駿台予備学校お茶の水3号館での1年間
駿台大阪校での浪人を考えている方はこちらもどうぞ
→駿台大阪校での浪人は楽しかった
こんにちは、UTFR1年のナオキです。受験生のみなさん、お疲れ様でした。今日は東大の合格発表でしたね。合格した皆さん、本当におめでとうございます。春からの大学生活を楽しんでください。UTFRでは、1年生向けのnote記事も今後準備していく予定ですので、そちらも是非参考にしてくださいね。
そして残念ながら不合格だった方へ。まずは、お疲れ様でした。後期入試が残っている方は全力で頑張ってください。熱心に勉強している人は少ないので、ここで踏ん張れば勝機は十分あるのではないでしょうか。
そして、来年の捲土重来、すなわち1年間の浪人の後のリベンジを目指す方へ。浪人にも様々なバリエーションがあり、その一つが「予備校に通う」という方法ではないでしょうか。かくいう私も、2年前の今日、本郷の掲示板で自分の受験番号を見つけることができず、予備校での浪人という選択肢を選びました。1年間、駿台予備学校のお茶の水3号館で浪人し、昨年無事合格を果たした結果、今があります。今回は、東大受験生の浪人先として選択肢の1つとなる駿台予備学校お茶の水3号館について、僕の経験をもとに記事を書きました。なかなか入塾の決め手となる情報って少ないですよね。皆さんの参考になれば幸いです。
※基本的に3号館の東大コースについて書きます。また2年前と状況が違うことも多くあると思いますので、必ず自分でも情報を確認してください!!
自分の成績推移
まずは皆さんが一番気になるであろう成績推移です。自分の開示得点や併願校の結果も見て浪人後の合格が可能か考える材料になればと思います。かなり恥ずかしい…。記憶が曖昧な部分もありますがご了承ください。
現役
センター87%、2次試験180/440?(英50台,国39?,数30台,物理17,化学38)
東大理II×、早大先理×、慶大薬薬科×、東理セ利○、東外大後期×
1浪
センター92%、2次試験235/440?(英78?,国49,数50台,物理18,化学39)
東大理Ⅱ○、早大先理○、慶大理工3○、慶大薬薬科○、日医後期1次○、東理セ利○
現役では35点くらい足りず不合格で、去年は最低点+6点くらいで合格だったはずです。よく浪人は理科が伸びると言いますが、僕の場合東大の開示得点に関して言えば英数の得点が大きく伸びています。ただ浪人中に力がついたなと思ったのは数学と化学でした。自分の学力の伸びの感覚と点数が一致しているのは数学だけです。以下個人的な感想。
英語
とにかく読んだ量と覚えた表現の量が増えたので、その結果か。なんでこんなに現役時代低かったのかいまだによくわからず。作文・リスニングかな?
数学
現役時代にバラバラに積み重ねていた知識や解法が1年間の授業を通して整理されました。また演習の機会も増えたことでそれなりに点数が伸びた感じです(それでも低いけど)。東大クラスのテキスト・東大対策講座のテキストと過去問以外ほぼやらなかったせいか、東大2次とそれに雰囲気の似た早稲田理工では結果を残せた(でしか結果を残せなかった…?)。
国語
授業を通して古典をたくさん読んだかな、くらい。予習復習はきちんとやったので。本番の出来は良かったのですが駿台のおかげかは分かりません。現代文に関しては駿台をあまり信用していませんでした。
物理
授業は楽しかった。早稲田の過去問題の正答率は爆上がりしましたが、慶應理工と東大は全然できませんでした。テキストの中身を身につけきれなかったのも大きいと思います。
化学
現役の時点でそれなりに完成している自信がありましたが、1年間でかなり思考回路が整理されてより多くの入試問題を捌けるようになりました(慶應理工・薬、早稲田理工、日医後期)。「多くの受験生が苦手とするタイプの典型問題」をかなり正確に、最短の手法で解けるようになった感じですかね。ただ東大2019第1問は全然できませんでした()。
私自身は高1冬ごろから高3まで必死に勉強して35点不足からの1浪滑り込みでしたが、あまり勉強に身が入らず現役20点不足→1浪でも不合格、みたいな知り合いもたくさんいたので、成績の伸びは本当に個人によると思います。得点に現れない実力(知識はあるけど上手く繋がっておらず点数化されていない等)もありますし。あとは当日の出来。僕はそれなりに伸びた方なので、今年の開示点が悪かった人もそれだけで諦めないで欲しいです。あくまで僕の周りの話ですが、高校時代からコツコツ頑張れていた人の合格率が高い印象です。ここからは1年間の流れや様々な生活面のポイントを記述します。
1年間の流れ
以下後述するお茶飲みwikiから情報を引っ張り、各イベント・時期に関してコメントを入れていくスタイルにします。
3月
・駿台高卒クラス説明会
行った方がいいと思います。僕は現役時代に化学を教わっていた先生が3号館高卒クラスに出講されるという情報を後述のお茶飲みwikiで知り、浪人するなら駿台と決めていましたが、河合塾等他の予備校の説明会も話を聞きに行くといいと思います。前期が始まってから河合塾本郷校では苑田先生の物理を受けられると聞いて少し後悔したので。
・入塾・コース決定
入塾時にコースを決定することになります。コースについては以下に詳しく述べます。現役時に駿台に通っていたり模試でそれなりの結果を出していたりすると、駿台からコース認定や入塾料減額をしてもらえる場合があります。家に届いた葉書などは保管しておきましょう。
・コース決定
駿台高卒クラスにはいくつかコースがあります。スーパー・ハイレベル・ベーシックなど。東大受験に関して言えば、まずスーパーコースの認定が必要です。駿台模試等を受験しておらずまだ認定の出ていない方は高校に推薦状を書いてもらえる場合があるので確認しましょう。スーパーコースの認定があれば、東大コースに入ることは可能なはずです。3号館の東大コースには、
・スーパー東大理系/文系コース(以下無印)
・スーパー東大理系演習/文系演習コース
の2つがあります。無印では基礎からしっかりと1年間学習を行います。演習コースは前期からガンガン演習をこなして東大入試をオーバーキルしようみたいなコースです。模試でA・B判定を連発しながら数点差で落ちた人や、理Ⅲ志望の人は演習にすると良いと思います。総合的に鍛えたい人や、網羅的に全ての範囲の講義を聞きたい人は無印でいいと思います。それぞれのコースにはクラスが存在し、以下で述べるプレースメントテストで決定します。無印理系/無印文系/理系演習/文系演習でそれぞれSA,SB,SC/LA,LB/SX,SY,SZ/LX,LYに分かれています。文系に関しては分かりませんが、クラスのレベルとしては
SX>SY>>SA=SZ>>>SB>>>>>>>>>>>>SC
くらいだったと思います。噂レベルで聞きましたが、SX,SYはほぼ全員合格、SAは半分くらい合格とのこと。東大に合格したいのであれば、無印ならSAに入れるよう頑張ることです。SBは数人、SCはほとんど受かったというのを聞きません。そもそも上から○人SA、次○人SB、のようにクラス分けがなされるので、この合格実績は当然といえば当然ですね。クラス全体の人数(合格者数ではない)としては、演習が1クラス40人くらい?無印が150人くらいです。上述の通り開示の点数は悲惨な僕ですが、1年間通してSAでやっていけました。
加えて、土曜に授業があるプラスα的なコースがありますが、個人的にはいらないと思います。平日の授業の予習復習で結構手一杯なはずなので…。時間が余れば過去問をやれば良いです。
余談ですが、同じく関東でハイレベルな学生が集う駿台の中には医学部専門校舎である市谷校舎が存在します。市谷の最上位クラスであるSAクラスもレベルが高いことで知られています。年度によって異なるかもしれませんが、僕が浪人していた年度における模試の平均点では年間通してお茶3号SA>市谷SA>>>>お茶SBという感じでした。
・春期講習(春休み?)
「必修」みたいな講座もありますが、基本的に受ける必要はないです。ただ予備校に通ったことがない人は何かしら受けて授業の雰囲気を掴んでおくといいかもしれません。僕は複素数と整数が苦手すぎたので、関西の杉山先生による映像講座を受講しました(複素数の攻略/整数の攻略)。杉山先生の授業・テキストは本当に完成度が高く、問題を自分の力で(受ければ分かる)捌けるようになるので数学で苦手な分野がある人にはおすすめです。この時期はこの数学学習に加え、新物理入門を一通り通読して、微積分を使う物理に慣れておきました。今思うとこれは通期の授業理解のためにはかなり役立った気がします、おすすめ。のんびり勉強すれば良いと思いますが、明らかな抜けや現役時代に逃げた分野にじっくり取り組めるのはこの時期くらいしかない気がします。上述の講座等を活用して潰しておきましょう。
・プレースメントテスト・前期クラス決定
コースを決めた後、一斉でクラス分けテストがあります。上のクラスに入った方がいい講師に恵まれるので全力でやってください。センター試験みたいな問題です。確か3教科。国語はめちゃめちゃ易しい現国だけだった気がします。発音アクセントが大量に出たのでやっておくといいかもしれません。余談ですが後期のクラスは前期の模擬試験の成績で決まります。よってここで失敗しても凹みすぎないでください。結構な人数が入れ替わっていたので。本当に大事なのは後期のクラスです。周りの雰囲気が違います…。
4月
・前期クラス発表、教材交付、クラス別オリエンテーション
教材は重いです。オリエンテーション等面倒なイベントは今後も何回かありますが、基本的に出た方がいいです。そこまで時間も食いません。
・前期開講
開講後数週間はまず環境に慣れることを最優先に。予習・授業・復習のサイクルです。また肌に合う先生を見つけましょう。夏期・冬期・直前の講習を選ぶ基準になります。
・駿台記述模試
ただの進研模試です。クラス維持・昇格のためにはここでの高得点獲得が大事です。易しいですがその分ケアレスミスに気をつけて。
5月
駿台生にGWはない。
・駿台全国判定模試
これも易しめ。点数を確保せよ!!
・夏期講習受付開始
早いものでもうパンフレットを配られます。気に入った先生の講座や気になる講座を中心に3~6講座くらい取るのが目安な気がします。自習できるならゼロでも良い。後述しますが長期休暇は通期テキストと模試の復習を優先すべきです。全タームで講座を入れたりするとまず間違いなく消化不良になると思うので注意。講習のところに詳しく書きます。
6月
・駿台全国模試
ちょいむずめ。頑張りましょう。
7月
・前期終講
お疲れ様。意外とすぐです。夏期へ。
夏期(7,8月)
・夏期講習開始
とにかく前期のテキスト・模試を大事に。講習は朝に集中させて生活リズムを整えるのがおすすめです。おすすめ講座情報などは後述。後半は後期の予習もしなければならないので、とにかく講座は入れすぎないこと。
・駿台全国マーク模試
クラス分けに関わります。センターより難しめです。
・第1回冠模試
浪人生は良い判定が出ます。成長を実感しつつ、気を引き締めて。
・後期クラス発表
クラス落ちした人は死ぬ気で頑張って。
・校内マークテスト
クラス分けに関係なかったはずです。切って良いと思います。
8月下旬
・後期開講
さあがんばろう。前期よりも演習寄りの授業が多くなります。
9月,10月,11月
・模試ラッシュ
疲れます。クラス分けもないので要らないと思った試験は行かなくても良いでしょう。あくまで個人的な意見ですが、共通1次系・駿台全国・東大模試以外は要らないと思います。ただし模試をサボるならその時間しっかり学習をすること!!
・第2回冠模試
頑張りましょう。今年の学習の成果が明確に出始める頃なはずです。
・冬期講習受付開始
通期教材の復習に加え、過去問演習や一次試験対策で夏以上に忙しいはずです。講座は最小限で。ただダレるなら講座をとってリズム維持しましょう。僕はこのタイプでした。
12月
・第3回駿台全国模試
難しいです。が、学べるところも多くあるはず。
・後期終講
早いものです。いよいよ追い込み。
・センタープレ?共通1次プレ?
最後の1次試験系統の模試があるはずです。難しいです。気にしすぎず弱点補強に役立てましょう。
冬期(12,1月)
・正月
1日完結の講座があったり、センターパックを解くイベントがあったりします。
直前(1,2,3月)
・直前講習
・センター試験
・私立大試験開始
・国公立大前期試験
・合格発表
・大学準備講座
講師による自由授業みたいなものがあります。自由参加。
・国公立大後期試験
以上です。ざっとになってしまいましたが流れとしては以上になります。詳しくはお茶飲みwikiを読んでください。1年間の流れ以外にも本当に様々な情報が載っています。読んでいて楽しい駿台生のバイブル。ただ編集作業等にのめり込みすぎないように。
学習上のポイント
せっかく関東駿台トップの講師陣の授業が受けられるわけですから、それを活用しない手はないです。通期のテキストをマスターし、過去問演習をきっちりこなしきれば合格ラインには到達できると思います。もちろん語彙とか知識を自分で入れておくことは必要ですが。さらに追加で演習したい内容や分野があるときに講習や自習で埋めましょう。
気に入らない授業も数回は受けてみるといいです。何回か受けて良さがわかることもあります。僕も前期は全て出席していました。後期から、合わなかった現代文の授業の時間は切り、現役時代の東大特進のテキストでの自習に充てました。切った時間を有効活用できるのであれば、授業は切っていいと思います。成績が良ければ担任もしつこく文句を言ってきたりしません。
御茶ノ水食事スポット
聖橋口方面
・豚野郎
豚丼の店。コスパ最強、そしてめちゃうま。本当にうまい。幸せになる。ただ匂いが服につきます。行った後自習室とか行きづらくなります。
・丸亀製麺
言わずと知れた讃岐うどんチェーン。J R御茶ノ水駅聖橋口、新御茶ノ水駅、1号館の方。近くの建物群の地下1階にあります。まあ行けばわかるでしょう。
・三田製麺
魂心家より少し丸の内線お茶の水駅側。チェーンつけ麺。個人的には結構好きです。
・にぼ助
1号館の真横。ラーメン。多分前期入試明けにできました。そこそこ美味しかったです。
明治大学〜神保町エリア
・明治大学リバティタワーの学食
明治の学生優先なので、空いている時に行きましょう。コストパフォーマンスは圧倒的です。
・武蔵家
こちらもチェーン。普通に美味しいと思います。
・こころ
台湾まぜそば。美味しいです。
・春日亭
油そばの店。三省堂の方に下って大きな道路を左折。チェーンだけどうまい!
・豚大学
ここも豚丼。メニューが豊富かつ服にあまり匂いがつきません。こちらもおすすめ。
書店
・丸善
前述の豚野郎の向かいにあります。学参結構豊富。
・三省堂
明治大学方面に進み、神保町駅の方の大きな通りに下った後道路を渡ればすぐです。こちらのほうが学参は豊富かもしれませんが、丸善でほとんどの場合事足ります。
通期授業の感想
覚えている授業・講師は全て書くとキリがないので、特に言及したいものだけ。講師名は敬称略。Wikiが圧倒的に充実しているのでそちらも参考にしてください。
英語構文S
斎藤資晴
駿台英語の基幹テキスト。文法を意識して英語をきっちり解釈しましょう、という授業です。予習で全訳。結構難しかったですが、力になりました。先生はめっちゃ喋るのうまいなって感じでした。教え方も簡潔かつ的確、板書が綺麗。訳が鮮やかで参考になりました。
英語入試問題研究S(前期)/NT(後期)
小林俊昭
入試の長文問題を解いていく授業です。講師は通称コバトシ。徹底的な精読と文法講義。僕は英語科で一番好きでした。最初のうちは冗長に感じるかもしれませんが、知識が積み重なってくると英文を本当に精読できるようになります。例外処理とか、よく分からないけど意味分かるからいいや、みたいなことが本当になくなります。市販の参考書などでは扱われないものの重要なテーマを深く掘り下げて提供してくれる感じです。
数学
これは講師を絞って夏期講習のところで書きます。ただどの先生もテキストも素晴らしかったです。
物理S
Part1/Part2 森下寛之/山本義隆(後期から両Part共に森下)
微積分を使った物理に慣れていないと最初はキツいです。問題は自分で授業ができるようになるまで復習しないと多分ダメです。僕は身につけきれませんでした。理科はPartが分かれていて、それぞれ週2コマずつ授業があります。
化学S
Part2 吉田隆弘
Part1の中村先生も素晴らしかったのですが、僕は吉田先生推しです。テキストの問題は易しいのですが、受験化学のエッセンスが詰まっています。Part2は溶液・気体あたりと有機を扱います。とにかくメモを多く取って、先生の思考回路を再生するようにして演習問題を解き直しましょう。次第にどんな問題でも頭の中の吉田先生が問題を解いてくれるようになります。初見で対応しなければならないタイプの問題以外はまず間違いなくこの化学S
の問題の組み合わせでしかないです。
地理
宇野仙
必要十分な知識の詰まったプリントと、それらを使いながら論理的に展開される講義。金曜7・8限という疲れのくる時間でしたが辛さは全くありませんでした。センター試験の研究量とその質が圧倒的で、講義を受けきり、復習をした上で過去問を解くと聞いたことのあるテーマばかり、という感じになります。それもテーマの丸暗記ではなく、きちんと自分で論理的に考えて解けるようになっていたので驚きでしたね。理系のセンター社会対策は難しいですよね。授業は切って直前に独学するというのもありだとは思いますが、宇野先生の授業は通期でコツコツ受ける価値がありました。
おすすめ講習
映像(全期間、レギュラー期間も受講可能)
杉山先生の分野別講義(〇〇の攻略シリーズ)
授業で扱う演習問題と、それらに加えて解くべき小問の詰まったテキスト。そしてそれらを徹底的に理解させる講義。苦手分野の定石を取得するには最適だと思います。本当は全部受けたいくらいでした。
夏期
Integrative英語
小林俊昭
通期で扱いきれない重厚なテーマを集中して扱います。夏期は比較・倒置。テキストの難易度は高め。コバトシの精読を長期休暇にもやりたかったので受講しました。作文も扱います。1日1日で得られる知識がとても多く満足できるものでした。
入試数学の盲点A
小林隆章
同値変形や存在条件などについて詳しく扱う講座です。パターンは覚えたのに解けるようにならない、みたいな人にお勧めしたいです。「結局何をするのか」が分かるようになりました。後は軌跡と領域の分野がよく分からない人。目から鱗。
東大理系数学
雲幸一郎
夏期に新規に演習を積む題材として受講しました。雲先生は淡々と解いていく感じですが、所々でなされるコメントが秀逸です。数学ができる人の思考回路や面倒な計算へのアプローチ、式の見方考え方などが詰まっていました。
冬期
Integrative英語
小林俊昭
夏期の続編。冬期は様々な盲点を拾いきる感じです。
東大理系数学
雲幸一郎
夏期と大して変わりません。ただ東大頻出のテーマの講義を集中的に聴けるので魅力的でした。雲先生は相変わらず最高。
化学特講Ⅰ<総合実力完成>
吉田隆弘
理論無機有機全分野で、受験生が苦手としがちなテーマを難易度の高い問題の演習を通して拾います。吉田先生が難問にアプローチする際の思考回路をこれでもかというくらいに聞けます。密度めっちゃ高い。僕はこのテキストの問題がほとんど全て予習段階で解けてしまったので、授業中は自分と先生の思考回路を比較することに集中する感じでした。そして実力がついたことを確認。圧倒的成長。
このくらいですかね。まあ後はwikiを読んでみてください。
友達を作った方がいいか
たまに聞かれます。人によるでしょう。僕はそこまで友達作りませんでした。ずっと勉強していました。それはそれでかなり充実していたと思います。ただ話せる友達はいた方がいいです。誰とも話さないと頭おかしくなっちゃうタイプの人は特に。4, 5月あたりに席が近くなった人と話しておくといいでしょう。ただあまり仲良くなりすぎても微妙です。サボり仲間になるのはやめましょう。3号館のフロンティアホール(休憩室みたいなところ)には同じ進学校出身・鉄緑会出身の人たちで一大派閥ができますが、そことつるんでも正直いいことはあまりないと思います()。
距離的にお茶の水に行くか迷っている人へ(他校舎情報)
通学に2時間以上かかるのであればやめたほうがいいです。他の校舎や予備校を探しましょう。関東駿台の校舎別お勧め度はお茶の水>横浜>>池袋>大宮>その他です。僕は通学途中に池袋がありましたが、1時間かけてお茶の水まで通いました。お茶の水以外は京大コースなどと合同で授業をしたりするのでその辺が微妙かもしれません。後はやはり池袋未満になってくると講師の質が下がってしまいます。
駿台vs河合
駿台お茶か、河合本郷かで悩んでいる方も多いと思います。河合に通ったわけではないので詳しくは書けませんが、僕個人の見方で、駿台河合のいい点悪い点を挙げておきます。特に悪い点って情報が入りづらいと思うので。
駿台
いい点
・様々な科目が50分授業に細分化されているので、合わない講師に当たってもその教科全てがその人の授業で埋め尽くされない、肌に合う先生が見つかりやすい。
・数学、化学の講師は圧倒的に充実していると思う。特に化学。
・河合もそうなのかもしれませんが、受験対策以外にも色々な先生から様々なお話が聞けます。「知的好奇心を刺激する」ってやつでしょうか。
・お茶の水は様々な校舎があるので、自習する場所等を気分で変えられる。
・担任が結構放任主義。成績が良ければギチギチに縛られることはないです。
・wikiが充実している→自分で情報を集めやすい。これはかなり重要。
悪い点
・改善されている可能性もありますが、3号館はロッカーが無い。50分授業のせいで1日のコマ数が多く、様々なテキストを持ち歩かないといけないのでこれは致命的です。
・50分授業。上の良い点に書いた内容以外の利点は何もない。正直中途半端だと思う。短い授業で集中が続くというのはその通りかもしれませんが、連続で長い時間やるからこそ教わることができる内容もあるのでは。逆はないでしょう。
・トイレが混みすぎ。
・理系に関していえば、東大コースとして機能しているのはSX, SY, SZ, SAくらいしかない。
・東大に完全に特化した授業が普段から行われているわけではない。無印コースでは、レギュラーの授業で実戦的な東大型の演習をこなす機会はほとんどありません(テキストに古い東大の過去問が採用されていることは多いらしいので、潜在的に東大合格へのポテンシャルを高めることにはつながると思いますが)。講習や自習で実戦演習の機会を補充する必要あり。
河合
いい点
・90分授業
・聞く限り合格率はこちらの方が高い
・苑田物理。
悪い点
・チューターがかなり生徒を縛るらしい
・wikiが充実していない→自分で情報を集められない。
河合塾に関しては明らかに情報不足なので、他にもブログ等を漁るなどして情報収集をしてみてください。
おわりに
色々と書き殴ってみましたが、僕が書けるのは以上になります。浪人生活は辛く厳しいものと思われがちですが、充実した教材・講義を利用しながら、整った環境の下で勉強しまくった1年間も悪くはありませんでした。いやむしろ良かった。そのための場所として3号館はおすすめできます。浪人される方は後悔のないよう、精一杯頑張ってください。決して無駄な1年にはならないはずです。UTFR一同、応援しています。
頂きましたサポートは、活動に役立てさせていただきます。