昔見た夢

自分語りを少し。

小学生の頃、私には夢がいくつかあった。
一つ目は声優。
アニメや漫画が好きなのもあったけど、
何より、自分が好きなキャラクターを演じることができたら楽しいだろうなと思った。何者にでもなれるというのがとても魅力的だった。その頃は本当に声優が好きで、少し聞いただけで誰の声かわかったりした(笑
今の声優さんは全然わからない。

二つ目は絵本作家、小説家、漫画家。
文章を書くことや、話をつくることが好きだった。現実ではない世界を描けることがたまらなく楽しかった。

あの頃は、
大人は好きに楽しいことができるものだと思っていた。好きなことを職業にするものだと思っていた。
それなのにいつからか、
自分の気持ちに蓋をして、
妥協に妥協を重ねるようになった。
でも、大人は、将来の夢は?と子どもに聞くんだよなぁ。
私が今やっていることは、夢ではなく、お金を稼ぐための仕事だ。
いつから夢ではなくなったのか。
夢ってもっと希望に満ちているものだよな。

ふとそんなことを考えたりして、
子ども時代が眩しく思えた。
まだ夢を見られていた頃、
あの頃は何も怖くはなかった。
根拠のない自信があった。
大人になりたいと願っていた。
今は子どもに戻りたいと思うことはあっても、
受験や就職活動はもうしたくないと思う。

将来に夢をもてなくなったのはいつだったか。
大人になってからのビジョンが見えるようになればなるほど、夢は夢でなくなっていったように思う。
だからこそ、大人になってもまた夢を見つけて突っ走っている人は眩しい。そんな大人が近くにいたら、子どもたちはきっと、将来に希望をもてるんだろう。娘にとってそんな人間でありたいと思う。

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