコンセプトとしてプロダクトに落とし込むことができれば、次の段階に移行します。
第2段階:全体像がつかめたら寸法を入れてみる
ざっくりイメージを描けたら、次は物理的に成立させるために少し細かめに寸法等を考えていきます。
この寸法を考えるときに活きてくるのが、前話の「家電屋さん」での勉強や図面の仕様確認、身の回りの私物の分解です。この知識のおかげである程度成立するディテールを考えていくことができるようになります。
今回の10 watch の場合だと、私物の腕時計をいくつも分解したり計測することで、どのくらいの寸法でなければ収まらないか把握できていたことで考えることができました。
ここまで、
第1段階:スケッチによるイメージ化
第2段階:寸法による具体化
ができれば、第3段階:3Dソフトによるモデリングに移行します。
今回の話はここまでです。
ここからは初心者でも扱えるモデリングソフトの話が長くなるので、次回お話していきます。
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