U+O 魚森

個人&独学でプロダクトデザイン活動中です。 日々の活動から失敗したことなど、素…

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個人&独学でプロダクトデザイン活動中です。 日々の活動から失敗したことなど、素人がどのようにして物作りを実現させたのか。その過程を発信します。 https://www.u-t-o.com/ https://www.instagram.com/uto.design.10watch/

最近の記事

独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #11(終)

前回はHP制作についてお話ししました。 今回でいよいよ10watchの制作話は最終話になります。 「#11 遂に発売へ。配送まで想いを込めて」 ここまでで、製品の開発から量産、撮影からHPの開設が完了し、いよいよ発売まで漕ぎつけました。 とはいえ、販路先すら持っていない私たちが選んだのがクラウドファンディング(以下CF)を活用したネット販売でした。 【クラウドファンディングを活用して発売へ】 CFは支援金を集めるプラットフォームと思われがちですが、簡単に言うと予約販売型

    • 独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #10

      前回は製品撮影について説明しました。今回はHP制作についてお話しします。 「#10 HPはシンプルで分かりやすく」 HP制作について、最初はどこかに頼もうと思っていましたが費用を調べると相場が初年度30~50万、次年度以降10~30万くらいかかることが分かりました。ちょっと個人だと厳しいので、自分で作ることを決意します。 HP制作について検索し、以下の候補で考えていきました。 ・WIX ・Jimdo ・WordPress WixとJimdoは同じようなものですが、W

      • 独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #9

        前回は、製品の試作から量産ついて説明しました。今回は製品撮影についてお話しします。 「#9 プロの技を徹底的に取り入れる」 量産が完了するまでの4ヵ月の間に、進められることを先行して以下について行いました。 ①製品撮影 ②HP作成 ③クラウドファンディング開始 まずは商材が無いと始まらないので、早速撮影から開始しました。幸運なことに、カメラに超詳しい友人がいるのでお願いすることにしました。 撮影は、単体撮影とロケ撮影の2種類あります。 単体撮影は自宅で撮れるのです

        • 独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #8

          前回は、メーカーとの図面のやり取りについて説明しました。今回は製品の試作についてお話しします。 「#8 “CGよりかっこいい”が理想」 メーカーとやり取りして作成された図面のもと、試作が開始されました。試作ではCNC加工で製造されました。これは、金型を作るのではなく、金属の塊から部品を削り出す加工法です。 その時はコロナの影響もあり、通常よりも時間がかかり、約3.5ヵ月くらいかかってしまいました。 初めて自分のイメージしたものが手元に実物としてやってくると、やっぱり感動

        独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #11(終)

        • 独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #10

        • 独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #9

        • 独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #8

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #7

          前回は、協力先の選定についてお話しました。今回は製品の仕様決定から費用感についてお話しします。 「#7 製作図面の読み解きと試作」 それでは、実際に選定したメーカーとのやり取りが始まります。 まずはプレゼンボードと、ある程度寸法を入れた簡単なイメージ図を提出しました。 これをもとに、まずは実現可能な機構で調整してもらいました。 事前にアイデアを形にしてCGイメージや簡単な図面を素人ながら用意していたため、完成像を最初の時点で共有できていたこともあり、提出してから2週間

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #7

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #6

          前回は、3Dビジュアル化についてお話しました。今回からは具体的に製品として実現していった過程についてお話しします。 「#6 協力会社をさがそう」 今回までで、アイデアをプロダクトに落とし込み、ビジュアル化するところまで来ました。ここまでくると、あとは「いくらかかるか」「どうやって作るか」といった具体的なパートになります。 まずは情報収集です。 「腕時計 オリジナル 製作依頼」などで検索すると、オリジナルの腕時計製作をOEM事業としているメーカーがいくつもあることが分かり

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #6

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #5

          前回は、具体的な寸法を取り入れたスケッチについてお伝えしました。今回は、3Dビジュアル化についてお話しします。 「#5 スケッチをそのまま3D化してみる」 ここまでの 第1段階:スケッチによるイメージ化 第2段階:寸法による具体化 ができれば、第3段階:3Dソフトによるモデリングに移行します。 3D化するにあたり、モデリングソフトというものが必要になります。 有名どころで行くと以下のようなものになります。 ・solidworks ・rhinoceros ・fusion

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #5

          4日で100万円!初めてのクラウドファンディングで心掛けたこと

          ようやく製品化できた腕時計をリリースするにあたり、クラウドファンディングサイトMakuakeから販売開始しました。想像を超えるスピードで売上が伸び、たった4日で100万円を超えました、、! もちろん事前に友人や家族に告知をしていたので、身内票で購入してくれたものだと思っておりました、、。 しかし、実際には半数くらいが一般の方だったのです! そこで、多くの方が共感し購入してくださった結果を踏まえて、クラウドファンディングの特性分析からページの魅せ方、ストーリー、想いをどの

          4日で100万円!初めてのクラウドファンディングで心掛けたこと

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #4

          前回は、誰でもできるプロダクトデザインの知識を得る方法をお伝えしました。今回は、アイデアのビジュアル化についてお話しします。 「#4 スケッチが下手でも大丈夫」 前話までの「アイデアづくり」と「知識」を積み重ねていくことで、いよいよビジュアル化するステージに入ります。 この時点で、なんとなくこんな形にしたいという想いが芽生え始めていると思います。ふわっとしたイメージを形にする順番としては、私の場合は以下で進めました。 ①まずは手で描いてみる ②全体像がつかめたら寸法を入

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #4

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #3

          前回は、誰でもできる無理のないアイデアの作り方をお話しました。今回は、アイデアを形にする技術をお話しします。 「#3 家電屋はプロダクトデザインの宝庫」 前話の「①アイデアづくり」をずっと続けていると、いつしか無意識でも考えるようになっていきました。 呼吸をしていることを意識することはないですよね。 でもほんとにそのくらいの感覚でして、息をするようにアイデアづくりを考えるようになっていきました。 しかしアイデアがあっても、プロダクトにするためには「②アイデアを形にする技

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #3

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #2

          前回は、なぜ個人で製品を作り世に出していこうとしたのかお話しました。今回は、実現に向けて最初にしたことからお話しします。 「#2 アイデアは足し算」まず、プロダクトを実現させるためには2つの軸があると思っています。 「①今までになかったアイデアづくり」と「②アイデアを形にする技術」です。 前者は形を帯びない言葉やコンセプトであったり、ふわっとしたイメージです。そして後者はそのイメージを物理的にどう成立させるかです。 今回は「①アイデアづくり」についてお話しします。 1年前

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #2

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #1

          お初にお目にかかります。個人かつ副業でプロダクトデザインをやっておりますU+O 魚森と申します。本業とは別に、元々好きだった製品デザインを独学で学びはじめて1年、設計から量産、販売までいくつもの壁を乗り越えてきました。 アイデアはあるけど形にできない方、デザインはできるけど量産や販売までいけない方など、同じ境遇の方々の道しるべになればという想いで発信していきます。実体のないアイデアの段階からいかにして製品化まで辿り着いたのか、ご参考になれば幸いです。 こちらが私が実現させた

          独学かつ副業でモノづくりを実現させた素人デザイナーのお話 #1