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#2 自分が向き合っている40歳の壁を理解する

しくじり課長のうたたねです。
私のnoteでは、これからの人生設計のために読んだ本を紹介し、そこから学んだことや考えたことなどを書き溜めていきたいと思っています。

前回に続いて、今回も「40歳の壁をスルッと超える人生戦略」を取り上げます。

テーマは「自分が向き合っている40歳の壁を理解する」です。

40歳の壁ってどんな壁?

一口に「40歳の壁」といっても、目の前に立ちはだかっている壁は人それぞれだと思います。例えば、著者の尾石晴さんは、「子育ての壁」と「夫婦関係の壁」を挙げられています。

子育ての壁とは、ワンオペ育児とフルタイム勤務の両立の難しさといったもので、あくまでも両立を目指すのか、どちらかに比重を置いたライフスタイルにシフトするのかみたいなことです。

また、夫婦関係の壁とは、仕事や子育て、家事などに関する夫婦間の価値観の違いにどのように向き合い、対処していくかといったことです。

では、私自身は一体どんな40歳の壁にぶつかっているのでしょうか?

ここを自分で理解して腹落ちしていないと何をしていいのか分かりません。そこで、モヤモヤしていることを分解してみることにしました。

自分にとっての40歳の壁とは?

前回、モヤモヤの正体が今の年齢に必要な発達過程を受け止められていないことにあると書きました。エリクソンが提唱した心理社会的発達理論によると、壮年期にある私が獲得すべき基盤は「世話」をすること。これまで得てきた知識や経験を子どもや会社の後輩たちに還元し、社会をより良いものにしていくことに貢献していくことが必要ということでした。

では、それを受け止められない理由はなんなのでしょうか?

私なりに考えてみたところ以下のような理由が思い浮かびました。

  • 技術者として自分が手がけたもので世の中に貢献したいが、その達成感が不十分である→もっと自分でモノづくりがやりたい!😄

  • 技術者としての自分がまだまだ未熟であり、もっと知識や経験をブラッシュアップする必要がある→視野を広げるためにいろんな人と出会い、たくさん吸収したい!😄

  • 一度は管理職という立場になったが、上手くいかず、再度管理職として仕事がしたいというモチベーションが湧かない→人を育てたり、成果を最大化するために組織を率いていく自信がない😥

  • 管理職へのプロモーションルートを選択肢から外すと、社内でこれ以上のキャリアアップは見込めず、昇給の見込みもない→これ以上頑張っても対価をもらえる期待がない😥

  • 昇給が見込めない中、残業で給与の補填をするも心身に負担がかかっているが、生活水準を維持するにはどうしようもない→仕事を優先する考えから離れられない😥

こうやって具体化してみると、いかに自分の頭の中が会社のことばかりで埋め尽くされているかが分かりました。これでは子供達に還元できないは当たり前です。それにまだまだ自分が現役技術者を続行させたいという思いが強いですし、人の育成に自信がないので、会社の後輩に還元できないのもごもっともな感じがします。

これらを踏まえて、私の40歳の壁を名付けるとしたら、「キャリアの壁」と「生活水準の壁」でしょうか。

技術者としてのキャリアをもっと伸ばしたい。でも周囲からは指導者や管理職としてのキャリアを求められるようになっていて、折り合いがつかない。これがキャリアの壁です。

そして、このキャリアの壁がもう一つの生活水準の壁を作り出しています。生涯現役技術者でありたいということは、会社では人事制度上、キャリアアップを諦めるということになり、生活水準を維持するのに今の働き方を続けなければならず、それはすなわち残業に頼った働き方の継続を意味します。このような働き方をあと20年ほど続けられるかというと疑問であり、不安にもなります。これが生活水準の壁です。

この2つの壁に挟まれて身動きが取れなくなっているのが、今の私のモヤモヤが続いている原因となっているわけです。

譲れないものを軸にして壁を乗り越える方法を考えてみる

自分の前に立ちはだかる壁が分かってきたところで、どのようにこれらの壁を乗り越えていけばいいのか考えてみたいと思います。

私の場合、自分のキャリアを考えた時に管理職ではなく、生涯現役の技術者でありたいという思いが強くあります。会社の中にいると、このことがキャリアアップ志向がなくて良くないように思われたり、考課評価においてプラスに捉えてもらえなかったりするのですが、私自身は生涯現役の技術者であることを貫くこと自体、決して悪いことではないと考えています。

例えば、サッカー選手のキングカズこと三浦知良さんは56歳の今でも現役選手として挑戦し続け、活躍されています。最近では、ポルトガルのサッカーチームに移籍されたことでも話題になりました。

弛まぬ努力と挑戦を続けられている姿は、きっとご本人のやりがいや成長、達成感といったものだけでなく、同じチームの選手やサッカー界、スポーツ界、そしてファンや三浦知良さんを知る方たちに様々な影響をもたらしていると思います。その影響は直接的、間接的どちらの面でも広がりを見せ、三浦知良さんが持っている技術や思想、価値観といったものが社会に還元されているでしょう。

もちろん、私が三浦知良さんのように大きな影響力を持った人になれるとは思っていませんが(笑)、現役を続行するから社会に還元できる機会がないということではないのだと思えるのです。

そういう意味で、「生涯現役の技術者であること」は今の自分にとってアイデンティティであり、これを譲れないものとして軸に据えることを前提に壁を乗り越える方法を考えてみたいという結論に至りました。

幸せな人生の土台となる3つの要素

著者によると、「お金」「つながり」「健康」の3つの要素が、人間が幸せを感じる土台になるとされています。

確かにどれかが欠けてもいけないように思います。

私の場合、「生涯現役の技術者であること」を大前提として考えると、お金と健康がトレードオフの関係になっていることに気付きます。生活水準を維持するために多少無理をしても残業してお金を稼ぐことが、結果として心身に負担をかけていて体調を崩すこともしばしばです。健康が損なわれると、資本である体がダメージを受けて良いパフォーマンスを発揮できないので、お金が稼げなくなるリスクが高まってしまいます。

ということは、健康を維持しながら必要なお金を稼げる状況をいかに作り出すか?これが、私が壁を乗り越えるための課題になりそうです。

ちなみに今の私の収入源は会社のみです。技術者として会社に労働力を提供した対価として給与が支払われています。ただ、その対価はこれ以上増える見込みはありません。

それならば、どうするのか?

本書によると、そのヒントは「自分業」にありそうです。

「自分業」とは一体なんなのか?これについては、次回の記事で触れ、私にとっての自分業についても考えてみたいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
少しでも共感してもらえる部分があったり、読者の方が同じテーマで考えて頂けるきっかけになれば幸いです。

もし「この記事が面白かった」「紹介されている本に興味関心が湧いた」など、ポジティブに捉えて頂けたら、スキやコメントをもらえると励みになります。

次回以降もよろしくお願いします。

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